縫製工場によるブランド「ファクトリーブランド」とは?メリット、デメリットを解説します

ファッションが好きな人であれば「ファクトリーブランド」という言葉を聞いた事があるかと思います。

日本語にすると「工場のブランド」ということになりますが、一体どういうブランドなのでしょうか。

今回の記事では、縫製工場によるこの「ファクトリーブランド」について解説してまいりたいと思います。

最後までご覧いただき、よりファッションや縫製工場について知るための参考にしていただければと思います。

縫製工場のブランド「ファクトリーブランド」とは

一般的にファッションブランドの多くは自社で名を付けたブランドで企画したものを外部の縫製工場に委託し、商品を制作しています。

一方で「ファクトリーブランド」とは、縫製工場が自らデザイン、企画をしたオリジナルを制作し、それに自分たちで名を付けて展開しているブランドです。

最近は有名なブランドから委託を受けたことのある工場が自らブランドを立ち上げ、その経験と実績も売りとなって人気を博す事例もあり、ファクトリーブランドに注目が集まるようになりました。

実際にファクトリーブランドで既に世の中に広く展開されメジャーとなっているブランドもいくつかあり、それが縫製工場発のブランドだとは気付いていない、知らない消費者が多くいるでしょう。

縫製工場のブランド「ファクトリーブランド」のメリット

縫製工場が立ち上げるブランドのメリットとしてまず挙げられるのは「クオリティの高さ」でしょう。

元々縫製工場というのは服やファッションアイテムを作ることが専門ですから、縫製はもちろん、生地や素材に関する知識や制作の技術が非常に優れているわけなんですね。

そしてもう一つは、その品質の高さに対して価格がリーズナブルであること。

ファクトリーブランドは一般的なアパレル企業が必要とする外注にかかる手間、時間、費用を削減できるため、その分価格を下げることが可能です。

高級なブランドを生産してきた縫製工場は、同じ品質の製品をおよそ半額で販売しているケースが多く、ブランドのネームバリューにこだわりがなく品質を重視する人にとっては非常にお買い得であると言えます。

縫製工場のブランド「ファクトリーブランド」のデメリット

一方で縫製工場発のブランドの弱点として考えられるものとしては、デザイナーのデザイン力でしょうか。

メリットで挙げたように縫製工場は洋服作りが専門ですから、デザインに関する知識や経験は一般的なファッションブランドのメーカーよりも乏しい傾向にあり、シンプルなデザインの洋服が多く見られます。

しかしシンプルなデザインであればあるほど素材の良さや縫製の技術力が目立ちます。トレンドを追いかけず質の高い定番商品を求めているお客様にとって奇抜なデザイン性の有無は問題にならず、むしろブランドの売りとして捉えられるでしょう。

また、縫製工場はビジネスとしてマーケットに売り込むような仕事は本来あまり必要がないため、ブランドを立ち上げてもそういったノウハウを持っていないと世の中に拡散していく方法が分からず集客に苦戦してしまうこともあります。

ただ、今はSNSがマーケットの主流であり、手軽にInstagramやX等を活用して自社のブランドを広めることが可能です。実際に多くのファクトリーブランドがSNSで情報を発信し、販売サイトやブランドのホームページへと流入しています。

まとめ

以上で紹介してきたように、縫製工場が立ち上げるブランド「ファクトリーブランド」は高品質であるにも関わらずリーズナブルな価格に魅力があり、誰もが知っているブランドを持つことよりも「知る人ぞ知るブランド」を持つことに価値やこだわりを感じる人にとっては自分のお気に入りのファクトリーブランドを見つけるという楽しみもあるでしょう。

縫製屋ドットネットでは、世界のファッション業界からも一目置かれている日本の高い縫製技術を持った縫製工場と、アパレルブランドを立ち上げたいという個人、法人のお客様とをつなげるお手伝いを行っています。

初めてのブランド立ち上げで不安を感じている方でも小ロットから依頼が可能で安心して制作、製造が進められるよう対応できる工場がたくさんありますので、興味のある方はお気軽にお問合せいただき、一緒に夢を実現させましょう!

縫製工場のマッチングサービスのメリット・デメリットは?個人や初心者でも利用できるの?

「多くの縫製工場の中からどの会社を選べば良いのか分からない。」「そもそもどのように依頼をすれば良いの?」「アパレルが初めてで不安。」

アパレルブランドの立ち上げを検討している人や自分がデザインした服を縫ってくれる工場を探している方の中には、縫製工場選びに迷われている方も多いかと思います。

そこでおすすめなのが、縫製工場のマッチングサービスの利用です。

今回の記事では、縫製工場のマッチングのメリット・デメリット、日本のアパレル産業の現状などを中心に解説してまいります。

どうぞ最後までご覧ください。

縫製工場のマッチングサービスを利用するメリットは?

近年、縫製工場とアパレルメーカーをマッチングするサービスが増えています。

自分たちの生産設備を持たないアパレルメーカーと、営業力のない縫製工場に向け、所謂「仲介」を行って双方をつなぐ役割があるわけですが、縫製工場とのマッチングサービスを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか?

