ブランド戦略:アパレル業界における成功の鍵

アパレル業界におけるブランド戦略は、企業の成長と成功にとって極めて重要です。消費者の心を掴み、競合他社との差別化を図るためには、ブランドの確立と維持が不可欠です。この記事では、アパレル業界におけるブランド戦略の重要性と、その具体的な方法について詳しく解説します。これからアパレルブランドの立ち上げを検討している皆様の参考になればと思います。

アパレルのブランド戦略の重要性

アパレルブランドを運営するにあたり、ブランド戦略はブランドの魅力や強みを伝え、集客や売上につながる重要な要素となります。以下、具体的な重要性について説明します。

消費者の信頼獲得

ブランド戦略は、消費者の信頼を獲得するための基盤です。信頼されるブランドは、消費者に対して品質やサービスの一貫性を提供し続けることが求められます。例えば、高品質な素材を使用し、優れたデザインと製造技術を駆使して製品を提供することで、消費者の期待に応えることができます。

競合優位性の確保

アパレル業界は競争が激しく、多くのブランドが市場に参入しています。その中で差別化を図るためには、独自のブランドアイデンティティを確立することが重要です。特定のスタイルやコンセプトを持つブランドは、消費者の記憶に残りやすくなります。

価格競争からの脱却

強力なブランドは、価格競争から脱却する手助けをします。ブランドの価値が確立されていると、消費者は価格ではなくブランドそのものに価値を感じ、多少の価格差があっても選ばれるようになります。これにより、利益率の向上が期待できます。

アパレルのブランド戦略の構築方法

次に、アパレルブランド戦略の重要性の具体的な構築方法や手法についてのポイントを紹介します。

 ブランドコンセプトの明確化

ブランド戦略を考える際の第一歩は、コンセプトの明確化です。ブランドがどのような価値を提供し、どのようなスタイルや哲学を持っているのかを明確にする必要があります。例えば、エコフレンドリーな素材を使用し、サステナビリティを重視するブランドコンセプトを掲げることで、環境意識の高い消費者にアピールすることができる等。

 ターゲット市場の特定

次に、ターゲット市場を明確に特定することが重要です。ブランドのターゲットとなる消費者層を理解し、把握したニーズや嗜好に合わせた適切な製品やサービスを提供することで、効果的なマーケティングが可能になります。例えば、若者向けの最新のトレンドを取り入れたカジュアルブランドや、高級志向の大人向けブランドなど、ターゲット市場によって戦略が異なります。

ブランドアイデンティティの確立

ブランドアイデンティティは、ブランドのロゴ、カラー、フォント、デザイン要素など、視覚的な特徴によって構成されます。これらの要素を一貫して使用することで、ブランドの知名度を高め、消費者に強い印象を与えることができます。また、ブランドのメッセージやストーリーも重要です。ブランドの歴史や理念を伝えることで、消費者との感情的なつながりを築くことができます。

高品質な製品とサービスの提供

ブランド戦略において、製品やサービスの品質は極めて重要です。消費者は、ブランドに対して高い期待を持ちます。その期待に応えるためには、素材の選定から製造工程、品質管理に至るまで、徹底した取り組みが必要です。さらに、優れたカスタマーサービスも欠かせません。購入後のアフターケアや、迅速かつ丁寧な対応によって、消費者の満足度を高めることができます。

効果的なマーケティングとプロモーション

効果的なマーケティングとプロモーションは、ブランド戦略の成功に不可欠です。デジタルマーケティングを活用し、SNSやWebサイトを通じてブランドのメッセージを発信しPRすることが重要です。今の時代はインフルエンサーマーケティングも有効な手段でありおすすめです。影響力のある人物を通じてブランドをメディアで紹介することがユーザーに向けた大きな広告、宣伝となり、短期間で多くの消費者にアプローチすることができます。

消費者とのコミュニケーション

消費者とのコミュニケーションを重視することも重要です。顧客の声に耳を傾け、フィードバックを積極的に取り入れることで、製品やサービスの改善に役立てることができます。また、SNSを活用して消費者と直接対話することで、ブランドの信頼性を高め、ファンベースを築くことができます。

アパレルのブランド戦略における課題と対策

アパレル業界におけるブランド戦略には多くのメリットがありますが、その一方で課題も存在します。以下に、アパレルブランドが直面する主な課題を挙げ、それぞれについて詳しく解説します。

市場の飽和

・課題

アパレル市場は非常に競争が激しく、多くのブランドがひしめいています。市場が飽和状態になると、新たなブランドが目立つのは難しくなります。

・解決策

差別化戦略を強化し、独自のブランドアイデンティティを確立することが重要です。ニッチ市場をターゲットにすることで、競争を避けつつ、特定の顧客層にアプローチすることができます。

消費者の多様化

・課題

消費者のニーズや嗜好は多様化しており、特に若年層と高齢層では異なる価値観が存在します。このため、全ての顧客を満足させるのは困難です。

・解決策

ターゲット市場を明確にし、セグメントごとに異なるマーケティング戦略を展開することが必要です。また、顧客フィードバックを積極的に取り入れ、製品やサービスの改善を行うことで、消費者満足度を向上させることができます。

サステナビリティのプレッシャー

・課題

環境意識の高まりにより、サステナブルな製品やビジネスモデルが求められています。しかし、環境に配慮した素材や製造プロセスはコストが高く、利益率に影響を与える可能性があります。

・解決策

サステナビリティをブランドの核心とし、透明性を持って環境対策を実施することが求められます。長期的には、サステナブルなブランドイメージが消費者の信頼を獲得し、競争優位性を確保する助けとなります。

デジタルトランスフォーメーションの遅れ

・課題

急速に進化するデジタル技術に追いつけず、オンラインプレゼンスが不足しているブランドは競争で不利になります。特に、eコマースの発展に対応できていない場合、売上の減少が懸念されます。

・解決策

デジタルマーケティングの強化とeコマースプラットフォームの最適化が必要です。SNSやオンライン広告を活用し、人々の関心を集め、デジタルチャネルを通じたブランドの認知度向上を図ることが求められます。

ブランドの一貫性の維持

・課題

ブランドの成長に伴い、多くの製品ラインや市場に拡大することで、一貫性を保つのが難しくなります。ブランドメッセージが分散すると、消費者に混乱を与え、ブランド価値が低下する可能性があります。

・解決策

ブランドガイドラインを策定し、全てのマーケティング活動や製品開発において一貫性を保つことが重要です。また、定期的にブランド戦略を見直し、ブランドの方向性を確認することが必要です。

短命なトレンドへの対応

・課題

アパレル業界では、ファッショントレンドが急速に変化します。トレンドを追い続けることはコストとリスクを伴い、在庫の問題や利益率の低下を招くことがあります。

・解決策

トレンドを予測する能力を高め、迅速に対応できるサプライチェーンを構築することが求められます。また、タイムレスなデザインや基本アイテムを提供することで、トレンドに依存しない安定した売上を確保することができます。

グローバル展開の複雑さ

・課題

グローバル市場に進出する際には、各国の文化や消費者行動の違いを理解し、適応する必要があります。また、物流や法規制の違いも考慮しなければなりません。

・解決策

現地の市場調査を徹底的に行い、現地のパートナーと協力することで、適切なマーケティング戦略を展開することが重要です。また、各国の法規制に準拠したビジネスモデルを構築することが必要です。

ブランド戦略の成功事例

それでは実際に世界的な成功をおさめているアパレル会社のブランド戦略成功事例について紹介します。

ユニクロ

ユニクロは、シンプルで高品質な製品を手頃な価格で提供することでファストファッションのイメージを一新し、今や海外にも出店しその数は増え続け、世界中で愛されるブランドとなりました。ユニクロは、自社の製品がどのように作られているかを透明性高く公開し、消費者の信頼を獲得しています。また、世界中の多様な市場に適応したマーケティング戦略を展開し、グローバルブランドとしての地位を確立しています。ちなみに、ユニクロというブランド名は、「ユニーク・クロージング・ウェアハウス」を略したもので、「他では買うことのできない良いカジュアルファッションを、お客様が自由に選び買うことができる」という意味があるそうです。

パタゴニア

パタゴニアは、サステナビリティと社会貢献をブランドコンセプトの中心に据えている、アメリカ生まれの人気アウトドアブランドです。環境保護活動やリサイクル素材の使用を通じて、エコフレンドリーなブランドイメージを確立しました。また、販売する製品の品質にもこだわり、長く愛用できるアイテムを提供しています。パタゴニアは、消費者に対してブランドの価値を明確に伝えるというブランディングとマーケティング戦略に成功し、その理念に共感する多くのファンを獲得しています。

アパレルブランドの立ち上げをサポートする「縫製屋ドットネット」

「縫製屋ドットネット」は、アパレルブランドの立ち上げを希望する人と縫製工場とをマッチングさせるサービスです。「ファッションで起業したいけれど、何をしたら良いかプロセスが分からない。自分ですべて進めるのは難しい。」そんな不安の多い人をしっかり支援します。

参加している工場は日本国内に自社工場を持ち、小ロットでも対応が可能な企業ばかり。海外とは違い、日本での生産ならではの高い品質を感じて頂けます。また、デザイン画から洋服や商品を作るノウハウがあり、スタッフや職人の手で型紙を作成しますので、ある程度の企画と方向性、デザイン、使用したい生地や素材さえ分かれば大丈夫という点も大きなメリットです。

