ファッションブランドの立ち上げ方は?手順や成功するコツを解説

「自分で新たにファッションブランドを立ち上げたいけれど、何をしたら良いのか分からない。」

という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

最近はブランドの立ち上げはもちろんアパレルの仕事もしたことはないけれど、ファッションが好きという理由だけで自分のブランドをスタートさせるケースがよく見られます。

どうやって立ち上げているのか疑問ですよね。

そこで今回の記事では、ファッションブランドの立ち上げ方の具体的な流れや必要な準備、注意点について解説していまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、ファッションブランドを立ち上げたい初心者の皆さんの参考になればと思います。

ファッションブランドは誰でも立ち上げできる?

ファッションブランドは立ち上げるために特別な資格は不要で、誰でも立ち上げることは可能です。年齢や経験の有無も関係ないので、学生で立ち上げる人もいます。

ただし、立ち上げるだけなら誰でもできますが、その後の運営をスムーズに進めるためにはある程度のスキルが求められることもあります。

例えば、服飾の専門学校などで学べるアパレル業界の専門知識。洋服に関してだけでなく生産や流通の仕組みについても学べるため、自身のアイテムを生産し販売する上で非常に役立ちます。

また、アパレル会社の商品開発や仕入れといった部門で勤務した経験も事業を運営する上で役立ちます。中でも規模の小さい会社での勤務は複数の業務に関われる可能性が高くおすすめです。

他にも、デザインやマーケティング、経営、広告等の専門的な知識やスキルも役立つでしょう。

ファッションブランドの立ち上げ方

ファッションブランドの立ち上げは、ブランド名を決めて商品を製作し販売すれば終わり、というわけではありません。

やらなければならない具体的な流れを以下に紹介します。

1.ブランドのコンセプトを決める

ファッションブランドを立ち上げる前にやらなければならないこと。

それはブランドのターゲットとコンセプトを明確化することです。

これはファッションブランドの立ち上げに限らず、新たにビジネスを始める際に重要な作業です。

商品のデザインや生地、価格の選択は、このターゲットとコンセプトに沿ったものでなければブランドの統一性や説得力がなく、集客をする際にも方法が定まらなくなり顧客の獲得が難しくなる可能性が高いです。

2.ブランドの名前とロゴを決める

ターゲットとコンセプトが決まったら、次にブランド名とロゴを決めていきます。

ブランド名はイメージに合うような響きや意味を考え、更に日本語表記にするのか英語にするのか、フランス語にするのか、字体はどうするのか…等を細かく決めていきます。

そして名前が決まったらブランドの顔となるロゴを作ります。

自分で作成するか、自信がなければデザイナーに外注するという選択肢もあります。費用を削減するために最近はロゴを簡単に制作できる無料のツールやアプリがあるので、それらを利用してロゴ作りに挑戦してみることもおすすめです。

3.開業の手続きを行う

起業の形態によって開業の手続きは異なります。

個人事業主としてファッションブランドを立ち上げる場合は、開業届の提出は必須ではありません。

しかし提出することで青色申告が出来るようになり節税という意味でも大きなメリットがあります。

届出先は税務署になります。ネットから簡単に提出することも可能です。

個人ではなく会社を設立する場合、法務局へ登記申請が必要になります。

会社設立は個人事業主の開業よりも手続きの手間やコストがかかりますが、社会的に信用を得られやすくなるため銀行から融資を受けたい場合に個人事業主よりも受けやすくなったりします。

株式会社なのか有限会社なのか等、会社の種類によっても手続きの内容や費用は違いますので、詳細については解説記事を検索いただければと思います。

4.商標登録を行う

必須ではありませんが、ブランド名の商標登録をしておきましょう。

ただし、他社が既にその名前を商標登録していると使用することが出来ず変更を余儀なくされるため、事前に同一名称のブランドや会社名、サービス名等はないか必ずチェックしておくことが大切です。

商標登録をしないままビジネスを展開し、後から他のブランドに同じ名前を商標登録されてしまうと、それ以降その名前を使えなくなってしまうため、そのリスクを避けるためにも早めに商標登録を済ませておくことをおすすめします。

5.商品の製造方法を決める

初めてファッションブランドを立ち上げ資金に余裕があまりない場合、製造する商品の種類は少なめに小ロット製造でスタートさせましょう。

まずはトップスだけから始め、売上が伸びブランドが成長してきたらボトムスを追加するといった形で少しずつ増やしていく方が失敗のリスクが少なく始められます。

6.商品を製造する

商品が製品化するまでには実は多くの工程を要します。

具体的には、

縫製工場の選定

・洋服のデザイン画や写真を用意してイメージを提示

・ディテールの指示

・生地、装飾品のイメージの提示

・指示書の作成

・使用する生地や装飾品を決定

・パターンの作成

・サンプルの作成

・寸法、ディテールの確認

・見積もりの確認

・生産枚数の決定

・製造依頼

・完成物の納品

ざっと上げただけでこれだけあり、アパレル業界が未経験の方が自分一人でこれらの工程をこなしていくのは非常に難しいでしょう。

そのような場合やアパレルブランドの立ち上げを支援するサービスを活用することをおすすめします。

7.商品を仕入れる

オリジナル商品だけでなく問屋から仕入れたものを販売することも可能です。

セレクトショップという形態にする場合は、この仕入れが中心となります。

問屋との取引はオンラインで行うことも出来るため、直接足を運ぶことなく仕入れることも可能です。

8.品質表示ラベルをつける

日本国内で洋服を販売する場合、「家庭用品品質表示法」にて商品の品質を記載した洗濯ラベルをつけることが義務付けられています。

記載する内容は、

・使用している繊維の名称

・洗濯絵の表示

・取扱注意事項が記載された付記用語

・表示者名及び連絡先(住所、電話番号)

この他にも、サイズや原産国の記載があるラベルがほとんどですが、これに関しては法律で表示の義務が定められているわけではありません。

しかし表示されている方が消費者の立場からすると親切で安心です。

なお、洗濯ラベルはタグを縫い付けるほか、直接印字してもOKです。

9.PR・プロモーションを行う

ファッションブランドを立ち上げたら、ターゲット層に知ってもらうことが大切です。

そのため、多くのアパレルブランドはInstagramやX(旧Twitter)、Facebook等のSNSを集客に活用し、販売サイトやホームページへアクセスしてもらうよう紐づけています。

販売を開始する前にブランドのコンセプトがユーザーに伝わるよう、画像やメッセージの投稿を行いましょう。

上手くいけば販売前にファンを増やすことができます。

ファッションブランドの販売形態の種類

ファッションブランドの立ち上げ方の中で商品をどのように売るのか、販売ルートはどうするのかといったことも重要です。

主な販売形態とそれぞれの特徴を下記で説明していきます。

実店舗を持つ

実店舗を構えるにはターゲットが集まりそうな立地をリサーチして物件を探し、店舗の賃貸契約、内装の工事、インテリアに必要な設備や家具の購入等、高額な初期費用と膨大な時間、労力が必要となります。