アパレル企業と縫製工場、それぞれの視点から見たメリットを以下に紹介していきましょう。

アパレル企業のメリット

縫製工場を探しているアパレル企業にとってまず大きなメリットは、細かな条件に合う工場を自分たちの手や足で探し出し選ぶという手間や時間をかけなくても良いという点でしょう。

また、条件に合った工場を見つけても、自分たちの考えたアイディアを理想の形にするためには縫製工場と信頼関係を作り、しっかりコミュニケーションをとっていかなければなりませんが、特にアパレルの初心者で実績がない場合はどのように依頼し進めていけば良いのか分からず、受け入れてもらえないケースもあります。

そこでマッチングサービスを利用すれば、そのような不安を持たずに依頼をすることが可能です。

更にはお願いする縫製工場が決まって製造が進む中で、進捗やスケジュールに関して工場に直接確認しなくても、マッチングサービス会社に間に入ってもらって情報共有することができる場合があるので、直接のやりとりよりもスムーズに進められるケースも少なくありません。

縫製工場のメリット

縫製工場にとってのメリットとしてまずあげられるのは、職人ばかりで営業を担当できる者がいない、そもそも営業活動が苦手、等といったよくあるケースでも新規の仕事をとることが可能である点。

そしてマッチングサービスに登録することで同じブランドばかりでなくさまざまな商品の生産に携われるチャンスがあるため、技術を磨き仕事の幅を広げられるといったメリットもあります。

縫製工場のマッチングサービスを利用するデメリットは?

それでは次に、縫製工場とアパレル企業を結びつけるマッチングサービスを利用することで考えられるデメリットについてもしっかり紹介していきたいと思います。

メリットとデメリットの両方を意識した上で上手く活用していただければと思います。

仲介手数料が発生する

縫製工場とのマッチングを提供している会社の多くは、利用にあたり仲介手数料を支払う必要が出てきます。縫製工場、アパレル企業、それぞれが規定で決められた料金を支払わなくてはなりません。

自分たちで探す労力や時間と比較して検討することをおすすめしますが、特にアパレル企業側としては多少お金をかけてでも希望にマッチした工場をいち早く見つけ、効率良く商品化を行いビジネスを進めていくためには必要な経費であると考えているようです。

継続受注、専属契約の保証がない

縫製工場としては、条件に合うアパレル企業がないとなかなか仕事を受注できないという点もデメリットとして挙げられます。

その場合はマッチングサービスに登録しつつ、他の集客の手法も並行して行わなければならないでしょう。

他には、継続して発注および生産できるかどうかが分からないという点です。

マッチングサービスでは専属での契約や長期間の継続を保証できるわけではないので、希望がある場合にはマッチングサービス会社へしっかり相談しましょう。

日本のアパレル産業の現状と課題

今やアパレルの縫製の発注は中国など海外にある縫製工場へと流れています。

また、アパレル産業は店頭で販売されるまでの間に多くの業者が入り中抜きされるシステムとなっているため、縫製工場が得られる単価は非常に安い現状にあります。

2023年には円安の影響で海外で生産するメリットは低くなっているものの、そもそも海外の低価格を売りにしたブランドが台頭し、日本のインフルエンサーや動画クリエイターたちが海外メーカーの洋服やファッションアイテムをこぞって紹介している状況です。

日本の縫製工場が生き残るためには、このような世界を相手に簡単ではないさまざまな問題に対処しなければならないのです。

縫製屋ドットネットはアパレル初心者の方でも丁寧にサポートします!

そんな中、縫製屋ドットネットは日本が誇る丁寧な縫製による高品質なものづくりを守るため、国内に工場を持っている縫製工場が集まり、さまざまな素材や生地、サンプルの縫製、小ロットでの製造に対応しています。

オリジナルのブランドを立ち上げたいという方、縫製工場に依頼するために何をすれば良いのか分からないと不安を抱えている方のサポートも行います。

細かな情報はわからなくても、デザインとおおまかな発注数さえ決まっていれば、型紙の作成やデザイン画から洋服を作ることができる工場がございます。必要な提案を適宜させてただきながら丁寧に支援しますのでご安心ください。

もちろん法人だけでなく個人の方も歓迎しています。

相談、お問合せは無料です。ぜひお気軽にご連絡くださいませ。

縫製工場がEC化する必要性

急激に進むEC化、縫製工場も例外では無い

デバイス別の保有率は2019年の時点でスマートフォンが83.4%。現在はさらに保有率が上がっているものと思われます。

スマートフォンの保有率が急激に増加している一方、企業のEC化率は13.87%ととても低い状況です。

スマートフォンの保有者が日々購買する商品を全て、インターネット経由で購入すれば、企業のEC化率は83.4%になります。スマートフォンのユーザーが購入する商品全てをインターネット経由で購入するとは考えられませんが、今後、インターネットで購入出来る商品が拡大したり、新たなサービスが提供されたり、インターネットの利便性を感じたユーザーのネット利用がさらに加速する可能性があり、EC化率は50%程度まで上昇する可能性があります。