店舗を持って販売することを考えていない場合、ネットやSNSを利用した販売方法がメインとなるかと思いますが、最近は簡単に自分の店を開けるサービスやツールがたくさんありますので、使い勝手やコストなどを考慮して目的に合わせたサービスを利用してみましょう。

ご相談やお問合せはもちろん無料です。ぜひお気軽にご相談下さい。

まとめ

以上のように、アパレル業界におけるブランド戦略は、消費者の信頼を得て、競合他社との差別化を図るための大切な要素です。ブランドコンセプトの明確化、ターゲット市場の特定、ブランドアイデンティティの確立、高品質な製品とサービスの提供、効果的なマーケティングとプロモーション、消費者とのコミュニケーションを重視することで、ブランドの成功を実現することができます。ユニクロやパタゴニアのような成功した事例を参考にしながら、自社のブランド戦略を構築していくことが求められます。

このサイトでは、他にもブランドの立ち上げや日本の縫製工場に関連した情報を投稿しています。ぜひ合わせてご覧ください。

株式会社リアン

岐阜市で縫製工場を営んでる株式会社 リアンです。(東京事務所も御座います)
サンプル作成・裁断~縫製~プレス検品・2次加工も対応可能です。
アイテムもフルアイテム生産ができ・生地と付属も手配可能です。
また、提携の国内工場・海外工場(中国・ベトナム)も御座います。
何か質問が御座いましたら、御連絡を頂けると幸いです。

縫製工場で小ロットかつ格安で生産する方法

縫製工場における小ロット生産は、特にアパレル業界や小規模なブランドにとって重要なテーマです。大量生産が主流だった時代から、現在では多様なニーズに応えるために小ロットでの生産が求められています。また、コストを抑えながら高品質な製品を提供することは、ビジネスの成功に不可欠です。そこで今回の記事では、縫製工場で小ロットかつ格安で生産する方法について詳しく解説します。ぜひ最後までご覧いただき、これからブランドの立ち上げを目指している方やアパレルの生産を検討している皆様の参考にしていただければと思います。

縫製工場で格安で生産をする上で小ロット生産を行うメリット

それでは、縫製工場で格安で生産する上で小ロット生産を選ぶメリットを紹介してまいります。

在庫リスクの低減

ブランドを立ち上げていきなり大量生産をしてしまうと在庫が余ってしまうリスクがありますが、小ロット生産では必要な分だけを作るため、在庫リスクを大幅に減らすことができます。これにより、廃棄ロスや保管コストの削減にも繋がります。

柔軟な対応

市場のトレンドや顧客のニーズに迅速に対応できるのも小ロット生産のメリットです。デザインや素材の変更、試作品の製作など、フレキシブルな対応が可能になります。

初期投資の低減

大量生産に比べて初期投資が少なくて済むため、新規ブランドや小規模なビジネスにとっても始めやすい方法です。また、資金繰りが楽になるため、経営の安定にも寄与します。

小ロット生産を実現するためのポイント

縫製工場で格安に生産するには小ロット生産を選ぶメリットが大きいのですが、実際に実現するためにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。

信頼できる縫製工場の選定

縫製工場での小ロット生産を成功させるためには、信頼できる縫製工場を選ぶことが最も重要です。以下の点に注意して選定しましょう。

縫製技術の確認

工場の縫製技術が高いことは、製品の品質を左右します。工場見学を行い、実際の作業環境や技術を確認することが大切です。直接確認することが難しい場合は、縫製屋ドットネットのマッチングサービスをご利用下さい。

コミュニケーションの重要性

円滑なコミュニケーションが取れる工場は、納期や仕様の変更などにも柔軟に対応してくれます。特に言語や文化の違いがある場合は、通訳や現地スタッフの存在が重要です。しかし初心者の場合、仕様書の書き方等もどのように進めて良いのかも分からずコミュニケーションを取ることに難しさを感じる人も多くいます。縫製屋ドットネットを活用することで、円滑に進めることが可能となり、より短期間で納品まで進めることができるでしょう。

価格の透明性

見積りやコストの内訳が明確であることも重要です。隠れたコストが発生しないように、決済方法も含め事前にしっかりと確認しておきましょう。

コスト削減の工夫

縫製工場で小ロット生産を格安で行うためにはいくつかの工夫が必要です。

共通部品の使用

異なる製品間で共通の部品や材料を使用することで、調達コストを削減できます。例えば、同じボタンやジッパーを複数のデザインに採用するなどの工夫が考えられます。

また、最初はワンピースのみ、ジャケットのみ、パンツのみ、メンズまたはレディースのみと製作するアイテムを限定することもコスト削減につながります。

生産プロセスの最適化

生産プロセスを最適化することで、時間とコストを削減できます。無駄な工程を省き、効率的な生産ラインを構築することが求められます。

サプライヤーとの連携

材料の調達や物流コストを削減するために、サプライヤーと良好な関係を築くことが重要です。長期的なパートナーシップを築くことで、価格交渉や納期の調整がしやすくなります。

高品質を維持するための工夫

格安の小ロット生産でも高品質な製品を提供するためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

品質管理の徹底

生産過程での品質管理を徹底することが重要です。定期的な検査やテストを行い、不良品の発生を防ぎます。また、トレーサビリティを確保することで、問題が発生した際に迅速に対応できます。

サンプルの作成と確認

本生産に入る前に必ずサンプルを作成し、デザインや品質を確認します。サンプルの段階で問題点を洗い出し、修正を行うことで製品の完成度を高めることができます。

スタッフの教育とトレーニング

縫製工場側としては、工場のスタッフの技術力を向上させるために定期的な教育やトレーニングを実施することも大切です。新しい技術や手法を取り入れることで、品質の向上を図るとともに、受注の増加につながりやすくなります。

縫製屋ドットネットで小ロット生産可能な縫製工場をマッチング!

縫製工場側も生き残るためにさまざまな努力をしており、大手アパレルのOEM生産に特化している工場や、インターネットを活用して新たなアパレルブランドを立ち上げ、ユーザーに直接販売を行うOEM生産を行う工場、そして自らのファクトリーブランドを立ち上げて直販している工場等があります。

ブランドを立ち上げたい人と縫製工場のマッチングサービスを提供している「縫製屋ドットネット」にも、このような販売戦略を取り、小ロット縫製から量産OEMまで幅広く対応した日本国内に自社工場を持っている企業が多く集まっています。

また、初めて自分のブランドを立ち上げたいけれど、生地の手配、パターンの作成、裁断などの技術的な悩みを抱えていたり、小ロットを発注できる工場がなかなか見つからない、何から始めれば良いのか分からないと困っている人のサポートも行っています。

企画とデザイン、使用したい生地がある程度決まっていれば、後はパタンナーが型紙を作成し、デザイン画から服やファッションアイテムを制作する豊富なノウハウと知識のある工場の職人が作成し形にして納品しますのでご安心ください。依頼される方は会社でも個人でも洋服作りの経験があってもなくても構いません!どんな方でも歓迎しております。どうぞお気軽に「オーダー案件お問合せ」からお問合せください。ご相談ももちろん無料です。

まとめ

以上のように、縫製工場での小ロット生産は、在庫リスクの低減や柔軟な対応、初期投資の低減といった多くのメリットがあります。しかし、成功させるためには、信頼できる工場の選定やコスト削減の工夫、高品質を維持するための取り組みが不可欠です。

そこで縫製屋ドットネットのマッチングサービスを活用し、お客様のご希望にマッチした信頼できる日本の縫製工場と一緒に、国内生産ならではの高品質な縫製を格安で実現させましょう。

本サイトでは、この記事以外にもブランドの立ち上げや縫製工場に関連する情報を発信しています。ぜひ合わせてご覧ください。

アパレルブランドの作り方 知っておきたい知識と手順

「アパレルブランドの作り方が知りたい」
そんな思いを持っている方はいらっしゃいますか?
ファッションが好きで自分のブランドを立ち上げ、オリジナルの洋服やアイテムを販売したいけれど、アパレル業界を未経験だったり、初心者でしかも個人である場合、何から始めたら良いのか分からなかったり、成功できるのか不安という人も少なくないでしょう。
そこで今回の記事では、アパレルブランドの作り方として必要な準備や費用、立ち上げの流れやポイントについて解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、アパレルブランド立ち上げの参考にしていただければと思います。

アパレルブランドの作り方1.まずはスキルを身につけよう

アパレルブランドの立ち上げには特別な資格の取得は必要ありません。
未経験でも「とにかくファッションが好き」という気持ちだけでスタートする方は実際に多いのです。
しかし、よりスムーズにブランドを立ち上げたい、しっかりと準備してビジネスを進めていきたいという場合、アパレルの知識や経営、販売、マーケティングに関するスキルがあることは大いに役立ちます。
具体的にはアルバイトでも正社員でも、販売でも企画、製造でも何かしらアパレル業界に携わり働いた経験や、服飾の専門学校に通ってファッション関係の知識や仕組みについて身に着ける等。もしできれば全く何も分からない状態で始めるよりも、これらの経験を積んである程度のスキルを身に着けてから始めることをおすすめします。

アパレルブランドの作り方2.メリットとデメリットを知る

アパレルブランドを立ち上げる、と簡単に言っても、そこにはどのようなメリットやデメリットがあるかご存知ですか?
以下に、主なメリットとデメリットを紹介します。事前に両方を知った上で始めることでモチベーションになったり、デメリットに対しては前もって対策を取れることもありますのでぜひチェックして下さい。