また、頑張って店舗を持っても経営が最初から上手くいくとは限りません。

軌道に乗るまでの期間も家賃や光熱費等はかかるため、資金不足にならないようしっかりとした計画が必要です。

ネットショップを開設

実店舗ほどの費用をかけずに商品を販売できる方法としてネットショップがあります。

最近は人気の高いブランドでも実店舗を持たずオンラインのみで販売しているショップも少なくありません。

また、実店舗と同じ商品を取り扱いする場合、ネットショップの方が早く販売を開始できること、実店舗と比較して家賃や人件費等のコストが抑えられる分、商品の価格を安くできる点などのメリットが挙げられます。

ネットショップとひと言で言っても、実はいくつもの種類があります。

自分でECサイトを開発する

自分または自社ででシステムを開発する、あるいは制作会社に依頼をして開発しオリジナルのネットショップで販売する方法です。

メリットとしてはブランドのイメージに合ったデザインのショップを作ることができ、他社との差別化を図ることができること。

一方で当然開発には費用が発生するため相場としては100万円以上の初期費用がかかり、更に保守やサイトの管理、顧客情報を取り扱うためセキュリティーに関しても強化する必要がある点はデメリットと言えます。

ネットショップサービスの利用

最近はBASE等のネットショップサービスの利用も人気が高く、用意されたテンプレートを使えば簡単にオリジナルショップを開設することが可能です。

一からシステムも開発するよりも大幅に費用を抑えられますが、選ぶサービスによっては開設や月額費用がかかったり、商品が売れると手数料を支払う必要があるため、それぞれの料金をよく確認して選びましょう。

ECプラットフォームの利用

上記二つの方法はオリジナルショップを構える方法ですが、楽天やAmazonのようなECプラットフォームにショップを出す方法もあります。

こちらも初期費用が月額費用はかかりますが、プラットフォーム自体の知名度が高ければ自分たちで広告や宣伝、営業活動をしなくても検索機能で集客できてしまう点がメリットです。

フリマアプリの利用

中古や不用品を出品するイメージの強いフリマアプリですが、実はオリジナルの商品を販売することが出来ることを知っていますか?

ショップとしての出店ではなく、他の登録者と同じようにアカウントを作成して自分のページに商品を掲載し販売します。

ただし、そもそもフリマアプリは商業利用を想定して運用されているわけではないため、購入したいものがある時にそれを直接探すために利用する利用者がほとんどです。

そのため、一度購入してくれたお客様に継続して利用してもらうことが他のネットショップと比べて難しいというデメリットが考えられます。

フリーマーケット、ポップアップストアへ出店

実店舗やネットでのショップも構えずに、募集されているフリマや商業施設で行われるポップアップストアに参加して販売するという方法もあります。

決められたスペースの中での出店なのでいずれも出店費用が安くランニングコストがあまりかからないのですが、出店先やイベント会場がコンセプトやターゲットに合っている場所かを見極める必要があります。

副業として始める場合やまだ商品の種類や数が少ない、自分のショップを構えるのは不安といった段階の時に試してみると人の反応を見たり意見をもらえることも出来るため、ショップを構えるために必要なものが何かを考える材料にもなるかと思います。

ファッションブランドの立ち上げに必要な資金の集め方

上記のように販売する方法によって必要な資金は大きく異なりますが、共通して商品の製造や在庫の管理、倉庫、法人であれば会社の設立費などの費用は必要です。

資金が足りなければ、最初は製造コストや在庫数を抑えられるフリマやポップアップストアからスタートさせることがおすすめですが、どんな形でも自分のショップを出店したいという場合は資金集めをしなくてはなりません。

そこでおすすめなのが「クラウドファンディング」です。

クラウドファンディングはインターネットを通じて多くの人から資金を調達する方法で、さまざまな目的で実施されています。

クラウドファンディングを成功させるためには、多くの人に出資したいと思わせることが必要です。

ブランドのコンセプトに共感してもらうこと、返礼品に自社の商品を提供することで商品に魅力を持ってもらえた場合に出資を受けることが出来ます。

みなさんに読んでもらうプロジェクトページ作りは徹底して行いましょう。

ファッションブランドの立ち上げ方の注意点

市場にはたくさんのファッションブランドが存在しています。その中で自分のブランドを立ち上げる際にはいくつか注意しなければならないことがあります。

主なポイントを紹介していきましょう。

類似ブランドの有無

他社との差別化を図るためにもできるだけ独自のコンセプトを設定することが大切ですが、

既に認知度の高いブランドの中にコンセプトや商品のデザインが似ている類似ブランドがあった場合、盗作を疑われ最悪の場合、訴訟などのトラブルに発展してしまう可能性があります。

ブランドを立ち上げる前に類似ブランドはないか、似たデザインはないかの確認は必ず行うようにしましょう。

集客方法を考える

ブランドを成功させるには、多くの人に自分のブランドを知ってもらう必要があります。

インフルエンサーに依頼してSNSで広めてもらう等、自分のブランドに最適な広告・宣伝方法を検討しましょう。

ニーズに合った商品の販売

ファッション業界のトレンドというのは日々変化しています。

その中で常に最新のトレンドをキャッチするために市場を調べ消費者やターゲットのニーズに合った商品を製造することが大切です。

独自のこだわりの追及もとても大切なことですが、求める人が少なくビジネスとして成り立たなければ元も子もありません。

最初はジャンル・カテゴリーを絞る

ブランドの立ち上げ早々、商品のジャンルやカテゴリーを広げ過ぎてしまうと製造コストが高くなり、資金が続かなくなってしまう恐れがあります。

そのため、最初はジャンルやカテゴリーを絞りある程度売上が伸びてきたら別のジャンルの商品に手をつける方がリスクが少なくおすすめです。

まとめ

ファッションブランドの立ち上げ方にはさまざまな方法があり、自分の予算や希望に合った方法を選ぶことが大切です。

また、立ち上げ前のコンセプトの明確化もブランドの運営を継続させていく上で非常に重要なこともお分かりいただけたかと思います。

しかしノウハウや経験の少ない初心者の方が一人でこれらのことを考え、準備し作業するのは非常に難易度が高いのが現状。

そこで縫製屋ドットネットは、初心者の方のファッションブランドの立ち上げをサポートし、初心者や小ロットに対応する国内の技術力の高い縫製工場とのマッチングサービスを提供しております。

不安なことや分からないことがあればどうぞお気軽にご相談ください。

アパレルの自社ブランド立ち上げに必要な準備や流れを解説

「アパレルの自社ブランドを新たに立ち上げたい!けれど、そのためには何をしたらよいのか分からない…」

といったお悩みはありませんか?