13.878%から50%への伸びしろが企業にとっては宝の山と考えられます。

新型コロナで接触を伴うビジネスが大きく業績を落とし、アフターコロナでも非接触が大きなテーマとなるのは確実です。

百貨店などの既存ビジネスの凋落

百貨店の売上高は長期低落傾向で、そこへ新型コロナの影響で大きなダメージを受けました。

ECが大きく伸びている一方で、古いビジネスモデルである百貨店の経営がどんどん悪化して、今後回復することは見込めず、ユーザーが商品を購入する場はインターネットに大きく移りつつあります。

インターネットの普及により、誰でも直接ユーザーに商品を売れるようになりました。メルカリやヤフオクなどの個人売買が当たり前になり、衣料品店のバーゲンの売れ残りもメルカリで売られるようにもなっています。

インターネット広告がテレビの広告を上回った

キー局で15秒CMを1回流すのに、40万~80万。テレビCMの制作料は「有名タレントや俳優を起用して海外でロケを行い、特殊CGを多用する」といった数億円規模。テレビの広告は大企業じゃないと出せないが、インターネット広告は誰でも出せる。インターネット広告はキーワードによって単価は違いますが、1クリックは約150円。

大手アパレルはEC化が遅れ、既存店売上げが落ちて軒並み赤字決算

大手アパレルはかなり前からEC化を進めています。ECの伸び率はとても大きいのですが、それを上回る既存店の落ち込みで、軒並み赤字決算になっています。

大手アパレルが赤字決算を続けていれば、確実に売り切れるような発注のコントロールやより原価を抑えるために、より安く生産できる海外拠点へと移って行きます。

そうなると、国内縫製工場の受注はさらに減少して行くと考えられます。

作れることは縫製工場の大きな強み

縫製工場は商品を作れることが大きな強みです。縫製工場で生産される商品は、そのまま店頭に並ぶ商品なので、商品を作れることはとても大きな強みです。

自社で商品企画を行って、ファクトリーブランドとしてインターネットで販売しましょう。

インターネットで作り手にしか出せない情報もホームページに記載して、商品を販売しましょう。

他社が掲載していない情報をホームページに記載すると、そのキーワードを検索しているユーザーがホームページを訪れてくれるようになります。

ホームページのtitleやh1タグに検索エンジンにヒットさせたいキーワードを記載して、詳しい情報を掲載することによって、狙っているキーワードでヒットするホームページになります。

縫製工場はEC化に乗り遅れると、座して死を待つしか無くなります。積極的にEC化して、工場の稼働を自社商品である程度賄えるようにすることとは急務です。

縫製工場を廃業するなら売却の検討を!

低収益と経営者、社員の高齢化で継続が困難

縫製工場の多くは、利益がほとんど出ず、経営者も社員も高齢化しており、経営者の後継ぎもおらず、社員も若い戦力の獲得が出来ず、高齢化の一途で、廃業を検討している経営者も多いでしょう。

倒産では無く、廃業を検討していると言うことは、資産と負債の相殺が出来るからで、廃業して、大きな負債が残る場合は、廃業も出来ず、自己破産などの法的手続きを取る必要があります。

廃業出来る場合には、会社の売却を検討しましょう

自己破産では無く、廃業を検討している場合には、企業としての縫製工場の売却を検討しましょう。会社売却は事業譲渡で全部の事業を譲渡するもので、株式会社の場合は、株式を買い取ってもらうことで売却が成立します。

売却価格の計算方法はいろんな方法があるので、税理士さんなどの専門家に相談すると良いでしょう。

売却

縫製工場を買いたい企業はある

縫製工場を経営している人にとっては、事業の将来性などの問題に直面していて、毎月の受注や資金繰りに疲れ果てていて、こんな会社を買いたい人などいる訳がないと思うかも知れませんが、急成長しているアパレル企業などは、小さくても自社工場を持ちたいと考えています。

このような急成長しているアパレルの場合、デザインと販路開拓のノウハウはあっても、商品作りのノウハウが無く、商社などを経由して海外の縫製工場に生産を委託しています。

自社でも商品の品質に対するノウハウや売れ筋商品をタイムリーに供給出来る体制を整えたいと考えていますが、ノウハウも無いのに1から縫製工場を建設して、素人を集めて縫製工場を作るなど、とてもリスクが高くて出来ません。

そこで、すでにノウハウを持っていて、廃業を検討している縫製工場を探しているケースはかなりあります。主力の生産アイテムが合えば、売却の話しは思っているよりも早く進む可能性もあります。

会社売却を行ってもしばらく経営を続ける覚悟は必要です

縫製工場を売却すると言うことは、株主が変わることなので、株主が経営者などの役員の変更を求めなければ、経営者を続ける必要があります。特に、急成長しているアパレルの場合、モノづくりのノウハウは全く無いので、会社売却と同時に経営者も変わることは難しいかも知れません。

経営者としてしばらく残り、アパレルから工場長などの役職で新たに就任する人材に、縫製工場の管理や経営のノウハウを伝授してから、引退になるのが一般的でしょう。

新たな企業の傘下に入ることで社員の待遇の改善につながることも

縫製工場を売却して、新たな企業の傘下にはいることで、社員の待遇が改善して、新たな若い社員の獲得も出来るようになるかも知れません。社員の高齢化で、存続が難しいと考えていた経営者も、新たな企業の傘下に入ることで企業イメージが向上して、若返りが図れるかも知れません。廃業してしまえば、それまで働いてくれていた社員も退職するしかありませんが、株主が変わることで会社が存続して、社員の若返りも果たせれば縫製工場としては、とても良いことです。