自分でアパレルブランドを作るメリット

アパレルブランドを立ち上げるメリットは、まず第一に自分が好きなファッションを仕事にできるという点です。
仕事ですから大変なことや苦労することはありますが、好きなことや自分の夢の実現のためなら一層頑張る力が沸いてくるでしょう。
また、衣料品を仕入れて販売するのとは違い、ほかの店では販売されないオリジナルの製品を販売することが可能です。
仕入れた商品の場合は同じ商品を取り扱う競合が多かれ少なかれ存在しているということ。
例えばもし他の店の方が安く販売していたら比較されて自分の店で売れにくくなったり、価格を下げて儲けが少なくなってしまう等の問題が発生します。
しかしオリジナル商品ではそのような心配はなく、需要の高さを見て販売価格を調整することができます。
ちなみに必須ではありませんが、個人事業主として開業届を提出することで青色申告が可能となるためおすすめです。

自分でアパレルブランドを作るデメリット

次にデメリットとして考えられることは何でしょうか。
ブランドを立ち上げるということは、つまり「起業」をするということになります。
起業をすると特に開業した初期のうちは収入が不安定になったり、一人で決めなくてはならないプレッシャーや孤独感に苛まれたり、資金繰りに苦労することがあります。
誰でも最初は無名の状態からスタートするわけですから、集客のためにWeb広告やSNSを通して宣伝を行う等の工夫が必要であり、その効果が売上に現れるまでにはある程度の時間がかかるでしょう。
すぐに資金が底をついて事業を継続できなければ、せっかくブランドを立ち上げても失敗に終わってしまいます。
そうならないためには十分な資金を準備しておくことも重要になります。

アパレルブランドの作り方3.販売する方法を選ぶ

アパレルブランドを立ち上げたら、実際に商品をどのように販売していくのかということも考える必要があります。
主な販売方法3つを紹介しますので、それぞれの特徴を確認し自分に合った方法を選びましょう。

実店舗

まずは実店舗を構えて販売する方法です。
店舗があることでいつでもお客様に直接商品を手に取ってもらい、消費者の反応を見ることができることはメリットです。
しかし物件探しや契約、毎月の家賃など初期費用は高額になり手間もかかります。
初めてアパレルブランドを立ち上げる人にはリスクの高い方法とも言えます。

ネットショップ(ECショップ)

最近は実店舗を構えることなくオンラインのみで販売するアパレルブランドが増えています。
コストを抑え、家賃も不要なので低いリスクで始めることが可能です。
自分のショップを開設にあたり月額費用がかかるサービスもあれば、月額は無料で商品が売れた時だけ手数料が発生するプランを持つサービスもあります。
また、ネットショップは法人はもちろん個人であっても「特定商取引法」という法律によって運営者の住所や電話番号といった情報を表示することが義務付けられています。
もしそれらを公開したくない場合は、対応しているサービスを選ぶようにしましょう。

フリマ、ポップアップストア

いきなり自分の店を作るには不安がある方やまずはチャレンジしたい人には、さまざまなデパートやショッピングセンターのイベントスペースで募集しているポップアップショップに出店してみることもおすすめです。
フリーマーケットもネットで検索すると全国各地で開催予定の情報がたくさん出てきますので参加条件をよく確認し応募してみましょう。

アパレルブランドの作り方4.資金に不安がある場合に利用できるサービス

アパレルブランドを立ち上げたいと思っても、商品の制作や仕入、店舗など希望を実現するには資金が足りないという人も多いでしょう。
そんな時は下記の方法を試してみてはいかがでしょうか?

クラウドファンディング

最近はクラウドファンディングを利用して資金を集める人が非常に増えています。
アパレルブランドの立ち上げでクラウドファンディングを利用した場合、立ち上げ前にブランドについて多くの人に知ってもらうプロモーションをすることができ、ブランドのコンセプトや立ち上げの理由に対して共感を得ることができればお金の面でリスクを抑え必要な資金を調達することができます。
また、ファンを獲得できることで集客する手間が省けるという点も魅力でしょう。
そのために、まずはみんなに見てもらえる、理解してもらえるようブランドについて明確化したプロジェクトページ作りを徹底して行うことが必須です。

支援サービス

起業に対して国や自治体が補助金などを出す制度を設けていたり、アパレルブランドの立ち上げに関連するさまざまなサポートを提供している企業もあります。
分からないこと、不安なことを相談できる個別相談を実施しているところもありますので、一人で不安を抱えるよりも安心して進められるよう一度利用してみると良いでしょう。
縫製屋ドットネットでは、初心者の方がつまづきやすい日本国内の縫製工場とのマッチングを行い、アパレルブランドの立ち上げのサポートを提供していますので、ぜひご活用ください。

アパレルブランドの作り方5.手順

上記のようにどの形態で販売するかが決定したら、次はいよいよ具体的な立ち上げの準備を開始します。
順を追って説明していきます。

1.ブランドのコンセプトを決める

まずブランドの立ち上げに最も大切な「コンセプト」を決めます。
コンセプト決めに役立つのはペルソナの設定、つまりどんな人に向け服やアイテムを販売するのか、ターゲット層の詳細を明確にすることです。
例えば「20代半ば、都会で働くキャリアウーマンの女性」といったように、年齢、性別、職業、趣味、住んでるところ、収入など、より細かく具体的に設定していきます。
そうすることで服のデザインや価格帯を決める指針になりますし、今後ブランドを展開していく上でも大切な根幹となりますのでしっかり時間をかけて検討し決めましょう。
そしてターゲットのニーズに合った商品を制作、販売しましょう。

2.ブランド名を決める

ブランドの名前はコンセプトに沿ったもの、イメージできるものがよいでしょう。
コンセプトで思い浮かぶキーワードを挙げ、組み合わせや英語、フランス語、日本語などで記載してみたりアイデアをたくさん出していきます。
候補が出たら他に同じ名前や類似している名前ののブランドやサービスがないかを必ず調べましょう。もしブランドネームを決めた後に他社が商標登録していることを知った場合、その名前を使用することはできません。
自分のブランド名を決めた場合も念のため商標登録しておきましょう。
名前が決まったらブランドの顔となるロゴも作成しましょう。最近は自分で簡単に作成できるツールもありますし、「ココナラ」等のような気軽に外注できるサービスもたくさんあります。

3.資金準備

販売形態によって初期費用は大きく異なります。以下は相場です。
<実店舗>
・テナントの賃貸契約料 約300万円
・家賃(東京都) 約40万円(初期費用としては6ヶ月分程)
・内装工事費 約200万円
・設備購入費 約150万円
・商品仕入れ(セレクトショップの場合) 約200万円
・会社設立費 約30万円
自社のオリジナル商品を作る場合は仕入れではなく製造費がかかります。
実店舗の場合は初期費用に1,000万円以上かかることを覚悟しましょう。
またこの他に自分の生活費も余裕を持って用意しておきましょう。

<ネットショップ>
ネットショップの場合は数万円程で事業をスタートすることが可能です。
費用の内訳としてはECサイトの出店費、インターネット使用料、商品の仕入れまたは製造費になります。
また、先述したとおりこのような費用はかからず、売上があった時のみ手数料が発生するサービスもあります。
ECショップの市場規模は年々増加しており、種類も多いため自分のブランドのコンセプトに合ったサイトを選びましょう。

<フリマ、ポップアップストア>
フリマやポップアップストアへの出店は、開催される時期や場所によって料金が異なります。
商業施設への出店は基本的に1日5,000円~20,000円前後が目安となります。
中には売上の15%~20%程度が加算されるケースも多くあります。

4.商品を決める

次に、自社のアパレルブランドで取り扱いをする商品をオリジナルにするか仕入れるのかを決めます。
オリジナルで製造する場合はイメージやデザイン、指示書の作成、生地の選定、サンプルの作成、縫製工場に見積もり、本生産といった工程が必要で、専門の知識を持たない初めての方にとっては複雑で難しいと感じる可能性が高いでしょう。
そこで縫製屋ドットネットを利用して初心者の方を受け入れている工場を紹介してもらい、経験豊富な工場のスタッフのサポートの元進めていくことをおすすめします。
仕入れる場合は問屋から仕入れることになるかと思いますが、購入は会員に限定されている場合がほとんどなので注意しましょう。
はじめのうちは在庫のリスクがないサービスを利用することをおすすめします。
また、具体的に仕入れたいブランドが決まっている場合は交渉が必要になります。

5.洗濯表示ネーム(タグ)の取り付け

日本国内で衣類を販売する場合、「家庭用品品質表示法」によってその服の性能や取り扱い方法などの情報を消費者に提供することが義務付けられています。
使用している繊維名、洗濯表示、取り扱い注意事項、表示社名をタグに記載して衣類に取り付けましょう。
海外から商品を仕入れた場合、タグがついていませんので自身で取りつけることを忘れないようにしましょう。

6.プロモーションを行う

準備が整ったらプロモーションを行いましょう。
InstagramやX(旧Twitter)、Facebook等のSNS、Youtube等の動画コンテンツ、Web広告などを活用する方法があります。
中でもアパレルはInstagramとの相性が良く効果的で、視覚に訴えられる写真を投稿したりそこからホームページや販売サイトへリンクできるようにしておくことで集客につながりやすくなります。
インフルエンサーに依頼して宣伝してもらう手法も効果が高いでしょう。