最近はアパレルメーカー等の法人だけでなく、インフルエンサーや個人でブランドを立ち上げようという人も増えていますが、ファッションや洋服が好きというだけで自社ブランドの立ち上げや運営に関する知識や経験もない状態では、準備をすることや進め方に対して不安は大きいでしょう。

そこで今回の記事では、アパレルの自社ブランドを立ち上げを希望している皆さんに向け、必要なことや流れ、立ち上げにかかる費用等について解説いたします。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

アパレルの自社ブランド立ち上げに向けて必要なこと

未経験で自社ブランドを立ち上げたいなら、やはりまずはアパレル業界で実際に働いて経験を積み、現場で商品の仕入れや商品開発、運営方法等のノウハウを習得することが非常に役立ちます。

また、服飾の専門学校に通いファッションビジネスやデザイン、製図、スタイリング等の専門的な知識を基礎から身に付けたり、人脈を作ることもおすすめです。

自社ブランドの立ち上げといっても、自分に経営やマネジメントのスキルがない場合はそういった能力のある人を見つけて一緒に立ち上げる方法もあります。

とはいえ、これらのことをしなくても独学で学び、起業への準備を徹底して行えば、自社ブランドを立ち上げることは不可能ではありません。

最も大切なことはファッションが好き、ファッションの仕事がしたいという強い気持ちです。

アパレルの出店方法の種類

自社ブランドを立ち上げるにあたり、どんな形態で出店、販売をするのかを検討する必要があります。以下、主なものを紹介しますので、それぞれのメリット・デメリットを踏まえ自分に合ったスタイルを選んでみてください。

実店舗

実店舗を持つことでお客様に実際に商品を手に取って見てもらえること、そして信頼度が上がるといった効果が期待できます。

しかし店舗にはテナントの家賃が当然発生するため、準備しておかなければならない必要な資金は高額となり、初めてのブランド立ち上げにはリスクが高いかも知れません。

ネットショップ、ECサイト

最近多い手法としては、実店舗を持たずオンラインのみで販売することです。

低いリスクで簡単に開始しやすく、実店舗と比較して家賃がかからないため初期費用も抑えられるというメリットがあります。

ネットショップを開設する場合、「特定商取引法」という法律に則り、運営者の住所や電話番号といった情報を表示する義務が課されますが、そのような表示をしたくない人はネットショップ開業のサポートをしてくれるサービスを利用すると良いでしょう。

フリマ、ポップアップストア

フリマやポップアップストアは期間が限定された出店方法なので、練習としてもおすすめです。

特にポップアップストアの場合、デパート等のイベントスペースを借りて出店できるので、いつか実店舗を持ちたいと考えている人にとって具体的なイメージが出来たり、普段はネットショップのみで販売している場合にお客様に直接手に取って見ていただき購入する機会を作ることが可能となり宣伝にもなります。

クラウドファンディング

アパレルの自社ブランド立ち上げ資金に困っている場合、クラウドファンディングを利用して資金集めをするケースも増えています。

自身の想いに賛同、共感してくれる人たちからサポートを得られることになるため、立ち上げ前にファンを作り集客にもつながります。

成功させるには想いが伝わり、多くの人を説得できるような内容のプロジェクトページを制作することが必須となります。

ブランド立ち上げをサポートするサービス

ブランドの立ち上げを支援するサービスも増えています。

企画から立ち上げ、その後に至るまで全てをサポートするのか、マーケティングの部分を支援するのか、そして縫製屋ドットネットのようにお客様に合った縫製工場をマッチングさせるサービスもあります。

困っている部分の支援を受けてスムーズに立ち上げ準備を進められるよう、これらのサービスを利用することもおすすめです。

アパレルの自社ブランド立ち上げに必要な準備と流れ

次に、自社ブランドを立ち上げる上で準備しておきたいこと、そしてどのように進めていくのか具体的な流れを順に紹介していきます。

ブランドのコンセプトを決める

アパレルブランドの立ち上げで重要となるコンセプトを決めます。

どのような想いが込められているのか、どんな人に向けてどんな商品を販売していくのかといったことを明確にすることから始めましょう。

ブランドを展開していく中で、「コンセプトに合っているか?ブレていないか?」といった判断基準や指針となる重要なものですので、しっかりと時間をかけて決めていきましょう。

ブランド名とブランドロゴの決定

ブランドの名前は、上記のコンセプト沿った、イメージできるようなキーワードや響きにすると良いかと思います。

日本語にするのか英語にするのか、さまざまなアイデアを出し単語やキーワードを組み合わせながら考えていきましょう。

また、名前が決まったらブランドのロゴも作成します。商品のタグ等にも表示させるものになりますので、こちらもコンセプトに合うデザインを選ぶようよく検討しましょう。

費用準備

自社ブランドの立ち上げ、つまり開業には資金の準備が重要です。

どれくらいの資金が必要かの目安は、どの形態で出店をするかによっても大きく異なります。

例えば実店舗を持つ場合、テナントの賃貸にかかる費用が必要です。

物件によって敷金や保証金の額は異なりますが、一般的な住居用の賃貸とは異なり店舗の場合は初期費用は高くなります。

また、どこに店を開くか立地も重要でターゲット層や多くの人が訪れやすい場所でないとせっかくお店を開いても来てもらえません。その分、家賃は高くなるでしょう。

合計で1000万円前後はかかると見ておきます。

ネットショップの場合は料金がかかるのは決済手数料やサービス、プラットフォームのシステム利用料くらいで、資金はほとんどない状態でも始めることが可能です。

また、ポップアップストアに出店する場合は時期や場所によっても違いがありますが、一般的な商業施設に出店する場合は1日あたり5,000円から20,000円程度が相場です。

オリジナル商品の製造

自社の商品を製造する場合、主な手順は下記のようになります。

1.メインとなるイメージを作成

2.ディテールの作成

3.デザインの指示書の作成

4.生地、素材の選定

5.縫製仕様書の作成

6.パターンの作成

7.サンプルの作成

8.縫製工場に見積もりを提出

9.生産

工程が多く複雑なため、初心者にとっては難しいと感じることが多いでしょう。

「縫製ドットネット」では初めてのアパレルブランドの立ち上げをサポートするため、これらの工程を全て準備していなくてもデザインとおおよその発注数さえ決まっていれば、後は経験豊富な職人が商品の完成までをサポートします。

洗濯表示ネーム(タグ)の取り付け

日本国内で衣類を販売する際、「家庭用品品質表示法」により取り扱い方法や製品の性能についての情報を消費者に提供することが義務付けられています。

そのため、皆さんの衣類にもついているタグ(洗濯表示ネーム)を取り付けなければなりません。

表記する内容としては繊維名、洗濯表示、注意事項、表示社名などです。

他のブランドから仕入れた商品を自社ブランドとして販売する場合は既についてる場合もありますが、海外からの輸入品等については自身で取り付けるのを忘れないようにしましょう。