廃業する場合は、勤務している社員の処遇も大きな問題になります。

縫製工場売却のメリット

売却の収入が入る

株式を売却するので、売却による収入があります。売却価格は、時価純資産や営業権などで計算されますが、金額は少なくても収入にはなります。これが廃業の場合は、何も収入は得られません。経営者にとっては、何の価値も無いと考えている縫製工場でも、必要としている人にとっては価値があるのです。

不動産の処分の労力が必要無くなる

廃業すると、縫製工場の土地建物を処分しないといけません。しかし、ほとんどの縫製工場はかなり老朽化しているので、建物を再利用するような買い手はなかなか見つかりません。不動産の売却が出来ないと、固定資産税を払い続けないといけないだけでなく、最悪の場合、株主に現物配分しないといけなくなり、売却がさらに困難な悪循環に陥ることもあります。

メリット

縫製工場の売却はポータルサイトを利用しましょう

縫製工場を売却しようと思っても、買い手が見つからなければ、売却は出来ません。以前は銀行などが、M&Aの仲介をしていましたが、今は、インターネット上のM&Aのポータルサイトを利用すると、買い手が集まっているので、比較的簡単に売却の話しが進みます。

ポータルサイトでまず、売却を検討している旨を相談してみましょう。数々のM&Aを手掛けた専門家がアドバイスしてくれます。

縫製工場の人間関係を改善するには上司からの肯定的な承認が必要

人間関係の問題を抱えている縫製工場は多い

縫製工場は多くの人が集まって仕事をするので、人間関係の問題があると、協力的に仕事をすることが出来ず、品質や生産性にも影響が出るようになってしまうと、深刻な問題になることもあります。

人間関係の問題を起こす人は自己承認が出来ていない

そもそも何故人間関係の問題が起きるのかですが、人間は心の食べ物として、承認を求めています。「あなたの存在は大切です」「あなたは価値があります」と言う肯定的な承認を多く得られると心の食べ物が多く、心は肯定的な承認で満腹になって気持ちはとても安定します。

心が満たされてい、安定している人が多いと、自分の価値を認めることが出来て、他者の価値も認めることが出来るので円滑な人間関係を確立することが出来ます。

このように人は承認を求めて生きていますが、幼少期から、小さな成功体験を積み重ねて来た人は、自分で自分のことを承認出来ます。自分で自分のことを素晴らしいと思えるのです。このような人は、他人からの承認が無くても、自分を承認(自己承認)出来るので、他人と人間関係のトラフブルを起こすことはありません。

しかし、実際には、自己承認出来ている人は少なく、他人からの承認を求めています。しかし、仕事の上では、ミスを指摘されることはあっても、肯定的な承認を得られることはほとんど無く、仕事上のミスが無ければ何も言われないので、極端に言うと無視されているので、心の食べ物が無く、心は飢餓状態になります。人間は本能的に心の飢餓状態を恐れており、飢餓状態になるくらいだったら、否定的でも良いので承認を得ようとします。

心の飢餓状態とは、無視されている状態で、人間が一番恐れている状態です。人間は一年早く生まれる動物と言われています。他の哺乳類が生まれてすぐに自分の足で立ち上がり、母乳を飲むことが出来ますが、人間の赤ちゃんは、自分の力で母乳を飲むことが出来ません。なので、空腹になると泣き叫んでお母さんに欲求を伝えます。この時にもしも、お母さんに無視されたら自分は死んでしまうことを赤ちゃんは知っています。このことから人間は無視されることを本能的に恐れています。

心が飢餓状態になる位なら、毒でも良いので満腹にしようと無意識に毒を求める行動を起こします。人間関係の問題を起こして、お互いに傷つけ合うことは辛いことですが、傷つけ合うと言うことは、否定的ではありますが、相手の存在を認めていると言うことなのです。存在を認めていなければ無視されるのです。

肯定的な承認がほとんど無い縫製工場はこのような人間関係の問題が多くなります。人間関係の問題を起こす人は家族など周囲の人からも肯定的な承認を得られていないことが多いです。

承認

人間関係の問題を解決するには、上司が感謝を伝えることです

人間関係の問題を多く抱えている縫製工場は、社員に対して日頃から感謝を伝えていないことが多いです。社長や工場長の立場の人から、感謝のような承認が全く無い縫製工場では、否定的な承認を無意識に求めてしまい、品質のトラブルも頻発するようになります。

人間関係が深刻な縫製工場で、上司が感謝を伝えても、最初は白けた雰囲気になります。これは、否定的な感情で満ちている人が肯定的な承認を素直に受け取れないからです。人間関係の問題を起こして対立している状態の人の感情は、自分の価値観に合わせて他人の価値を否定する、価値観に支配されている批判的親(父親のような感情)なので、他人からの感謝を素直に受け入れることが出来ません。また、他人を批判する人の相手になる人が、それを我慢して受けている人の場合は順応の子ども(親に叱られて良い子になっている感情)なので、エネルギーが抑えられて暗い状態になっています。この状態の人も心を閉ざしているので、感謝の言葉をなかなか素直に受け入れることが出来ません。