まとめ

今回の記事ではアパレルブランドの作り方について解説しました。
アパレルブランドは誰でも立ち上げることは可能ですが、意外と準備すること、やるべきことが多く、初心者の方にとっては難しく感じる場面もあるでしょう。
中でもオリジナル商品を製造する場合は初心者でも応じてくれる工場を探すだけでも苦労します。
そこで縫製屋ドットネットをぜひご活用ください。
縫製屋ドットネットには小ロットでも対応する縫製工場が集まっています。
初心者の方のブランド立ち上げの支援も行っており、企画、デザイン、生地がある程度決まっていれば後はパタンナーが型紙を作成し、デザイン画から洋服を作るノウハウのある工場の職人が作り上げます。必要な提案が出来ることもあります。
加工の範囲や設備、資材の調達などは工場によって違いますのでお気軽にお問合せ下さい。

個人アパレルブランドを立ち上げるために知っておきたいこと

近年、個人でアパレルブランドを立ち上げ起業する人が増えています。

個人アパレルブランドを始める場合、法人とは設定する目標や予算、やるべきこと等が異なります。

また、アパレル業界が未経験の場合は何から進めればよいのか分からなかったり、意外と複雑で細かな工程が多いため自分一人では難しいと感じる点も多いでしょう。

そこで今回の記事では、初心者の個人がアパレルブランドを起業するために知っておきたいこと、流れ、サポートしてくれるおすすめのサービスについて解説してまいります。

ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

個人アパレルブランドの法人との違い

アパレルブランドを個人で立ち上げる場合と法人として立ち上げる場合、主に「売上予算」「広告予算」「ターゲット」「在庫数」といったカテゴリーに大きな違いが表れます。

法人の場合、数億円~数十億円以上の売上の獲得を目標とするため、それに伴い在庫数や在庫金額は大きくなります。工場に大量の製造を依頼するため単価は下がります。

また、幅広いターゲットに対してさまざまな広告を実施し、より多くの人に商品やブランドを知ってもらうために宣伝を行います。

一方、個人アパレルブランドの場合は、売上予算は数十万円~数百万円。法人と比べて持てる在庫数が少ないため小ロットの発注となり製品の単価は高くなります。

広告予算も大きくないため、よりターゲットを絞りニッチな市場に向けて販売する傾向にあります。

個人アパレルブランドの販売方法

個人でアパレルブランドを起業する場合、販売するスタイルは大きく分けて実店舗かネットショップ・ECサイトでの展開となるでしょう。

他にも細かいものだとフリーマーケットやポップアップストアへの出店等もありますが、継続して販売する場合は実店舗かオンラインでの販売、あるいは二つの併用という形になります。

それぞれの特徴は以下となります。

実店舗

実店舗でビジネスを展開する場合、お客様と対話しながら直接商品を見て触れる機会や試着などの体験を提供することが可能です。

やはり手にとって素材や生地、縫製の品質を確認し、サイズや着心地等を確認した上で購入したいと考えるお客様は多く、また実店舗があることでブランドに対する信頼性も増すため、いまだにその存在価値は大きいと言えます。

しかしコンセプトやターゲット、立地を考慮した物件選びをする必要や毎月の家賃の負担は大きく、高い初期費用や運営コストがかかるという点はデメリットでしょう。

ネットショップ、ECサイト

最近のショッピングの主流にもなっているネットショップやECサイトは、個人でアパレルブランドを立ち上げる人にとって第一選択肢となるでしょう。

というのも広範囲の顧客にアクセスが可能で、更に低コスト・低リスクでスタートできるという大きなメリットがあるためです。

広告やプロモーションにInstagramを始めとしたSNSを上手く活用することで、こちらも費用をあまりかけずに販売へとつなげることが出来ます。

最近は商品を仕入れ「BASE」や「メルカリ」等を利用して手軽にアパレル販売を行ったり、「Amazon」や「楽天」にショップを開く方法も人気です。

無料で開設し商品が売れた時だけ手数料を支払うという仕組みのプラットフォームが多いため、十分な資金がなくてもアパレルショップを立ち上げることが可能です。

実店舗とネットショップにはそれぞれメリット、デメリットがあります。ブランドのターゲットや資金をしっかり考慮した上で無理し過ぎず、自身に合ったスタイルを選びましょう。

個人アパレルブランドの立ち上げに必要な準備

次に個人でアパレルブランドを起業する際の具体的な手順を以下に紹介していきます。

全体の流れを把握し、事前に準備しておくもの等をチェックしておきましょう。

1.ブランド名を決める

ブランド名を決める時には、他のブランドやサービスの名前に同じものがないか確認することが重要です。

特に、既に商標登録されている名前を使ってしまうと商標権の侵害となり使用できなくなってしまうため、必ず前もって同様の名前がないかを検索したり調べておきましょう。

そしてオリジナルのブランド名が決定したら商標登録をしておくことをおすすめします。

2.開業届を提出する

個人アパレルブランドを立ち上げるということは個人事業主としての開業になるかと思います。

この場合、開業届を提出しましょう。必須ではありませんが、届出をすることで青色申告が出来るようになりますし、屋号(ブランド名)で銀行口座を開設することも可能となります。

3.商品の準備

いよいよ商品の準備ですが、仕入れるのか生産するのかによっても大きく異なります。

生産する場合は縫製工場を探して契約しますが、個人の場合は小ロットでの製造からスタートすることになるかと思うので、対応してくれる工場を探さなくてはなりません。

その際は後で紹介する「縫製屋ドットネット」のサービスがおすすめです!

販売する商品が完成したら、ネットショップに掲載するための写真を撮影します。

魅力が伝わる写真を用意すること、またモデルの着画を載せることもおすすめです。

サイトへ写真の登録をしたら、服やアイテムの情報と魅力が分かりやすく伝わるような文章を作成しましょう。

4.決済・配送方法を決める

今はさまざまな決済方法がありますが、出来るだけ幅広く対応することで購入してもらえるチャンスが増えます。

商品は購入したいけれど決済方法に対応しておらず購入を断念するケースも意外と多くあるためです。

ただし、管理コストもかかるためいきなり網羅するのではなく、ブランドの成長に合わせ徐々に追加していくというやり方が良いでしょう。

配送については宅配業者の選定を行い、有料で急ぎの発送や時間指定、代引きに対応する等のオプションをつけるとユーザーに親切です。

5.カスタマーサポートの設置

お客様からの問合せや質問に対応する窓口の準備も忘れずに準備しましょう。

問い合わせフォームや対応が可能なら専用の電話番号を用意して明記しておくことでお客様に安心して買い物をしてもらうことが出来ます。

個人アパレルブランドの立ち上げにはいくらかかる?

個人のアパレルブランドの立ち上げにはいったいどれくらいのお金がかかるのかという点も気になることかと思います。

費用の相場は以下の通りです。

実店舗

実店舗を持つ場合、店舗の敷金、礼金、不動産会社の仲介手数料、家賃、改装費、設備購入費、仕入れ・製造代金、広告宣伝費etc…を含め、約1000~1500万円の費用が相場としてかかります。

もちろん立地や店舗の規模、内装工事の内容によっても異なります。

ネットショップ

ネットショップの場合は商品の仕入れ資金または製造代金、ショップの開設費、運営費として数万円~数十万円程度に抑えられます。

ショップの開設費は無料のところも多いです。

以上のように、実店舗とネットショップではお金の面でかなりの差がありますね。

資金が足りない場合は「クラウドファンディング」を利用する方も増えています。

個人アパレルブランド、成功のポイントは?

個人アパレルブランドを立ち上げるには特別な資格や経験は必要ありません。

しかし売上を出して安定して運用していくためにはいくつか注意しなければならないポイントがあります。

せっかくのブランド立ち上げを失敗で終わらせないために、ぜひチェックして下さいね。

コンセプトとターゲットの明確化

アパレルブランドに限らず、何か新しい事業を始める際にはそのコンセプトとターゲットを細かく明確にすることが非常に大切です。

コンセプトが決まっていないと展開する上でブレが発生し、消費者にとっても売る側にとってもどんな店なのか分からず混乱します。

またターゲットも同様で、例えば「20代 女性」といったようにざっくりしたものにしてしまうと、学生向けなのか社会人向けなのか、カジュアルなのかフォーマルなのか、どこの誰に向けた商品なのかまったく定まりません。

ターゲットは幅広い方が良い、というイメージを持っている人も意外と多いのですが、逆にファンやリピーターが得られにくくなってしまうのです。

ニーズやトレンドも調査しながら、どんなブランドを作りたいのかしっかりと検討して決めていきましょう。

Webを活用した集客

今の時代、新たな情報やサービスはテレビや雑誌ではなくSNSやネットで知る、という人が多くなっています。

実際に多くのブランドがオンラインショップを持っており、さまざまなSNSにアカウントを作成して投稿しています。

いくら素敵な商品を揃えていても、たくさんの人に認知されなければ意味がありません。

そのため、集客するためはSNSや動画といったWebで行うマーケティングの知識を身に着けることも成功へのポイントとなります。

丁寧な接客

最近はサービスの利用や商品の購入の決め手として「口コミ、評価、レビュー」を参考にされる方がほとんどです。

その中で顧客への対応が不適切な場合クレームにつながる可能性が高く、顧客の満足度は大きく低下します。

「この店で購入すると嫌な思いをするんだな」という印象を持たれてしまいそのことが発信されてしまうと、想像以上に拡散され経営が続けられなくなってしまうという事態に陥ることもあるのです。