プロモーションの実施

商品の準備が整ったら、次はいよいよプロモーションを行う段階です。

宣伝方法としては今ならInstagramなどのSNSの活用やWeb広告への出稿が主流となっています。

SNSでは実際の商品のコーディネートの提案なども掲載でき、インフルエンサーに依頼をして着用してもらい、自身のアカウントで宣伝してもらうことも有効です。

アパレルの自社ブランドを立ち上げた時にやること

無事に自社のブランドの立ち上げを行ったら、税務署へ開業届の提出が不可欠です。

提出しなくても罰則があるわけではなりませんが、開業届を行うことで確定申告の際に青色申告を利用でき税金が安くなります。個人での開業は登記手続きは不要ですし、開業届は比較的簡単に作成できるため、立ち上げから1ヶ月以内を目安に行いましょう。

また、必須ではありませんが商標登録をしておくと安心です。

同じブランド名を他社に登録されてしまうと、それ以降せっかく自分で作ったブランド名を使えなくなってしまうためです。

もちろん逆も然りで、商標登録されているブランド名を使ってしまうと商標権に抵触しますので、事前にチェックし絶対に使わないように気を付けましょう。

アパレルの自社ブランドを立ち上げる時の注意点

それでは自社のアパレルブランドの立ち上げに際し、失敗しないために注意しておきたい点を説明します。

類似ブランドがないか調査する

既存のブランドに似たような商品がないかどうかは、製造、販売を行う前に必ず調べて確認しておく必要があります。

似たような商品を作った場合、売上が期待できないばかりか訴訟やトラブルへと発展する事例も少なくありませんので注意が必要です。

いきなり商品を広げ過ぎないこと

自社ブランドを立ち上げる時はあれも作りたい、これも作りたいと気持ちが高まってしまいがち。

しかしあれもこれもとさまざまなジャンルやカテゴリーに手をつけてしまうと、小ロットで多くの商品の生産が必要となり、結果的に原価や製造コストが高くなる可能性があります。

予算に余裕のない最初はトップスのみ、ボトムスのみ、といったようにある程度種類を絞って販売をスタートさせることをおすすめします。

アパレルの自社ブランドの立ち上げを成功させるポイント

アパレルの自社ブランド立ち上げを成功させるには、上記でも紹介したようにまずはコンセプトやターゲットを明確に設定すること。そして市場のニーズや動きをリサーチすることが大切です。

ターゲットの決め方としてはマーケティングでもよく使われる「ペルソナ」を活用し、年齢や性別、職業、ライフスタイル等のプロフィールを詳細に設定しましょう。

また、アパレル業界はトレンドの変化が激しい世界です。常に最新の情報をキャッチすることを怠らないようにしましょう。

流行りに流されず独自の路線を進むという方法ももちろん良いですが、市場の大きさが売上の大きさにもつながりやすいため、ビジネスとして成り立たせるためには消費者が求めるもに応えた商品を販売することも必要となります。

まとめ

以上のように、アパレルの自社ブランドの立ち上げにはビジネスとして成り立つよう専門の知識や経験を事前に積んでおくと非常に役立ちます。

また、出店方法には大きく分けて3つの種類があり、メリット・デメリット、それぞれの特徴と自身の予算や希望を照らし合わせ、できるだけ無理なく運営できる形を選びましょう。

ブランドが成長するにつれて幅を広げていく方がリスクが少なくおすすめです。

また、立ち上げまでには複雑な工程がいくつも続き、初心者の方にとっては難しく感じることが多いでしょう。

そこで失敗せずに自社ブランドの立ち上げを実現するために、縫製屋ドットネット等のサービスを活用することもおすすめです。

本サイトでは、他にも縫製工場やブランド立ち上げに関連するさまざまな記事を投稿していきますので、ぜひ合わせてお読みください。

国内の縫製工場にはどんな特徴があるの?個人でも対応できる工場の探し方も紹介

近年はアパレルメーカーではなく個人の方、アパレル生産に未経験の方が自身のオリジナルブランドを立ち上げたり、アパレル製品を作りたいといって縫製工場を探されている方が増えています。

特に日本は多様なデザインのファッションを楽しみ、服やアイテムで個性を出したいという人が多い国。更に最近はSNSが普及し誰でも発信者になれる時代になったため、インフルエンサーがオリジナルブランドを立ち上げるケースも非常に多くあります。

一方で未経験者や小ロットでの生産を希望する人にとって、受注を引き受けてくれる縫製工場を自分で見つけるのは少し苦労するかも知れません。

コストを抑えるために海外の工場へ依頼するケースも増えている今、個人で国内の縫製工場に依頼することは出来るのか、そしてそうするメリットはあるのでしょうか?

そこで今回の記事では、日本国内の縫製工場の現状と特徴、強み、そして未経験や個人でも対応可能な縫製工場の見つけ方について解説します。

日本国内のアパレル縫製工場の現状とこれから

残念ながら日本の繊維産業や縫製業界の衰退は進んでおり、規模を縮小したり廃業、倒産する縫製工場が年々増えている状況です。

更に深刻なのは従業員の高齢化で、縫製にたずさわる日本人の数も減り、多数の工場では新たな人材を確保するために外国人の技能実習生を受け入れています。

高級ブランドには日本製にこだわりを持ち、国内に縫製工場を持つ会社もあります。

しかしそうではない多くの縫製工場が生き残るためには、大手メーカーのOEM生産を行ったり、オンラインショップ向けに商品を供給したり、自分たちのファクトリーブランドを作って直販するといった手段をとる必要があるでしょう。

日本国内の縫製工場の特徴と強み

日本のアパレル生産は、海外の工場と比べ細かく仕事を分業化しているという特徴があります。

その中で縫製工場は「縫製をし製品にする」という役割を担っています。

具体的には、生地を裁断し、縫製をしてアイロンで仕上げ、検品を行って出荷するという工程になります。

工場によって所有しているミシンの種類が異なるため、企画する全ての商品に対応できるわけではありません。希望の縫い方や編み方に対応できる工場であるかどうかを確認し、内容によっては複数の工場を連携させる必要があります。

国内の縫製工場の強みとしては、コミュニケーションがとりやすく細かな要望やニュアンスを理解し、柔軟な対応をしてくれること、高度な技術を持っている職人が多いため高品質な製品を生産できること、納期が短いこと、生産した製品の知財権を保護しやすいこと等があります。

個人や未経験でも歓迎してくれる国内縫製工場の探し方

縫製工場は経験豊富で大量生産する場合でないと依頼しにくいといったイメージはありませんか?

個人で洋服を作りたいけれど、アパレル生産に関する知識も経験も少なく、縫製工場を見つけるために何をしたら良いのか、どう探したら良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

そこで未経験の方や小ロットの生産、サンプル縫製でも対応が可能な縫製工場が集まる「縫製屋ドットネット」を活用してみませんか?