しかし、上司が感謝の言葉を何度も何度も伝えていると、心が少しずつ溶けて行き、感謝の言葉を受け入れてくれるようになります。感謝の言葉は保護的親(母親のような感情)から出るので、何度も繰り返していると、自然な子ども(生まれながらの天真爛漫な子どもの感情)で受け取れるようになります。そうなると、会社全体が明るい素直な感情表現に溢れたエネルギーの強い活気のある職場に変化して行きます。

上司からの感謝の言葉で満ち溢れている縫製工場で働く人たちは、皆、心が肯定的な承認で満たされるので、否定的な承認を求めなくなります。否定的な承認を求めなくても良い人ばかりになると、人間関係の問題は自然に解消します。

最初は、些細なことでも良いことがあったら社員に対して感謝を伝えましょう。人は、承認を貯めておくコップを持っていて、飢餓状態を恐れて、否定的な承認を求めます。これは、肯定的な承認よりも、否定的な承認の方が簡単に手に入るからです。否定的な承認は自分から仕掛ければ簡単に手に入るのです。否定的な承認で一杯になっているコップに、感謝と言う肯定的な承認を一滴ずつ入れることによって、否定的な承認と時間を掛けて入れ替わります。

人間関係の問題を抱えている縫製工場が短期間に改善することは難しいですが、上司が辛抱強く感謝を伝え続ければ。必ず良好な人間関係の縫製工場に生まれ変わります。

縫製工場がホームページを開設する目的

縫製工場がホームページを開設する目的は、新規受注の獲得か、人材の確保

縫製工場がホームページを開設する目的は、大きく分けて2つだと思います。1つは少しでも取引条件の良い新規取引先を獲得すること。もう一つは新たな人材の獲得です。

どちらも縫製工場にとっては切実な問題で、ホームページを開設することで問題が解決出来れば、とても良いことですが、実際には、そんなに簡単なことではありません。

新規受注の獲得には「縫製工場」のキーワードで上位表示が必要です

新規受注を獲得するには、ユーザーが検索しているキーワード「縫製工場」の検索結果で上位に表示される必要があります。新規でドメインを取得して、ホームページを開設する場合は、ドメインがGoogleから評価される期間(6ヶ月~1年程度)は上位に表示されません。このGoogleから評価される期間に縫製工場としての強みや他社と差別化出来る技術や仕事への取り組み方、高品質を実現できる裏付けやコミュニケーションがスムーズに行えることなどをユーザーに分かりやすく丁寧に記載する必要があります。

検索結果で上位に表示させることは簡単なことでは無く、ほぼ毎日1ページ、2000文字程度のコンテンツを追加するくらいの気持ちが無いと上位に表示することは難しいです。2000文字もゴミみたいな内容では無く、一貫して、縫製工場のことについて記載されたコンテンツが必要です。

これだけのコンテンツを継続して掲載するには、ホームページ担当者にある程度の時間を与えないと実現しません。

ホームページ制作会社から納品されたホームページを放置しておていも、お問合せが入ることはありません。

社内で、かなりの努力が必要で、経営的にギリギリの工場が多い縫製工場では、なかなか人材を投入することが出来ないと思います。しかし、新規取引先を獲得するには、ホームページが無いと現在では、ほぼ無理な状況になっています。

ホームページに新規取引先が知りたいと思う情報をくまなく記載することで、お問合せから新規受注の獲得までの時間を大幅に短縮することが可能になります。ホームページに新規取引先が知りたいと思う情報を漏れなく記載していると、実際に面談して聞くことが僅かで済みますので、新規取引先の意志決定の大きな助けになります。

「縫製工場」のキーワードで上位に表示させることは容易ではありませんが、時間を掛けて取り組むことによって目的は達成出来ます。「縫製工場」で上位に表示するためには、タイトルに必ず「縫製工場」を含めるようにしましょう。

縫製

人材確保はSEOでは無理

人材確保はすでに求人のポータルサイトが検索結果の上位を独占しており、そこに割って入ることは不可能です。SEO(検索エンジン最適化)を行っても、ホータルサイトを打ち負かすことは絶対に出来ません。

人材確保にホームページを利用する場合は、求人ポータルサイトからのリンクやハローワークで求人票を見た人が、企業名で検索した時に検索結果に表示されて、待遇面や働き甲斐などについて詳しく記載することです。

自分が作っている商品がどんな製品に使われているのか分からない、部品の製造工場よりも、エンドユーザーが直接買い求める商品を作ることは、働き甲斐になりますし、色んなデザインの商品を作る中には、自分も好きなデザインの商品があったたりもします。

また、女性同士が働く職場の人間関係も求職者にとっては不安材料だと思います。そのような不安の無い職場に出来ているのであればそのことも記載して、安心して面接に臨めるような内容を記載するようにしましょう。