そのため、一人ひとりのお客様を大切に、丁寧で誠実な対応を心がけることは起業する上でとても大切なことです。

シェアオフィス、バーチャルオフィスの利用

アパレルブランドを起業する場合、「特定商取引法」によりネットショップに住所を表示しなくてはなりません。

しかし個人アパレルブランドの場合、事務所や店舗を持たない人が多くいます。

自宅の住所を掲載してしまうと悪用されてしまう可能性もあり、リスクが伴いますよね。

そのため、最近はバーチャルオフィスと呼ばれる事業用に住所を貸し出してくれるサービスがありますので、これらを活用することをおすすめします。

縫製屋ドットネットは個人アパレルブランドの起業を支援します

以上で紹介した内容は個人アパレルブランドの立ち上げに必要な作業のほんの一部です。

ネットショップでの販売であれば簡単に始めることは出来ますが、自社の洋服を作る場合は初めての人にとって難易度が上がります。

特に初心者で小ロットの製造を受けてくれる縫製工場を探すことは、説明も上手くできず苦労するでしょう。

「ファッションが好き」という気持ちは一番大切ですが、それだけでブランドを運営していくことは出来ないのです。

そこでおすすめしたいのが当社「縫製屋ドットネット」のサービスです。

縫製屋ドットネットでは、洋服を作りたい人と日本国内の縫製工場をマッチングさせるサービスを提供しており、初心者や個人の方も歓迎しています。

高い技術力と豊富な実績、ノウハウ、ブランドの立ち上げに関連する専門の知識を持った信頼できる工場ばかりなので、相談しながら安心して進めることが出来ます。

個人アパレルブランドの実現に向け、まずは気軽にお問合せいただければと思います。

ファッションブランドの立ち上げ方は?手順や成功するコツを解説

「自分で新たにファッションブランドを立ち上げたいけれど、何をしたら良いのか分からない。」

という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

最近はブランドの立ち上げはもちろんアパレルの仕事もしたことはないけれど、ファッションが好きという理由だけで自分のブランドをスタートさせるケースがよく見られます。

どうやって立ち上げているのか疑問ですよね。

そこで今回の記事では、ファッションブランドの立ち上げ方の具体的な流れや必要な準備、注意点について解説していまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、ファッションブランドを立ち上げたい初心者の皆さんの参考になればと思います。

ファッションブランドは誰でも立ち上げできる?

ファッションブランドは立ち上げるために特別な資格は不要で、誰でも立ち上げることは可能です。年齢や経験の有無も関係ないので、学生で立ち上げる人もいます。

ただし、立ち上げるだけなら誰でもできますが、その後の運営をスムーズに進めるためにはある程度のスキルが求められることもあります。

例えば、服飾の専門学校などで学べるアパレル業界の専門知識。洋服に関してだけでなく生産や流通の仕組みについても学べるため、自身のアイテムを生産し販売する上で非常に役立ちます。

また、アパレル会社の商品開発や仕入れといった部門で勤務した経験も事業を運営する上で役立ちます。中でも規模の小さい会社での勤務は複数の業務に関われる可能性が高くおすすめです。

他にも、デザインやマーケティング、経営、広告等の専門的な知識やスキルも役立つでしょう。

ファッションブランドの立ち上げ方

ファッションブランドの立ち上げは、ブランド名を決めて商品を製作し販売すれば終わり、というわけではありません。

やらなければならない具体的な流れを以下に紹介します。

1.ブランドのコンセプトを決める

ファッションブランドを立ち上げる前にやらなければならないこと。

それはブランドのターゲットとコンセプトを明確化することです。

これはファッションブランドの立ち上げに限らず、新たにビジネスを始める際に重要な作業です。

商品のデザインや生地、価格の選択は、このターゲットとコンセプトに沿ったものでなければブランドの統一性や説得力がなく、集客をする際にも方法が定まらなくなり顧客の獲得が難しくなる可能性が高いです。

2.ブランドの名前とロゴを決める

ターゲットとコンセプトが決まったら、次にブランド名とロゴを決めていきます。

ブランド名はイメージに合うような響きや意味を考え、更に日本語表記にするのか英語にするのか、フランス語にするのか、字体はどうするのか…等を細かく決めていきます。

そして名前が決まったらブランドの顔となるロゴを作ります。

自分で作成するか、自信がなければデザイナーに外注するという選択肢もあります。費用を削減するために最近はロゴを簡単に制作できる無料のツールやアプリがあるので、それらを利用してロゴ作りに挑戦してみることもおすすめです。

3.開業の手続きを行う

起業の形態によって開業の手続きは異なります。

個人事業主としてファッションブランドを立ち上げる場合は、開業届の提出は必須ではありません。

しかし提出することで青色申告が出来るようになり節税という意味でも大きなメリットがあります。

届出先は税務署になります。ネットから簡単に提出することも可能です。

個人ではなく会社を設立する場合、法務局へ登記申請が必要になります。

会社設立は個人事業主の開業よりも手続きの手間やコストがかかりますが、社会的に信用を得られやすくなるため銀行から融資を受けたい場合に個人事業主よりも受けやすくなったりします。

株式会社なのか有限会社なのか等、会社の種類によっても手続きの内容や費用は違いますので、詳細については解説記事を検索いただければと思います。

4.商標登録を行う

必須ではありませんが、ブランド名の商標登録をしておきましょう。

ただし、他社が既にその名前を商標登録していると使用することが出来ず変更を余儀なくされるため、事前に同一名称のブランドや会社名、サービス名等はないか必ずチェックしておくことが大切です。

商標登録をしないままビジネスを展開し、後から他のブランドに同じ名前を商標登録されてしまうと、それ以降その名前を使えなくなってしまうため、そのリスクを避けるためにも早めに商標登録を済ませておくことをおすすめします。

5.商品の製造方法を決める

初めてファッションブランドを立ち上げ資金に余裕があまりない場合、製造する商品の種類は少なめに小ロット製造でスタートさせましょう。

まずはトップスだけから始め、売上が伸びブランドが成長してきたらボトムスを追加するといった形で少しずつ増やしていく方が失敗のリスクが少なく始められます。

6.商品を製造する

商品が製品化するまでには実は多くの工程を要します。

具体的には、

縫製工場の選定

・洋服のデザイン画や写真を用意してイメージを提示

・ディテールの指示

・生地、装飾品のイメージの提示

・指示書の作成

・使用する生地や装飾品を決定

・パターンの作成

・サンプルの作成

・寸法、ディテールの確認

・見積もりの確認

・生産枚数の決定

・製造依頼

・完成物の納品

ざっと上げただけでこれだけあり、アパレル業界が未経験の方が自分一人でこれらの工程をこなしていくのは非常に難しいでしょう。

そのような場合やアパレルブランドの立ち上げを支援するサービスを活用することをおすすめします。

7.商品を仕入れる

オリジナル商品だけでなく問屋から仕入れたものを販売することも可能です。

セレクトショップという形態にする場合は、この仕入れが中心となります。

問屋との取引はオンラインで行うことも出来るため、直接足を運ぶことなく仕入れることも可能です。

8.品質表示ラベルをつける

日本国内で洋服を販売する場合、「家庭用品品質表示法」にて商品の品質を記載した洗濯ラベルをつけることが義務付けられています。

記載する内容は、

・使用している繊維の名称

・洗濯絵の表示

・取扱注意事項が記載された付記用語

・表示者名及び連絡先(住所、電話番号)

この他にも、サイズや原産国の記載があるラベルがほとんどですが、これに関しては法律で表示の義務が定められているわけではありません。

しかし表示されている方が消費者の立場からすると親切で安心です。

なお、洗濯ラベルはタグを縫い付けるほか、直接印字してもOKです。

9.PR・プロモーションを行う

ファッションブランドを立ち上げたら、ターゲット層に知ってもらうことが大切です。

そのため、多くのアパレルブランドはInstagramやX(旧Twitter)、Facebook等のSNSを集客に活用し、販売サイトやホームページへアクセスしてもらうよう紐づけています。

販売を開始する前にブランドのコンセプトがユーザーに伝わるよう、画像やメッセージの投稿を行いましょう。

上手くいけば販売前にファンを増やすことができます。

ファッションブランドの販売形態の種類

ファッションブランドの立ち上げ方の中で商品をどのように売るのか、販売ルートはどうするのかといったことも重要です。

主な販売形態とそれぞれの特徴を下記で説明していきます。

実店舗を持つ

実店舗を構えるにはターゲットが集まりそうな立地をリサーチして物件を探し、店舗の賃貸契約、内装の工事、インテリアに必要な設備や家具の購入等、高額な初期費用と膨大な時間、労力が必要となります。

また、頑張って店舗を持っても経営が最初から上手くいくとは限りません。

軌道に乗るまでの期間も家賃や光熱費等はかかるため、資金不足にならないようしっかりとした計画が必要です。

ネットショップを開設

実店舗ほどの費用をかけずに商品を販売できる方法としてネットショップがあります。

最近は人気の高いブランドでも実店舗を持たずオンラインのみで販売しているショップも少なくありません。

また、実店舗と同じ商品を取り扱いする場合、ネットショップの方が早く販売を開始できること、実店舗と比較して家賃や人件費等のコストが抑えられる分、商品の価格を安くできる点などのメリットが挙げられます。