縫製屋ドットネットではアパレル生産を希望する方と国内の縫製工場とをマッチングし、ブランドの立ち上げをサポートしています。

十分な情報が無い人を支援するサービスですから、デザインと大まかな発注数が決まっていれば大丈夫。

パタンナーが型紙の作成を行い、ノウハウのある工場がデザイン画からきちんとした製品に仕上げますので安心してご依頼ください。

縫製工場によるブランド「ファクトリーブランド」とは?メリット、デメリットを解説します

ファッションが好きな人であれば「ファクトリーブランド」という言葉を聞いた事があるかと思います。

日本語にすると「工場のブランド」ということになりますが、一体どういうブランドなのでしょうか。

今回の記事では、縫製工場によるこの「ファクトリーブランド」について解説してまいりたいと思います。

最後までご覧いただき、よりファッションや縫製工場について知るための参考にしていただければと思います。

縫製工場のブランド「ファクトリーブランド」とは

一般的にファッションブランドの多くは自社で名を付けたブランドで企画したものを外部の縫製工場に委託し、商品を制作しています。

一方で「ファクトリーブランド」とは、縫製工場が自らデザイン、企画をしたオリジナルを制作し、それに自分たちで名を付けて展開しているブランドです。

最近は有名なブランドから委託を受けたことのある工場が自らブランドを立ち上げ、その経験と実績も売りとなって人気を博す事例もあり、ファクトリーブランドに注目が集まるようになりました。

実際にファクトリーブランドで既に世の中に広く展開されメジャーとなっているブランドもいくつかあり、それが縫製工場発のブランドだとは気付いていない、知らない消費者が多くいるでしょう。

縫製工場のブランド「ファクトリーブランド」のメリット

縫製工場が立ち上げるブランドのメリットとしてまず挙げられるのは「クオリティの高さ」でしょう。

元々縫製工場というのは服やファッションアイテムを作ることが専門ですから、縫製はもちろん、生地や素材に関する知識や制作の技術が非常に優れているわけなんですね。

そしてもう一つは、その品質の高さに対して価格がリーズナブルであること。

ファクトリーブランドは一般的なアパレル企業が必要とする外注にかかる手間、時間、費用を削減できるため、その分価格を下げることが可能です。

高級なブランドを生産してきた縫製工場は、同じ品質の製品をおよそ半額で販売しているケースが多く、ブランドのネームバリューにこだわりがなく品質を重視する人にとっては非常にお買い得であると言えます。

縫製工場のブランド「ファクトリーブランド」のデメリット

一方で縫製工場発のブランドの弱点として考えられるものとしては、デザイナーのデザイン力でしょうか。

メリットで挙げたように縫製工場は洋服作りが専門ですから、デザインに関する知識や経験は一般的なファッションブランドのメーカーよりも乏しい傾向にあり、シンプルなデザインの洋服が多く見られます。

しかしシンプルなデザインであればあるほど素材の良さや縫製の技術力が目立ちます。トレンドを追いかけず質の高い定番商品を求めているお客様にとって奇抜なデザイン性の有無は問題にならず、むしろブランドの売りとして捉えられるでしょう。

また、縫製工場はビジネスとしてマーケットに売り込むような仕事は本来あまり必要がないため、ブランドを立ち上げてもそういったノウハウを持っていないと世の中に拡散していく方法が分からず集客に苦戦してしまうこともあります。

ただ、今はSNSがマーケットの主流であり、手軽にInstagramやX等を活用して自社のブランドを広めることが可能です。実際に多くのファクトリーブランドがSNSで情報を発信し、販売サイトやブランドのホームページへと流入しています。

まとめ

以上で紹介してきたように、縫製工場が立ち上げるブランド「ファクトリーブランド」は高品質であるにも関わらずリーズナブルな価格に魅力があり、誰もが知っているブランドを持つことよりも「知る人ぞ知るブランド」を持つことに価値やこだわりを感じる人にとっては自分のお気に入りのファクトリーブランドを見つけるという楽しみもあるでしょう。

縫製屋ドットネットでは、世界のファッション業界からも一目置かれている日本の高い縫製技術を持った縫製工場と、アパレルブランドを立ち上げたいという個人、法人のお客様とをつなげるお手伝いを行っています。

初めてのブランド立ち上げで不安を感じている方でも小ロットから依頼が可能で安心して制作、製造が進められるよう対応できる工場がたくさんありますので、興味のある方はお気軽にお問合せいただき、一緒に夢を実現させましょう!

個人向けの縫製工場の探し方

「新しいブランドを立ち上げようと思っている。」「これから個人で活動を始めようと思っている。」

このように個人でアパレル業界の仕事をスタートさせようとしている人は多くいらっしゃいますが、その中には

「どこの縫製工場を選んだら良いのか分からない」「初心者で個人の自分を受け入れてくれる工場はあるの?」

といった不安を抱えている人は少なくないでしょう。

そこで今回の記事では、個人向けの縫製工場の探し方、選び方について解説してまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

個人での縫製工場の探し方

作りたいアイテムで探す

縫製工場とひと言で言っても、工場によって得意な縫製、不得意な縫製、使用しているミシンの種類によって縫うことが出来るアイテム、出来ないアイテム、取扱い可能な生地、NGな生地等々・・・まちまちです。

そのため、まずは自分が作ろう・作りたいと思っているアイテムは何なのか(コート、パンツ、スーツ、カットソー、子ども服等)というところから縫製工場を探していきましょう。

縫製工場のこれまで制作した実績を見てどんなものを生産しているのか、得意としているのかを調べて判断します。

中にはすべての縫製が可能、という工場が見つかることもあります。

最低ロット数で探す

ほとんどの縫製工場には最低ロットが決められています。

しかし個人で活動する場合、量産せず少ない枚数で生産したいというケースが多いかと思います。

そこで縫製工場を探す時はそれぞれの最低ロット数を確認し、小ロットでの生産が可能な縫製工場を探してみましょう。

中には小ロット生産を売りにしている工場もありますので要チェックです。

初心者歓迎から探す

初心者で個人の方が縫製工場を選ぶとなると、縫製やブランド、生産管理等の知識が必要となる場面にたくさんぶつかるでしょう。

一般的な縫製工場というのはプロや法人向けの工場が多いため、初心者向けのサポートは行っておらず断られてしまうというケースも少なくありません。

しかし、上記で紹介した小ロット生産を受け入れている工場などは個人の方や初心者を歓迎している可能性が高いです。

まずは経験を積むためにも、数は少ないですが初心者でも丁寧に対応してくれる縫製工場を探すことをおすすめします。

個人・初心者でも受け入れてくれる縫製工場の特徴

勇気を出して縫製工場に直接問合せや電話をしたのに、冷たく断られてしまうと落ち込んでしまいますよね。

個人や初心者でも受け入れてくれる縫製工場にはいくつかの特徴が見られます。

こだわりや強い希望により依頼したい縫製工場を心に決めている、という場合以外であれば以下の特徴を持つ工場に問合せをしてみてはいかがでしょうか。

1.サンプル、小ロットの生産が可能

2.受注生産が可能

3.個人の製作実績あり

4.ブランドの立ち上げ実績あり

5.「個人・初心者歓迎」とホームページやSNSに記載あり

以上のような特徴のある工場をいくつかピックアップし、その中から自分の理想を商品として形にすることが出来るかどうか問合せ、質問をしていきましょう。

個人で縫製工場を見つけることが難しい方におすすめのサービス

個人で縫製工場を探している方は以上を踏まえて工場を探していくことになりますが、自分で探してみてもなかなか条件に合った向上が見つからない、とお困りのお客様もたくさんいらっしゃるかと思います。