規模の小さい縫製工場はネット受注のOEM。規模の大きい縫製工場は自社ブランド

縫製工場の規模によって受注戦略は違う

どこの縫製工場も厳しい状況が続いていて、なかなか出口が見えない状況になっています。そんな中でも生き残りをかける場合、規模によって取るべき戦略が違って来ます。

規模の小さい縫製工場は、ネットでユーザーから直接受注するOEM

規模の小さい縫製工場は、規模の大きい縫製工場が受注しない小ロットのOEM受注を行うのが適しています。規模の小さい縫製工場は自社ブランドを立ち上げる程のマンパワーも無いことや、大量の在庫を抱える資金的な余裕も無いので、自社ブランドを立ち上げても、ネットである程度の販売が出来るようになるまで、ホームページにコンテンツの追加を続けたり、SEOの知識を得るための時間や労力を費やすことは出来ません。

アパレルブランドを立ち上げたい人のオーダーを受けることは、とても手間がかかり時間もかかるもので、十分にコストに見合う受注はそんなに多く無いかもしれません。

とても多くの手間がかかるネット受注ですが、手間を掛けて納品した商品がお客様の手元に届いて、その喜びがメールで届いたりすると、小さい縫製工場では、その喜びを共有することが出来ます。

その喜びがモチベーションになって、手間のかかる受注でも頑張って受け続けることが可能になります。

そんな手間のかかるネットのOEM受注の中から、販売が好調なブランドが出て来ると、縫製工場の稼働も安定します。国内でアパレルブランドを立ち上げたい人はいきなり海外生産することは出来ないので、このような仕事は絶対に無くなりません。

効率的にネット受注する仕組みを作って、得意分野の商品を受注して、ユーザーと直接取引することで、お客様の声がストレートに届くことが大きな喜びになるはずです。

インターネット

規模の大きい縫製工場がネットでOEM受注をすると社内から批判が起こります

ある程度規模が大きい縫製工場の場合、大手アパレルから2~3ヶ月先までの受注が決まっています。極限まで生産効率を上げるように現場を管理している工場で、ネットのOEM受注をしてしまうと、生産に至るまでの大きな手間の割に生産量が少ないので、生産現場にとっては迷惑な受注でしかありません。

そして、納品先のお客様から感謝のメールが届いても、規模の大きい縫製工場では、その喜びを共有することが出来ないので、ネットでアパレルブランド立ち上げの受注を受けることに喜びも使命感も感じられないのです。

そうすると、ネット受注の担当者は、現場にとっては迷惑な受注を取るためにとても効率の悪いやり取りをしているとしか思ってもらえず、生産現場から批判を受けるようになります。

このような状態になってしまうと、ネット受注に労力を注ぐことに社内の理解が得られず、生産に対しても協力的にはならず、絶対に成功しません。

高齢化して役職者が余る大規模な縫製工場は新規事業をするしか無い

規模の大きい縫製工場でも、新卒者など若い人材の確保は難しく、社内の高齢化が進んでいて、役職者がどんどん増えて、頭でっかちになって来ています。このような余って来る役職者に自社ブランドの立ち上げを任せるのが良い方法です。

規模の大きい縫製工場はまだ、生地の在庫を抱える余力も、ホームページにコンテンツを掲載するための専任の担当者を置く余裕もあります。

ネット集客の勉強に時間を使うことも可能なので、専門家にも相談して、ブランド認知を高めて行けば商品も売れるようになります。商品は出来るだけ閑散期に生産するようにすれば、現場にとっても良い仕事になります。

社員に対してもOEMの縫製工場からアパレル企業に転換すると発表すれば、モチベーションにも繋がりますし、社員も協力してくれます。

縫製工場の規模によって取るべき戦略は大きく違いますので、道を誤らないようにしましょう。

基本コンセプト:縫製工場ポータルサイトがブランド立ち上げ支援

独自の販路を開拓して下請け体質脱却を目指します

1)下請けからメーカーへ
縫製工場が共同サイトを運営することで従来の「下請け企業体質」からの脱却を目指します。自立した販路を持っている縫製工場へと転換する足がかりになります。

2)受注の機会を拡大します。

3)「フェイス トゥ フェイス」による顧客ニーズの把握が可能となります。アパレルさんからの情報だけでは、本当のユーザーのニーズは分かりません。ユーザーからの調節の声を聞くことで、縫製工場として進む道を見つけ出す材料になります。

●企業が新たにドメインを取得して、サーバーを借りて、担当者を決めて、ホームページの更新の仕方を勉強して、集客できるページ作りやSEOなどいろんなことをマスターするまでの時間やコストを考えると、すでに発注案件があるページを活用するほうが近道ではないでしょうか。

●もちろん自社のホームページを持っている方が受注に結びつきやすいので、ホームページの作成が理想的です。

縫製屋ドットネットへの参加工場を募集しています

日本国内に流通する衣料品のうち、輸入品の割合は97%を越えており、日本の縫製工場で生産される衣料品の比率は3%を下回っています。今後も大手アパレルの生産拠点は東南アジアを中心とした海外が維持されて行くものと考えられ、国内の縫製工場の生産量が拡大することは考えられません。

東南アジアを中心とした海外に生産拠点が移転して行くのは、安い労働力を求めて、より低価格で生産することが出来るからで、日本人の労働コストではどれだけ生産性を向上させても、海外には太刀打ちできなくなって来ています。

国内の縫製工場は、生産量の増加や加工賃の上昇、賃金の上昇が見込めないことから、今後、後継者問題や若い労働力の確保の問題にも悩まされることになり、より高収益な事業へと転換させることが必要になります。