ネットショップとひと言で言っても、実はいくつもの種類があります。

自分でECサイトを開発する

自分または自社ででシステムを開発する、あるいは制作会社に依頼をして開発しオリジナルのネットショップで販売する方法です。

メリットとしてはブランドのイメージに合ったデザインのショップを作ることができ、他社との差別化を図ることができること。

一方で当然開発には費用が発生するため相場としては100万円以上の初期費用がかかり、更に保守やサイトの管理、顧客情報を取り扱うためセキュリティーに関しても強化する必要がある点はデメリットと言えます。

ネットショップサービスの利用

最近はBASE等のネットショップサービスの利用も人気が高く、用意されたテンプレートを使えば簡単にオリジナルショップを開設することが可能です。

一からシステムも開発するよりも大幅に費用を抑えられますが、選ぶサービスによっては開設や月額費用がかかったり、商品が売れると手数料を支払う必要があるため、それぞれの料金をよく確認して選びましょう。

ECプラットフォームの利用

上記二つの方法はオリジナルショップを構える方法ですが、楽天やAmazonのようなECプラットフォームにショップを出す方法もあります。

こちらも初期費用が月額費用はかかりますが、プラットフォーム自体の知名度が高ければ自分たちで広告や宣伝、営業活動をしなくても検索機能で集客できてしまう点がメリットです。

フリマアプリの利用

中古や不用品を出品するイメージの強いフリマアプリですが、実はオリジナルの商品を販売することが出来ることを知っていますか?

ショップとしての出店ではなく、他の登録者と同じようにアカウントを作成して自分のページに商品を掲載し販売します。

ただし、そもそもフリマアプリは商業利用を想定して運用されているわけではないため、購入したいものがある時にそれを直接探すために利用する利用者がほとんどです。

そのため、一度購入してくれたお客様に継続して利用してもらうことが他のネットショップと比べて難しいというデメリットが考えられます。

フリーマーケット、ポップアップストアへ出店

実店舗やネットでのショップも構えずに、募集されているフリマや商業施設で行われるポップアップストアに参加して販売するという方法もあります。

決められたスペースの中での出店なのでいずれも出店費用が安くランニングコストがあまりかからないのですが、出店先やイベント会場がコンセプトやターゲットに合っている場所かを見極める必要があります。

副業として始める場合やまだ商品の種類や数が少ない、自分のショップを構えるのは不安といった段階の時に試してみると人の反応を見たり意見をもらえることも出来るため、ショップを構えるために必要なものが何かを考える材料にもなるかと思います。

ファッションブランドの立ち上げに必要な資金の集め方

上記のように販売する方法によって必要な資金は大きく異なりますが、共通して商品の製造や在庫の管理、倉庫、法人であれば会社の設立費などの費用は必要です。

資金が足りなければ、最初は製造コストや在庫数を抑えられるフリマやポップアップストアからスタートさせることがおすすめですが、どんな形でも自分のショップを出店したいという場合は資金集めをしなくてはなりません。

そこでおすすめなのが「クラウドファンディング」です。

クラウドファンディングはインターネットを通じて多くの人から資金を調達する方法で、さまざまな目的で実施されています。

クラウドファンディングを成功させるためには、多くの人に出資したいと思わせることが必要です。

ブランドのコンセプトに共感してもらうこと、返礼品に自社の商品を提供することで商品に魅力を持ってもらえた場合に出資を受けることが出来ます。

みなさんに読んでもらうプロジェクトページ作りは徹底して行いましょう。

ファッションブランドの立ち上げ方の注意点

市場にはたくさんのファッションブランドが存在しています。その中で自分のブランドを立ち上げる際にはいくつか注意しなければならないことがあります。

主なポイントを紹介していきましょう。

類似ブランドの有無

他社との差別化を図るためにもできるだけ独自のコンセプトを設定することが大切ですが、

既に認知度の高いブランドの中にコンセプトや商品のデザインが似ている類似ブランドがあった場合、盗作を疑われ最悪の場合、訴訟などのトラブルに発展してしまう可能性があります。

ブランドを立ち上げる前に類似ブランドはないか、似たデザインはないかの確認は必ず行うようにしましょう。

集客方法を考える

ブランドを成功させるには、多くの人に自分のブランドを知ってもらう必要があります。

インフルエンサーに依頼してSNSで広めてもらう等、自分のブランドに最適な広告・宣伝方法を検討しましょう。

ニーズに合った商品の販売

ファッション業界のトレンドというのは日々変化しています。

その中で常に最新のトレンドをキャッチするために市場を調べ消費者やターゲットのニーズに合った商品を製造することが大切です。

独自のこだわりの追及もとても大切なことですが、求める人が少なくビジネスとして成り立たなければ元も子もありません。

最初はジャンル・カテゴリーを絞る

ブランドの立ち上げ早々、商品のジャンルやカテゴリーを広げ過ぎてしまうと製造コストが高くなり、資金が続かなくなってしまう恐れがあります。

そのため、最初はジャンルやカテゴリーを絞りある程度売上が伸びてきたら別のジャンルの商品に手をつける方がリスクが少なくおすすめです。

まとめ

ファッションブランドの立ち上げ方にはさまざまな方法があり、自分の予算や希望に合った方法を選ぶことが大切です。

また、立ち上げ前のコンセプトの明確化もブランドの運営を継続させていく上で非常に重要なこともお分かりいただけたかと思います。

しかしノウハウや経験の少ない初心者の方が一人でこれらのことを考え、準備し作業するのは非常に難易度が高いのが現状。

そこで縫製屋ドットネットは、初心者の方のファッションブランドの立ち上げをサポートし、初心者や小ロットに対応する国内の技術力の高い縫製工場とのマッチングサービスを提供しております。

不安なことや分からないことがあればどうぞお気軽にご相談ください。

アパレルの自社ブランド立ち上げに必要な準備や流れを解説

「アパレルの自社ブランドを新たに立ち上げたい!けれど、そのためには何をしたらよいのか分からない…」

といったお悩みはありませんか?

最近はアパレルメーカー等の法人だけでなく、インフルエンサーや個人でブランドを立ち上げようという人も増えていますが、ファッションや洋服が好きというだけで自社ブランドの立ち上げや運営に関する知識や経験もない状態では、準備をすることや進め方に対して不安は大きいでしょう。

そこで今回の記事では、アパレルの自社ブランドを立ち上げを希望している皆さんに向け、必要なことや流れ、立ち上げにかかる費用等について解説いたします。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

アパレルの自社ブランド立ち上げに向けて必要なこと

未経験で自社ブランドを立ち上げたいなら、やはりまずはアパレル業界で実際に働いて経験を積み、現場で商品の仕入れや商品開発、運営方法等のノウハウを習得することが非常に役立ちます。

また、服飾の専門学校に通いファッションビジネスやデザイン、製図、スタイリング等の専門的な知識を基礎から身に付けたり、人脈を作ることもおすすめです。

自社ブランドの立ち上げといっても、自分に経営やマネジメントのスキルがない場合はそういった能力のある人を見つけて一緒に立ち上げる方法もあります。

とはいえ、これらのことをしなくても独学で学び、起業への準備を徹底して行えば、自社ブランドを立ち上げることは不可能ではありません。

最も大切なことはファッションが好き、ファッションの仕事がしたいという強い気持ちです。

アパレルの出店方法の種類

自社ブランドを立ち上げるにあたり、どんな形態で出店、販売をするのかを検討する必要があります。以下、主なものを紹介しますので、それぞれのメリット・デメリットを踏まえ自分に合ったスタイルを選んでみてください。

実店舗

実店舗を持つことでお客様に実際に商品を手に取って見てもらえること、そして信頼度が上がるといった効果が期待できます。

しかし店舗にはテナントの家賃が当然発生するため、準備しておかなければならない必要な資金は高額となり、初めてのブランド立ち上げにはリスクが高いかも知れません。

ネットショップ、ECサイト

最近多い手法としては、実店舗を持たずオンラインのみで販売することです。

低いリスクで簡単に開始しやすく、実店舗と比較して家賃がかからないため初期費用も抑えられるというメリットがあります。

ネットショップを開設する場合、「特定商取引法」という法律に則り、運営者の住所や電話番号といった情報を表示する義務が課されますが、そのような表示をしたくない人はネットショップ開業のサポートをしてくれるサービスを利用すると良いでしょう。

フリマ、ポップアップストア

フリマやポップアップストアは期間が限定された出店方法なので、練習としてもおすすめです。

特にポップアップストアの場合、デパート等のイベントスペースを借りて出店できるので、いつか実店舗を持ちたいと考えている人にとって具体的なイメージが出来たり、普段はネットショップのみで販売している場合にお客様に直接手に取って見ていただき購入する機会を作ることが可能となり宣伝にもなります。

クラウドファンディング

アパレルの自社ブランド立ち上げ資金に困っている場合、クラウドファンディングを利用して資金集めをするケースも増えています。

自身の想いに賛同、共感してくれる人たちからサポートを得られることになるため、立ち上げ前にファンを作り集客にもつながります。

成功させるには想いが伝わり、多くの人を説得できるような内容のプロジェクトページを制作することが必須となります。

ブランド立ち上げをサポートするサービス

ブランドの立ち上げを支援するサービスも増えています。

企画から立ち上げ、その後に至るまで全てをサポートするのか、マーケティングの部分を支援するのか、そして縫製屋ドットネットのようにお客様に合った縫製工場をマッチングさせるサービスもあります。