そんな方には、縫製屋ドットネットのマッチングサービスの利用を強くおすすめします。

縫製屋ドットネットは、個人でファッションの起業を考えている方や、ブランドの立ち上げに関する知識や情報が少ない方を支援するためのサービスを提供しています。

初心者や個人の方でも受け入れOKで実績の豊富な会社が多数参加していますので、お客様の希望に合った縫製工場を紹介することが可能です。

企画やデザイン、生地がある程度決まっていれば、標準体型のデータからパタンナーがパターンを作成してくれるので安心です。

ぜひ高い品質を誇る日本の縫製技術、職人の技であなたの夢を実現するお手伝いをさせてください。

ご相談は無料です。気になる料金も含め、お気軽にお問合せいただければ幸いです。

日本の縫製工場の魅力とは?

日本の縫製工場の現状

今、日本の縫製工場は縮小や廃業、倒産に追い込まれている工場が多く、今後ますます増加すると見られています。

特に50人以上の大規模な縫製工場というのは、国内にはほとんど残っていない状況です。

その原因としてコロナウイルスの流行を境に世の中の価値観や経済状況が大きく変化し、人々がお金を使わなくなったことも影響しています。

海外の安い縫製工場を製造の拠点としたファストファッションが流行し、安くてもある程度品質の良い洋服が買えるようになったこと。フリマアプリが消費者にとって身近になり、店舗で新品を商品を購入する人が減ったこと等、洋服やファッションアイテムに対し低コストを求めるようになりました。

そのため日本の縫製工場への受注は減少し、当然工場の賃金も下がります。

低賃金であるため若い人が集まらず、従業員が高齢化。そして日本人の新しい人材が確保できないため外国人の技能実習生に頼っている状態となる等、維持していくことが難しくなっているのです。

日本の縫製工場5つの魅力

ただ一方で、多くの低コストを求める人たちとは逆に、より高級志向を高めている人たちもいます。

「量より質に重きを置き、流行に左右されず長く使える物を。」

そこで次に、日本の縫製工場の魅力を紹介してまいります。

縫製技術の高さ

日本の縫製工場の魅力といえば、やはり世界でも群を抜いてレベルの高い縫製技術でしょう。

高齢化したとはいえ、日本の縫製工場にはまだまだ高い技術を持った縫製士の方がたくさんいらっしゃいます。

縫製工場は機械化が進みましたが、品質の高い製品は職人による手仕事での仕上げや調整を行っているため、その細かく丁寧な質の高さが世界でも評価されているのです。

また、数は少なくとも業界に入った若者にその技術を継承し、更に若者ならではの発想で新しい時代に沿ったものづくり、環境づくりといったものに取り組んでおり、より高品質な製品を生産することを可能としています。

きめ細やかな対応

まず、日本の縫製工場ですから当然日本語でコミュニケーションをすることが可能です。

海外の縫製工場に依頼をしたことがある方にとって、これがどれだけ重要なことか痛感されているのではないでしょうか。

細かな指示や変更、要望等も正確に情報を伝えることが出来ることは、良い製品を完成させることにつながります。

製造を進める中で、デザインやカラー、サイズ、プリント、パーツ、生地など様々な変更点が出てくることがありますが、コミュニケーションが上手く取れないとその度に進行がストップし、各方面に負荷がかかってしまいますよね。

他にも、日本の縫製工場では小ロットの生産に対応できる設備や技術を持っている工場が多く、必要に応じてカスタマイズ出来る点も大きなメリットと言えます。

納期の早さ

日本の縫製工場に依頼すると、海外の縫製工場と比べて短い納期で納品することが可能となります。

海外に発注をした場合、縫製が早く完了しても日本までの輸送にどうしても時間がかかってしまいますし、もし納品された製品に不具合や問題が見つかった際、更に時間がかかることになりますしクレームに発展する恐れもあるでしょう。

質の高い製品を早く納品することで、結果的に海外よりも全体のコストが抑えられることもあるのです。

知的財産の保護

日本では特許法、商標法、意匠法など知的財産権に関する法律が整備されています。

そして日本で生産された商品はこれらの法律が適用されます。

自分のブランド、会社のブランドの価値や信頼性、デザイン、技術などを守りたければ、これらの法律を容易に活用できる日本での製造がやはりおすすめです。

地域への貢献

日本の縫製工場は都心部よりも地方に多く存在しています。

地方では仕事が少なく若い人が都心へ流出してしまうといったことが起こっているため、縫製工場が元気になれば新たな雇用を生み出し、地域の活性化にもつながる可能性があります。

まとめ

以上のように、日本の縫製工場を取り巻く現状は厳しい状況ではあるものの、世界に誇る日本の高い技術を求める人たちもいます。

また、自分のブランドを作りたいと服作りに夢を抱く若者もたくさんいます。

そんな縫製工場とアパレル業界を目指す人、会社をつなぐため、縫製屋ドットネットはマッチングサービスを提供しています。

日本から素晴らしい製品を作り出すため、一緒に挑戦しませんか?

相談、問合せは無料です。お気軽にご連絡をお待ちしております。

縫製工場のマッチングサービスのメリット・デメリットは?個人や初心者でも利用できるの?

「多くの縫製工場の中からどの会社を選べば良いのか分からない。」「そもそもどのように依頼をすれば良いの?」「アパレルが初めてで不安。」

アパレルブランドの立ち上げを検討している人や自分がデザインした服を縫ってくれる工場を探している方の中には、縫製工場選びに迷われている方も多いかと思います。

そこでおすすめなのが、縫製工場のマッチングサービスの利用です。

今回の記事では、縫製工場のマッチングのメリット・デメリット、日本のアパレル産業の現状などを中心に解説してまいります。

どうぞ最後までご覧ください。

縫製工場のマッチングサービスを利用するメリットは?

近年、縫製工場とアパレルメーカーをマッチングするサービスが増えています。

自分たちの生産設備を持たないアパレルメーカーと、営業力のない縫製工場に向け、所謂「仲介」を行って双方をつなぐ役割があるわけですが、縫製工場とのマッチングサービスを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか?