新たなブランドを立ち上げようとしている人は、初回の発注から海外の縫製工場を利用することは出来ず、国内の少ロットに対応できる縫製工場を頼るしかありません。発注ロットと価格さえ合えば今後の受注の柱となっていく可能性のある分野です。

参加申し込みはこちら

募集

・個人からアパレルメーカーまで、様々なオーダーメードの問い合わせ・注文情報を公開します。
・自社向けの案件には見積を返信し、受注機会を拡大します。
・縫製屋ドットネットへの参加や案件受注に対して費用は一切発生しません。

縫製工場がファクトリーブランドを立ち上げる

縫製工場は、その高い技術力と品質の高さで日本のものづくりを支えてきました。しかし、長年アパレル企業からの受注に依存してきたため、独自の販路を持たず、経営が不安定になるリスクを抱えています。こうした状況から脱却し、より安定した経営基盤を築くためには、縫製工場自らがファクトリーブランドを立ち上げ、自主的に商品を販売することが重要です。

そこで今回の記事では、縫製工場がファクトリーブランドを立ち上げ、自立するための具体的なステップについて解説します。

縫製工場が自立するためにはファクトリーブランドを立ち上げるのが最良の方法です

縫製工場は高い技術力を持ち、日本製品の品質は世界的にも評価されています。しかし、長年アパレル企業からの受注に頼るビジネスモデルを続けてきた結果、多くの縫製工場は自主的な販路の開拓を行っておらず、受注に依存した経営体質となっています。この依存構造により、縫製工場はアパレル企業に生殺与奪権を握られている状態です。そのため、受注の減少や契約の終了が工場の経営に直接的な打撃を与え、自立した経営が難しくなっています。

このような状況を打破し、縫製工場が持続的に成長するためには、独自のファクトリーブランドを立ち上げることが最善の方法と言えます。自社ブランドを持つことで、縫製工場は自らの企画・デザインで商品を開発し、アパレル企業に依存せずに独立した販路を開拓することが可能となります。これにより、経営の安定化と共に、新しいビジネスチャンスを掴むことができるのです。

ブランド

デザインや企画力と販路が無い

多くの縫製工場は、商品を作る技術は高いものの、デザインや企画力に乏しく、何よりも致命的なのは販路を持っていない点です。

しかし、中にはアパレル企業に対してデザインや企画の提案を行っている縫製工場もあり、販路さえ確保できれば、自立が可能な工場も少なくありません。縫製工場は生産できるアイテムが限られるため、最初から多くの商品展開を目指すのではなく、得意とするアイテムに絞って商品開発を進めることが重要です。

このように、専門性を活かしたブランド戦略で自社の強みを最大限に引き出すことが、成功への第一歩となります。

デザインする能力を獲得する

デザイナーを見つけるのは比較的簡単です。クラウドワークスランサーズといったクラウドソーシングサイトで服飾デザイナーを募集すれば、単発の契約でデザインを依頼することも可能です。また、服飾デザイン専門学校の学生の作品を商品化して販売するという方法も、独自のデザイン力を確保する手段として有効です。このように外部リソースを活用することで、自社にデザインのノウハウを蓄積し、ファクトリーブランドの強みを育てていくことができます。

インターネットで販売する

デザイナーが作成した商品のサンプルを基に、インターネットで販売を開始することで、縫製工場も自社の販路を確保することが可能です。インターネットが普及する以前は、大手百貨店やスーパーの売り場は大手アパレルが独占しており、そこに参入するのはほぼ不可能でした。また、2021年のコロナ禍では、新規の対面販売チャネルを開拓するメリットが減少しました。

しかし、現在ではネット通販の利用者が年々増加しており、大手アパレルや百貨店でもインターネット対応が遅れている企業は軒並み業績を落としています。このため、縫製工場も自社製品をインターネットで販売することにチャレンジすべきです。ネット通販は比較的低コストで始めることができ、ハードルが低いため、販路拡大には非常に適した方法です。

例えば、Yahooショッピングなら出店料が無料でスタートでき、独自ドメインでのECサイト構築も可能です。独自サイトを開設する場合、Googleのガイドラインに基づきSEOを意識したホームページ制作会社に依頼し、こだわりの生産プロセスなどをブログで発信していくことで、アクセスを増やすことができます。アパレル企業に依存したビジネスモデルから脱却し、自主的な販路を確保することが、縫製工場の将来を守るために重要なステップとなります。

市場調査の重要性

市場のニーズを把握することは、成功するブランドを構築するための第一歩です。競合他社や消費者の動向を調査し、自社が提供する商品がどのように差別化できるかを分析することが不可欠です。特に、地域の特性や消費者の好みを理解することで、マーケティング戦略を効果的に構築し、販売促進につなげることができます。また、消費者からのフィードバックを受けることも、商品改善の重要な要素となります。

トレンド分析とその活用

ファッションや市場のトレンドを常に追い、変化に敏感でいることが重要です。最新のトレンドを取り入れることで、顧客の関心を引き、売上を伸ばす可能性が高まります。定期的にファッション展示会や業界イベントに参加し、競合の動向や消費者の反応を観察することで、リアルタイムでの情報収集が可能になります。さらに、自社の商品開発においても、トレンドを意識したデザインや素材の選定が求められます。