困っている部分の支援を受けてスムーズに立ち上げ準備を進められるよう、これらのサービスを利用することもおすすめです。

アパレルの自社ブランド立ち上げに必要な準備と流れ

次に、自社ブランドを立ち上げる上で準備しておきたいこと、そしてどのように進めていくのか具体的な流れを順に紹介していきます。

ブランドのコンセプトを決める

アパレルブランドの立ち上げで重要となるコンセプトを決めます。

どのような想いが込められているのか、どんな人に向けてどんな商品を販売していくのかといったことを明確にすることから始めましょう。

ブランドを展開していく中で、「コンセプトに合っているか?ブレていないか?」といった判断基準や指針となる重要なものですので、しっかりと時間をかけて決めていきましょう。

ブランド名とブランドロゴの決定

ブランドの名前は、上記のコンセプト沿った、イメージできるようなキーワードや響きにすると良いかと思います。

日本語にするのか英語にするのか、さまざまなアイデアを出し単語やキーワードを組み合わせながら考えていきましょう。

また、名前が決まったらブランドのロゴも作成します。商品のタグ等にも表示させるものになりますので、こちらもコンセプトに合うデザインを選ぶようよく検討しましょう。

費用準備

自社ブランドの立ち上げ、つまり開業には資金の準備が重要です。

どれくらいの資金が必要かの目安は、どの形態で出店をするかによっても大きく異なります。

例えば実店舗を持つ場合、テナントの賃貸にかかる費用が必要です。

物件によって敷金や保証金の額は異なりますが、一般的な住居用の賃貸とは異なり店舗の場合は初期費用は高くなります。

また、どこに店を開くか立地も重要でターゲット層や多くの人が訪れやすい場所でないとせっかくお店を開いても来てもらえません。その分、家賃は高くなるでしょう。

合計で1000万円前後はかかると見ておきます。

ネットショップの場合は料金がかかるのは決済手数料やサービス、プラットフォームのシステム利用料くらいで、資金はほとんどない状態でも始めることが可能です。

また、ポップアップストアに出店する場合は時期や場所によっても違いがありますが、一般的な商業施設に出店する場合は1日あたり5,000円から20,000円程度が相場です。

オリジナル商品の製造

自社の商品を製造する場合、主な手順は下記のようになります。

1.メインとなるイメージを作成

2.ディテールの作成

3.デザインの指示書の作成

4.生地、素材の選定

5.縫製仕様書の作成

6.パターンの作成

7.サンプルの作成

8.縫製工場に見積もりを提出

9.生産

工程が多く複雑なため、初心者にとっては難しいと感じることが多いでしょう。

「縫製ドットネット」では初めてのアパレルブランドの立ち上げをサポートするため、これらの工程を全て準備していなくてもデザインとおおよその発注数さえ決まっていれば、後は経験豊富な職人が商品の完成までをサポートします。

洗濯表示ネーム(タグ)の取り付け

日本国内で衣類を販売する際、「家庭用品品質表示法」により取り扱い方法や製品の性能についての情報を消費者に提供することが義務付けられています。

そのため、皆さんの衣類にもついているタグ(洗濯表示ネーム)を取り付けなければなりません。

表記する内容としては繊維名、洗濯表示、注意事項、表示社名などです。

他のブランドから仕入れた商品を自社ブランドとして販売する場合は既についてる場合もありますが、海外からの輸入品等については自身で取り付けるのを忘れないようにしましょう。

プロモーションの実施

商品の準備が整ったら、次はいよいよプロモーションを行う段階です。

宣伝方法としては今ならInstagramなどのSNSの活用やWeb広告への出稿が主流となっています。

SNSでは実際の商品のコーディネートの提案なども掲載でき、インフルエンサーに依頼をして着用してもらい、自身のアカウントで宣伝してもらうことも有効です。

アパレルの自社ブランドを立ち上げた時にやること

無事に自社のブランドの立ち上げを行ったら、税務署へ開業届の提出が不可欠です。

提出しなくても罰則があるわけではなりませんが、開業届を行うことで確定申告の際に青色申告を利用でき税金が安くなります。個人での開業は登記手続きは不要ですし、開業届は比較的簡単に作成できるため、立ち上げから1ヶ月以内を目安に行いましょう。

また、必須ではありませんが商標登録をしておくと安心です。

同じブランド名を他社に登録されてしまうと、それ以降せっかく自分で作ったブランド名を使えなくなってしまうためです。

もちろん逆も然りで、商標登録されているブランド名を使ってしまうと商標権に抵触しますので、事前にチェックし絶対に使わないように気を付けましょう。

アパレルの自社ブランドを立ち上げる時の注意点

それでは自社のアパレルブランドの立ち上げに際し、失敗しないために注意しておきたい点を説明します。

類似ブランドがないか調査する

既存のブランドに似たような商品がないかどうかは、製造、販売を行う前に必ず調べて確認しておく必要があります。

似たような商品を作った場合、売上が期待できないばかりか訴訟やトラブルへと発展する事例も少なくありませんので注意が必要です。

いきなり商品を広げ過ぎないこと

自社ブランドを立ち上げる時はあれも作りたい、これも作りたいと気持ちが高まってしまいがち。

しかしあれもこれもとさまざまなジャンルやカテゴリーに手をつけてしまうと、小ロットで多くの商品の生産が必要となり、結果的に原価や製造コストが高くなる可能性があります。

予算に余裕のない最初はトップスのみ、ボトムスのみ、といったようにある程度種類を絞って販売をスタートさせることをおすすめします。

アパレルの自社ブランドの立ち上げを成功させるポイント

アパレルの自社ブランド立ち上げを成功させるには、上記でも紹介したようにまずはコンセプトやターゲットを明確に設定すること。そして市場のニーズや動きをリサーチすることが大切です。

ターゲットの決め方としてはマーケティングでもよく使われる「ペルソナ」を活用し、年齢や性別、職業、ライフスタイル等のプロフィールを詳細に設定しましょう。

また、アパレル業界はトレンドの変化が激しい世界です。常に最新の情報をキャッチすることを怠らないようにしましょう。

流行りに流されず独自の路線を進むという方法ももちろん良いですが、市場の大きさが売上の大きさにもつながりやすいため、ビジネスとして成り立たせるためには消費者が求めるもに応えた商品を販売することも必要となります。

まとめ

以上のように、アパレルの自社ブランドの立ち上げにはビジネスとして成り立つよう専門の知識や経験を事前に積んでおくと非常に役立ちます。

また、出店方法には大きく分けて3つの種類があり、メリット・デメリット、それぞれの特徴と自身の予算や希望を照らし合わせ、できるだけ無理なく運営できる形を選びましょう。

ブランドが成長するにつれて幅を広げていく方がリスクが少なくおすすめです。

また、立ち上げまでには複雑な工程がいくつも続き、初心者の方にとっては難しく感じることが多いでしょう。

そこで失敗せずに自社ブランドの立ち上げを実現するために、縫製屋ドットネット等のサービスを活用することもおすすめです。

本サイトでは、他にも縫製工場やブランド立ち上げに関連するさまざまな記事を投稿していきますので、ぜひ合わせてお読みください。

国内の縫製工場にはどんな特徴があるの?個人でも対応できる工場の探し方も紹介

近年はアパレルメーカーではなく個人の方、アパレル生産に未経験の方が自身のオリジナルブランドを立ち上げたり、アパレル製品を作りたいといって縫製工場を探されている方が増えています。

特に日本は多様なデザインのファッションを楽しみ、服やアイテムで個性を出したいという人が多い国。更に最近はSNSが普及し誰でも発信者になれる時代になったため、インフルエンサーがオリジナルブランドを立ち上げるケースも非常に多くあります。

一方で未経験者や小ロットでの生産を希望する人にとって、受注を引き受けてくれる縫製工場を自分で見つけるのは少し苦労するかも知れません。

コストを抑えるために海外の工場へ依頼するケースも増えている今、個人で国内の縫製工場に依頼することは出来るのか、そしてそうするメリットはあるのでしょうか?

そこで今回の記事では、日本国内の縫製工場の現状と特徴、強み、そして未経験や個人でも対応可能な縫製工場の見つけ方について解説します。

日本国内のアパレル縫製工場の現状とこれから

残念ながら日本の繊維産業や縫製業界の衰退は進んでおり、規模を縮小したり廃業、倒産する縫製工場が年々増えている状況です。

更に深刻なのは従業員の高齢化で、縫製にたずさわる日本人の数も減り、多数の工場では新たな人材を確保するために外国人の技能実習生を受け入れています。

高級ブランドには日本製にこだわりを持ち、国内に縫製工場を持つ会社もあります。

しかしそうではない多くの縫製工場が生き残るためには、大手メーカーのOEM生産を行ったり、オンラインショップ向けに商品を供給したり、自分たちのファクトリーブランドを作って直販するといった手段をとる必要があるでしょう。

日本国内の縫製工場の特徴と強み

日本のアパレル生産は、海外の工場と比べ細かく仕事を分業化しているという特徴があります。

その中で縫製工場は「縫製をし製品にする」という役割を担っています。

具体的には、生地を裁断し、縫製をしてアイロンで仕上げ、検品を行って出荷するという工程になります。

工場によって所有しているミシンの種類が異なるため、企画する全ての商品に対応できるわけではありません。希望の縫い方や編み方に対応できる工場であるかどうかを確認し、内容によっては複数の工場を連携させる必要があります。

国内の縫製工場の強みとしては、コミュニケーションがとりやすく細かな要望やニュアンスを理解し、柔軟な対応をしてくれること、高度な技術を持っている職人が多いため高品質な製品を生産できること、納期が短いこと、生産した製品の知財権を保護しやすいこと等があります。

個人や未経験でも歓迎してくれる国内縫製工場の探し方

縫製工場は経験豊富で大量生産する場合でないと依頼しにくいといったイメージはありませんか?