アパレル企業と縫製工場、それぞれの視点から見たメリットを以下に紹介していきましょう。

アパレル企業のメリット

縫製工場を探しているアパレル企業にとってまず大きなメリットは、細かな条件に合う工場を自分たちの手や足で探し出し選ぶという手間や時間をかけなくても良いという点でしょう。

また、条件に合った工場を見つけても、自分たちの考えたアイディアを理想の形にするためには縫製工場と信頼関係を作り、しっかりコミュニケーションをとっていかなければなりませんが、特にアパレルの初心者で実績がない場合はどのように依頼し進めていけば良いのか分からず、受け入れてもらえないケースもあります。

そこでマッチングサービスを利用すれば、そのような不安を持たずに依頼をすることが可能です。

更にはお願いする縫製工場が決まって製造が進む中で、進捗やスケジュールに関して工場に直接確認しなくても、マッチングサービス会社に間に入ってもらって情報共有することができる場合があるので、直接のやりとりよりもスムーズに進められるケースも少なくありません。

縫製工場のメリット

縫製工場にとってのメリットとしてまずあげられるのは、職人ばかりで営業を担当できる者がいない、そもそも営業活動が苦手、等といったよくあるケースでも新規の仕事をとることが可能である点。

そしてマッチングサービスに登録することで同じブランドばかりでなくさまざまな商品の生産に携われるチャンスがあるため、技術を磨き仕事の幅を広げられるといったメリットもあります。

縫製工場のマッチングサービスを利用するデメリットは?

それでは次に、縫製工場とアパレル企業を結びつけるマッチングサービスを利用することで考えられるデメリットについてもしっかり紹介していきたいと思います。

メリットとデメリットの両方を意識した上で上手く活用していただければと思います。

仲介手数料が発生する

縫製工場とのマッチングを提供している会社の多くは、利用にあたり仲介手数料を支払う必要が出てきます。縫製工場、アパレル企業、それぞれが規定で決められた料金を支払わなくてはなりません。

自分たちで探す労力や時間と比較して検討することをおすすめしますが、特にアパレル企業側としては多少お金をかけてでも希望にマッチした工場をいち早く見つけ、効率良く商品化を行いビジネスを進めていくためには必要な経費であると考えているようです。

継続受注、専属契約の保証がない

縫製工場としては、条件に合うアパレル企業がないとなかなか仕事を受注できないという点もデメリットとして挙げられます。

その場合はマッチングサービスに登録しつつ、他の集客の手法も並行して行わなければならないでしょう。

他には、継続して発注および生産できるかどうかが分からないという点です。

マッチングサービスでは専属での契約や長期間の継続を保証できるわけではないので、希望がある場合にはマッチングサービス会社へしっかり相談しましょう。

日本のアパレル産業の現状と課題

今やアパレルの縫製の発注は中国など海外にある縫製工場へと流れています。

また、アパレル産業は店頭で販売されるまでの間に多くの業者が入り中抜きされるシステムとなっているため、縫製工場が得られる単価は非常に安い現状にあります。

2023年には円安の影響で海外で生産するメリットは低くなっているものの、そもそも海外の低価格を売りにしたブランドが台頭し、日本のインフルエンサーや動画クリエイターたちが海外メーカーの洋服やファッションアイテムをこぞって紹介している状況です。

日本の縫製工場が生き残るためには、このような世界を相手に簡単ではないさまざまな問題に対処しなければならないのです。

縫製屋ドットネットはアパレル初心者の方でも丁寧にサポートします!

そんな中、縫製屋ドットネットは日本が誇る丁寧な縫製による高品質なものづくりを守るため、国内に工場を持っている縫製工場が集まり、さまざまな素材や生地、サンプルの縫製、小ロットでの製造に対応しています。

オリジナルのブランドを立ち上げたいという方、縫製工場に依頼するために何をすれば良いのか分からないと不安を抱えている方のサポートも行います。

細かな情報はわからなくても、デザインとおおまかな発注数さえ決まっていれば、型紙の作成やデザイン画から洋服を作ることができる工場がございます。必要な提案を適宜させてただきながら丁寧に支援しますのでご安心ください。

もちろん法人だけでなく個人の方も歓迎しています。

相談、お問合せは無料です。ぜひお気軽にご連絡くださいませ。

【アパレルとSDGs】業界が抱える問題と取り組み事例

現在、日本も含め世界ではSDGsに基づいた行動が推奨されています。

その中でもアパレル業界に関しては数年前から現在に至るまで多くの問題が取りざたされており、SDGsへの取り組みに注目を集めています。

そこで今回の記事では、SDGsの概要からアパレル業界が抱える問題点、SDGsへ取り組むべき目標について解説して参ります。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

SDGsとは何か

今や多くの人に浸透しつつあるSDGsですが、基本的な概要について紹介しておきます。

SDGsとは日本語で「持続可能な開発目標」の意味を持ち、2001年に制定されたMDGsと呼ばれるミレニアム開発目標の後を引き継ぐ形で、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標として2015年に実施された国連サミットにおいて採択されました。

17のゴールと169のターゲットで構成され、地球上の誰一人取り残さないという誓いの元、発展途上国も先進国も関係なく取り組むものです。

<SDGsの17の目標>

1.貧困をなくそう

2.飢餓をゼロに

3.全ての人に健康と福祉を

4.質の良い教育をみんなに

5.ジェンダーの平等を実現しよう

6.安全な水とトイレを世界中に

7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

8.働きがいも経済成長も

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

10.人や国の不平等をなくそう

11.住み続けられるまちづくりを

12.つくる責任つかう責任

13.気候変動に具体的な対策を

14.海の豊かさを守ろう

15.陸の豊かさも守ろう

16.平和と公平をすべてのひとに

17.パートナーシップで目標を達成しよう

アパレル業界が抱える問題

アパレル業界、中でも「ファストファッション」と呼ばれる業態ではSDGsで掲げられている目標のいくつかに関して深刻な問題を抱えています。

ファストファッションとは日本だけでなく海外でも高い人気を誇り、世界に展開しているブランドも少なくありません。主に代表するブランドは以下となります。

<ファストファッションブランド一覧>

ユニクロ(日本)

GU(日本)

しまむら(日本)

無印良品(日本)

H&M(スウェーデン)

ZARA(スペイン)

GAP(アメリカ)

SHEIN(中国)

誰もが知っていて非常に身近、そして多くの人が一着は持っているブランドではないでしょうか?

特に最近、Youtube等のSNSを中心に取り上げられているSHEINは売上が急増し、2022年の時点でトップに並ぶ勢いです。

そんなファストファッションが抱える問題とは、大きく分けて環境への問題、労働への問題の2つでしょう。

環境問題

服 廃棄

アパレル業界とは繊維産業であり、そのほとんどはポリエステルやレーヨンといった合成繊維。つまり私たちが着用している衣料品のほとんどはプラスチック=石油で成り立っています。

既にペットボトルのゴミの分別を行うことは当たり前ですし、スーパーでのレジ袋の有料化やファストフードのプラスチック製のストローが廃止されていることから分かるように、プラスチックは海洋汚染や地球温暖化に大きく影響しており、さまざまな業界で削減や抑制に取り組んでいます。

一見プラスチック製品には見えないため洋服については軽視されがちでしたが、洋服は染料を使って染色する過程で有害な化学物質が水中に放出されたり、家庭で洗濯をするだけでもマイクロファイバーやマイクロプラスチック等、目には見えないプラスチックが海に流出しているのです。