製品開発プロセスの理解

商品のアイデアが具体化したら、製品開発プロセスに移ります。試作品の制作からフィードバックの収集、改良を経て、最終的な製品として仕上げるまでのプロセスを理解し、実践することが求められます。このプロセスでは、消費者の意見やニーズを反映させることが重要であり、定期的なユーザー調査やモニタリングを行うことが成功に繋がります。加えて、製品の品質管理や生産効率の向上も常に意識し、実行に移すことが大切です。

ブランディング戦略の構築

ブランドのアイデンティティを明確にし、消費者に訴求するメッセージを作成することが必要です。ロゴやデザインの一貫性を保ちつつ、ブランドストーリーを伝えることで、顧客の共感を得ることができます。また、特定のターゲット層に向けたマーケティング活動を展開し、ブランドの認知度を向上させるための戦略を立てることが重要です。例えば、地域イベントやファッションショーへの参加を通じて、自社ブランドをアピールする機会を増やしましょう。

販路の選定とそのメリット・デメリット

オンライン販売に加えて、実店舗での販売やポップアップショップ、イベント出展なども考慮するべきです。それぞれの販路にはメリットとデメリットがあるため、自社のリソースに応じた選択をすることが重要です。例えば、オンライン販売は初期投資が少ない一方で、実店舗は直接顧客と接することで信頼関係を築きやすいという利点があります。したがって、マーケットに合わせた最適な販路を選択し、戦略的に展開することが求められます。

マーケティング戦略の策定

効果的なマーケティング戦略を立て、ターゲット市場に向けたプロモーション活動を行うことが重要です。SNS広告やインフルエンサーとのコラボレーションなど、様々な手法を駆使し、自社ブランドを広めていきましょう。特に、デジタルマーケティングを活用することで、コストを抑えつつ広範囲な顧客にアプローチすることが可能です。また、マーケティング活動の成果を定期的に評価し、改善点を見つけることで、持続的な成長が期待できます。

まとめ

以上、縫製工場が自立し、安定的に経営を続ける方法をご紹介しました。安定経営のためには、ファクトリーブランドの立ち上げが非常に有効です。商品をデザインする能力を獲得し、インターネットを活用した販売チャネルを確保することで、アパレル企業への依存から脱却し、自主的な販路を築くことが可能です。

高品質な商品と、ユーザーに伝わるブランドメッセージを発信することで、縫製工場は自らのブランドを成長させ、長期的な経営の安定を実現することができるでしょう。

縫製工場はAIが完全に自動化するのか?

自動化の技術は開発出来ても縫製は付加価値が低すぎる

縫製を完全に自動化したロボットのSoftWear Automationが$4.5Mを調達、海外低賃金労働への依存から脱却へと言うニュースがありました。確かに、日々進化するAI技術によって、縫製工場もロボットによって完全自動化出来る日が来るでしょう。

この記事でも海外低賃金労働への依存から脱却とtitleに記載されていますが、縫製工場は、東南アジアなどの低賃金の労働力を使って生産しないとコストが合わない業界です。

開発したロボットが償却できるのか?

AIの機械学習機能で、どんどん進化して行くロボットによって、品質も向上して、低品質な縫製品は店頭から無くなるかも知れません。

ただ、一番の問題は、先端産業などに投入するロボットは加工の付加価値も高いので、ロボットを開発しても、いわゆる加工賃で、ロボットの開発コストを償却することが出来るので、どんどん普及して行くと思いますが、縫製品の加工賃はあまりにも安いので、償却出来ないので、ロボットが開発されても導入する企業は極端に少ないのではないかと思います。

繊維は厚みや伸縮性もバラバラ

木材や金属など伸び縮みしない素材の加工なら比較的簡単にロボットも対応出来ると思いますが、縫製工場は、生地の厚みや伸縮性の違うものを人間の指の感覚で、判断して対応しています。

そんな様々な生地に対応するのはかなり大変なことでは無いかと思います。

縫製工場にロボットが導入されるのはかなり後

縫製工場の付加価値の低さと、多様な生地の特性に対応するのにかかるAIの進歩と、他の業種にAIが導入されて量産効果でAIのコストが下がらないと縫製工場に導入されることは無いと思います。

それ程、縫製工場で十分な付加価値を確保することは難しいのです。

縫製工場はこれからも低賃金を求めて世界をさまよう

縫製工場は、現在の見込み生産とバーゲンをセットにした発注方法を取っている限り、低賃金の労働力を求めて、海外をさまようことが続くと考えます。

店舗にAIのロボットが併設されて、売れた商品をその場で生産して追加するような仕組みでも出来れば、バーゲンは無くなり、付加価値も少しは高くなるかも知れません。

いずれにしても、AIの技術が進化すれは、いつかは、縫製工場もロボット化されるでしょう。しかし、縫製品のあまりにも低い付加価値では、ロボットを導入しても償却できず、元が取れないことが容易に予想されます。ロボットが色んな工場に導入されて量産効果でロボットの導入コストも下がって償却可能にならないと縫製工場のロボット化は実現しません。