個人で洋服を作りたいけれど、アパレル生産に関する知識も経験も少なく、縫製工場を見つけるために何をしたら良いのか、どう探したら良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

そこで未経験の方や小ロットの生産、サンプル縫製でも対応が可能な縫製工場が集まる「縫製屋ドットネット」を活用してみませんか?

縫製屋ドットネットではアパレル生産を希望する方と国内の縫製工場とをマッチングし、ブランドの立ち上げをサポートしています。

十分な情報が無い人を支援するサービスですから、デザインと大まかな発注数が決まっていれば大丈夫。

パタンナーが型紙の作成を行い、ノウハウのある工場がデザイン画からきちんとした製品に仕上げますので安心してご依頼ください。

縫製工場によるブランド「ファクトリーブランド」とは?メリット、デメリットを解説します

ファッションが好きな人であれば「ファクトリーブランド」という言葉を聞いた事があるかと思います。

日本語にすると「工場のブランド」ということになりますが、一体どういうブランドなのでしょうか。

今回の記事では、縫製工場によるこの「ファクトリーブランド」について解説してまいりたいと思います。

最後までご覧いただき、よりファッションや縫製工場について知るための参考にしていただければと思います。

縫製工場のブランド「ファクトリーブランド」とは

一般的にファッションブランドの多くは自社で名を付けたブランドで企画したものを外部の縫製工場に委託し、商品を制作しています。

一方で「ファクトリーブランド」とは、縫製工場が自らデザイン、企画をしたオリジナルを制作し、それに自分たちで名を付けて展開しているブランドです。

最近は有名なブランドから委託を受けたことのある工場が自らブランドを立ち上げ、その経験と実績も売りとなって人気を博す事例もあり、ファクトリーブランドに注目が集まるようになりました。

実際にファクトリーブランドで既に世の中に広く展開されメジャーとなっているブランドもいくつかあり、それが縫製工場発のブランドだとは気付いていない、知らない消費者が多くいるでしょう。

縫製工場のブランド「ファクトリーブランド」のメリット

縫製工場が立ち上げるブランドのメリットとしてまず挙げられるのは「クオリティの高さ」でしょう。

元々縫製工場というのは服やファッションアイテムを作ることが専門ですから、縫製はもちろん、生地や素材に関する知識や制作の技術が非常に優れているわけなんですね。

そしてもう一つは、その品質の高さに対して価格がリーズナブルであること。

ファクトリーブランドは一般的なアパレル企業が必要とする外注にかかる手間、時間、費用を削減できるため、その分価格を下げることが可能です。

高級なブランドを生産してきた縫製工場は、同じ品質の製品をおよそ半額で販売しているケースが多く、ブランドのネームバリューにこだわりがなく品質を重視する人にとっては非常にお買い得であると言えます。

縫製工場のブランド「ファクトリーブランド」のデメリット

一方で縫製工場発のブランドの弱点として考えられるものとしては、デザイナーのデザイン力でしょうか。

メリットで挙げたように縫製工場は洋服作りが専門ですから、デザインに関する知識や経験は一般的なファッションブランドのメーカーよりも乏しい傾向にあり、シンプルなデザインの洋服が多く見られます。

しかしシンプルなデザインであればあるほど素材の良さや縫製の技術力が目立ちます。トレンドを追いかけず質の高い定番商品を求めているお客様にとって奇抜なデザイン性の有無は問題にならず、むしろブランドの売りとして捉えられるでしょう。

また、縫製工場はビジネスとしてマーケットに売り込むような仕事は本来あまり必要がないため、ブランドを立ち上げてもそういったノウハウを持っていないと世の中に拡散していく方法が分からず集客に苦戦してしまうこともあります。

ただ、今はSNSがマーケットの主流であり、手軽にInstagramやX等を活用して自社のブランドを広めることが可能です。実際に多くのファクトリーブランドがSNSで情報を発信し、販売サイトやブランドのホームページへと流入しています。

まとめ

以上で紹介してきたように、縫製工場が立ち上げるブランド「ファクトリーブランド」は高品質であるにも関わらずリーズナブルな価格に魅力があり、誰もが知っているブランドを持つことよりも「知る人ぞ知るブランド」を持つことに価値やこだわりを感じる人にとっては自分のお気に入りのファクトリーブランドを見つけるという楽しみもあるでしょう。

縫製屋ドットネットでは、世界のファッション業界からも一目置かれている日本の高い縫製技術を持った縫製工場と、アパレルブランドを立ち上げたいという個人、法人のお客様とをつなげるお手伝いを行っています。

初めてのブランド立ち上げで不安を感じている方でも小ロットから依頼が可能で安心して制作、製造が進められるよう対応できる工場がたくさんありますので、興味のある方はお気軽にお問合せいただき、一緒に夢を実現させましょう!

個人向けの縫製工場の探し方

「新しいブランドを立ち上げようと思っている。」「これから個人で活動を始めようと思っている。」

このように個人でアパレル業界の仕事をスタートさせようとしている人は多くいらっしゃいますが、その中には

「どこの縫製工場を選んだら良いのか分からない」「初心者で個人の自分を受け入れてくれる工場はあるの?」

といった不安を抱えている人は少なくないでしょう。

そこで今回の記事では、個人向けの縫製工場の探し方、選び方について解説してまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

個人での縫製工場の探し方

作りたいアイテムで探す

縫製工場とひと言で言っても、工場によって得意な縫製、不得意な縫製、使用しているミシンの種類によって縫うことが出来るアイテム、出来ないアイテム、取扱い可能な生地、NGな生地等々・・・まちまちです。

そのため、まずは自分が作ろう・作りたいと思っているアイテムは何なのか(コート、パンツ、スーツ、カットソー、子ども服等)というところから縫製工場を探していきましょう。

縫製工場のこれまで制作した実績を見てどんなものを生産しているのか、得意としているのかを調べて判断します。

中にはすべての縫製が可能、という工場が見つかることもあります。

最低ロット数で探す

ほとんどの縫製工場には最低ロットが決められています。

しかし個人で活動する場合、量産せず少ない枚数で生産したいというケースが多いかと思います。

そこで縫製工場を探す時はそれぞれの最低ロット数を確認し、小ロットでの生産が可能な縫製工場を探してみましょう。

中には小ロット生産を売りにしている工場もありますので要チェックです。

初心者歓迎から探す

初心者で個人の方が縫製工場を選ぶとなると、縫製やブランド、生産管理等の知識が必要となる場面にたくさんぶつかるでしょう。

一般的な縫製工場というのはプロや法人向けの工場が多いため、初心者向けのサポートは行っておらず断られてしまうというケースも少なくありません。

しかし、上記で紹介した小ロット生産を受け入れている工場などは個人の方や初心者を歓迎している可能性が高いです。

まずは経験を積むためにも、数は少ないですが初心者でも丁寧に対応してくれる縫製工場を探すことをおすすめします。

個人・初心者でも受け入れてくれる縫製工場の特徴

勇気を出して縫製工場に直接問合せや電話をしたのに、冷たく断られてしまうと落ち込んでしまいますよね。

個人や初心者でも受け入れてくれる縫製工場にはいくつかの特徴が見られます。

こだわりや強い希望により依頼したい縫製工場を心に決めている、という場合以外であれば以下の特徴を持つ工場に問合せをしてみてはいかがでしょうか。

1.サンプル、小ロットの生産が可能

2.受注生産が可能

3.個人の製作実績あり

4.ブランドの立ち上げ実績あり

5.「個人・初心者歓迎」とホームページやSNSに記載あり

以上のような特徴のある工場をいくつかピックアップし、その中から自分の理想を商品として形にすることが出来るかどうか問合せ、質問をしていきましょう。

個人で縫製工場を見つけることが難しい方におすすめのサービス

個人で縫製工場を探している方は以上を踏まえて工場を探していくことになりますが、自分で探してみてもなかなか条件に合った向上が見つからない、とお困りのお客様もたくさんいらっしゃるかと思います。

そんな方には、縫製屋ドットネットのマッチングサービスの利用を強くおすすめします。

縫製屋ドットネットは、個人でファッションの起業を考えている方や、ブランドの立ち上げに関する知識や情報が少ない方を支援するためのサービスを提供しています。

初心者や個人の方でも受け入れOKで実績の豊富な会社が多数参加していますので、お客様の希望に合った縫製工場を紹介することが可能です。

企画やデザイン、生地がある程度決まっていれば、標準体型のデータからパタンナーがパターンを作成してくれるので安心です。

ぜひ高い品質を誇る日本の縫製技術、職人の技であなたの夢を実現するお手伝いをさせてください。

ご相談は無料です。気になる料金も含め、お気軽にお問合せいただければ幸いです。