また、化学繊維の製造工程で使用される大量の化学薬品、農薬や有害物質が大気中に放出され、大気汚染の原因にもなっています。

排出されている温室効果ガスの量は12億トンのCO2に相当するのです。

また、ファストファッションは安価で手に入れられる分、簡単に手放されます。近年は断捨離が流行していることもあり、環境省の調査では一年間で一人当たり約12枚の衣服が捨てられているという結果が発表されています。

捨てられた洋服のほとんどはそのまま焼却されたり埋め立てられており、その量は年間で約48万トン。アメリカではなんと1150万トンが捨てられているとのことです。

そして本来はリサイクルや再利用が可能だったものも多く捨てられてしまっているが現状です。

環境問題を引き起こすのは化学繊維だけではありません。天然繊維である綿花(コットン)においても、その生育には大量の水と殺虫剤が使われ、ウールを取るための羊の放牧でも土壌や水質の汚染につながり生物の多様性という意味でも影響を与えてしまっています。

天然繊維ならば大丈夫、という声もよく聞かれますが、実際は環境に良いとは言えないのです。

簡単に買って簡単に捨てる。このような生活、考え方が私たちの地球環境に悪い影響を与えていることを考えなくてはなりません。

労働問題

ファストファッションをお持ちの方は是非、商品のタグを見てみて下さい。そのほとんどがアジアで製造されているはずです。

特にバングラデシュで作られているものが非常に多いことが分かるでしょう。

アジアで製造される理由は、低いコストで大量生産できるというところにあります。

アパレルの製造に携わるアジア人労働者の多くは低賃金で働いています。中には最低賃金や残業代も支払われていないケースも少なくありません。

それにも関わらず長時間労働を強いられ、児童労働、強制労働といった人権侵害も問題視されています。

更には働く工場の安全面や衛生面も劣悪なことが多く、事故が起こり労働災害や健康被害を受けてしまう人たちもいます。

発展途上国の労働者たちを搾取するような労働条件は早急に改善・対処されなければなりません。

このような問題はさまざまなメディアで発信されているものの、それでも先に挙げた通りファストファッションの売上は年々増加しているのです。

アパレル業界のSDGsに対する取り組み

これらの問題を受けて、アパレル業界では既にSDGsについて取り組むブランドも出てきています。

この取り組み内容は「reduce・reuse・recycle」の頭文字をとって「3R」と呼ばれています。以下、事例とともに紹介します。

リデュース:削減

無駄な資源の消費、排出されるごみを減らす取り組みです。

アパレルにおいては、服の購入をする前に似たようなものを持っていないか確認すること、流行ではなく長期的に着用できるものを選ぶこと、正しい手入れの方法を知り大切に着ること、労働環境を改善すること、といった方法を取り組むことで環境への負担を削減していきます。

リユース:再利用

まだ使えるのに廃棄されてしまう服が多いという問題を解決するため、リサイクルショップや古着屋、フリマアプリを活用して再利用を意識することに取り組みます。

また、消費者だけでなく企業としても廃棄物となる予定だった在庫品を必要とする人に仕入れてもらい再循環させるという取り組みが行われています。

リサイクル:再資源化

不要となり手放すのであれば、生地をリサイクルして他の物に作り替えて資源を活用したいもの。

アパレルの業界では、別のデザインの衣料やバッグ、タオル等に作り変えたり、ほかの物をリサイクルして洋服に作り変えたり、リサイクルが可能な繊維を使った商品開発を行い、不要となった際はリサイクルボックスで回収するといった取り組みが行われています。

先に紹介したような大手のブランドでは、店舗にリサイクルボックスを見かけることがありますが、実際は他の業界と比較してまだまだリサイクル率は低いようです。

EUで未使用繊維製品の廃棄禁止へ

ファストファッションなどでは、低価格で大量に生産される分、未使用で廃棄される製品も多くあります。

このような問題から、EUでは、未使用の繊維製品の廃棄を禁止し、大企業から中規模企業へと順次適用されます。

この流れは遅かれ早かれ日本にも影響すると思いますので、繊維製品の生産量が減少する可能性があります。特に東南アジアの縫製工場では、発注が大幅に減る可能性があります。この流れにどのように対処して行くのかは、早めに検討しておく必要があるでしょう。

アパレルの動きとしては、東南アジアの発注を抑えて、実際に販売を開始してからの売れ行きを見た上で追加フォローをリードタイムの短い国内の縫製工場で行う流れになる可能性はあります。

廃棄ロスが減る分、ある程度原価が上がっても問題は無いはずなので、多少の加工賃の上昇も期待出来ると思います。

アパレル業界が提案する新しい考え方

アパレル業界がSDGsの取り組みに向けて提案した「サステナブルファッション」という言葉を最近よく耳にします。

サステナブルファッションとは、服を生産、販売、消費する一連のプロセスにおいて最大限に配慮がなされることを指し、環境負荷軽減のためにオーガニックコットンを素材に使用したり、長期雇用システムで生産された衣類を製作するというものです。

また、フェアトレードな衣類を選択し、倫理的に消費することを指す「エシカルファッション」や、1着を長く着続ける「スローファッション」という考え方も注目を集めています。

まとめ

以上のように、世界がSDGsの考えの元、地球環境の向上や改善、人々が安全に幸せに生きられる社会を目指し、それぞれの課題を解決に取り組んでいます。

その中でアパレル業界では環境や労働に関連した大きな問題を抱えていることが近年世界的に多くの関心を集め始め、低価格な商品を安い賃金で大量生産する仕組みに私たち消費者も大量消費というアクションで応えてしまっていることも問題視されてきました。

問題を解決するためには、企業だけの責任ではなく、社会全体の責任として一人ひとりが積極的に取り組み貢献することが重要です。

今後、新たにアパレルブランドを立ち上げようと考えていらっしゃる場合は、SDGsへの理解があり丁寧に対応をしてくれる工場を選ぶことも大切です。

縫製屋ドットネットでは、ものづくりの関わる皆さんの幸せを守るため、そんな工場選びのサポートをしております。

是非お気軽にご相談、お問合せいただければと思います。

株式会社Yoshioka inc.

当社は天然素材を使用したシンプルなデザインの中で、ディテール・素材・加工方法にこだわったお取引先様が多いです。
着る人の個性を尊重したナチュラル・フェミニン・モードをミックスした、女性の体型を考慮したパターンを追及し、着易さとデザイン性に特化したナチュラルテイストとモードテイストをミックスした縫製を得意としております。

株式会社東京縫製

東京縫製

某有名アパレルハイブランドのお直しを50年一筋でやっている縫製工場です。
高度な技術力で洋服やハイブランドのスーツのお直しはもちろんの事、近年ではウェデングドレスやステージ衣装などのOEMも承っております。
3代目若社長が経営する縫製工場は熟練技術者から若手技術者へ技術の継承ができており、
安心して長くお取引きをする事ができます。
毎日、都内を自社の車で回収や納品で回っておりますので品物量や地域によっては集荷依頼、ご対応可能です。

是非一度、お問い合わせいただき、工場見学にもいらしてください。