個人アパレルブランドを立ち上げるために知っておきたいこと

近年、個人でアパレルブランドを立ち上げ起業する人が増えています。

個人アパレルブランドを始める場合、法人とは設定する目標や予算、やるべきこと等が異なります。

また、アパレル業界が未経験の場合は何から進めればよいのか分からなかったり、意外と複雑で細かな工程が多いため自分一人では難しいと感じる点も多いでしょう。

そこで今回の記事では、初心者の個人がアパレルブランドを起業するために知っておきたいこと、流れ、サポートしてくれるおすすめのサービスについて解説してまいります。

ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

個人アパレルブランドの法人との違い

アパレルブランドを個人で立ち上げる場合と法人として立ち上げる場合、主に「売上予算」「広告予算」「ターゲット」「在庫数」といったカテゴリーに大きな違いが表れます。

法人の場合、数億円~数十億円以上の売上の獲得を目標とするため、それに伴い在庫数や在庫金額は大きくなります。工場に大量の製造を依頼するため単価は下がります。

また、幅広いターゲットに対してさまざまな広告を実施し、より多くの人に商品やブランドを知ってもらうために宣伝を行います。

一方、個人アパレルブランドの場合は、売上予算は数十万円~数百万円。法人と比べて持てる在庫数が少ないため小ロットの発注となり製品の単価は高くなります。

広告予算も大きくないため、よりターゲットを絞りニッチな市場に向けて販売する傾向にあります。

個人アパレルブランドの販売方法

個人でアパレルブランドを起業する場合、販売するスタイルは大きく分けて実店舗かネットショップ・ECサイトでの展開となるでしょう。

他にも細かいものだとフリーマーケットやポップアップストアへの出店等もありますが、継続して販売する場合は実店舗かオンラインでの販売、あるいは二つの併用という形になります。

それぞれの特徴は以下となります。

実店舗

実店舗でビジネスを展開する場合、お客様と対話しながら直接商品を見て触れる機会や試着などの体験を提供することが可能です。

やはり手にとって素材や生地、縫製の品質を確認し、サイズや着心地等を確認した上で購入したいと考えるお客様は多く、また実店舗があることでブランドに対する信頼性も増すため、いまだにその存在価値は大きいと言えます。

しかしコンセプトやターゲット、立地を考慮した物件選びをする必要や毎月の家賃の負担は大きく、高い初期費用や運営コストがかかるという点はデメリットでしょう。

ネットショップ、ECサイト

最近のショッピングの主流にもなっているネットショップやECサイトは、個人でアパレルブランドを立ち上げる人にとって第一選択肢となるでしょう。

というのも広範囲の顧客にアクセスが可能で、更に低コスト・低リスクでスタートできるという大きなメリットがあるためです。

広告やプロモーションにInstagramを始めとしたSNSを上手く活用することで、こちらも費用をあまりかけずに販売へとつなげることが出来ます。

最近は商品を仕入れ「BASE」や「メルカリ」等を利用して手軽にアパレル販売を行ったり、「Amazon」や「楽天」にショップを開く方法も人気です。

無料で開設し商品が売れた時だけ手数料を支払うという仕組みのプラットフォームが多いため、十分な資金がなくてもアパレルショップを立ち上げることが可能です。

実店舗とネットショップにはそれぞれメリット、デメリットがあります。ブランドのターゲットや資金をしっかり考慮した上で無理し過ぎず、自身に合ったスタイルを選びましょう。

個人アパレルブランドの立ち上げに必要な準備

次に個人でアパレルブランドを起業する際の具体的な手順を以下に紹介していきます。

全体の流れを把握し、事前に準備しておくもの等をチェックしておきましょう。

1.ブランド名を決める

ブランド名を決める時には、他のブランドやサービスの名前に同じものがないか確認することが重要です。

特に、既に商標登録されている名前を使ってしまうと商標権の侵害となり使用できなくなってしまうため、必ず前もって同様の名前がないかを検索したり調べておきましょう。

そしてオリジナルのブランド名が決定したら商標登録をしておくことをおすすめします。

2.開業届を提出する

個人アパレルブランドを立ち上げるということは個人事業主としての開業になるかと思います。

この場合、開業届を提出しましょう。必須ではありませんが、届出をすることで青色申告が出来るようになりますし、屋号(ブランド名)で銀行口座を開設することも可能となります。

3.商品の準備

いよいよ商品の準備ですが、仕入れるのか生産するのかによっても大きく異なります。

生産する場合は縫製工場を探して契約しますが、個人の場合は小ロットでの製造からスタートすることになるかと思うので、対応してくれる工場を探さなくてはなりません。

その際は後で紹介する「縫製屋ドットネット」のサービスがおすすめです!

販売する商品が完成したら、ネットショップに掲載するための写真を撮影します。

魅力が伝わる写真を用意すること、またモデルの着画を載せることもおすすめです。

サイトへ写真の登録をしたら、服やアイテムの情報と魅力が分かりやすく伝わるような文章を作成しましょう。

4.決済・配送方法を決める

今はさまざまな決済方法がありますが、出来るだけ幅広く対応することで購入してもらえるチャンスが増えます。

商品は購入したいけれど決済方法に対応しておらず購入を断念するケースも意外と多くあるためです。

ただし、管理コストもかかるためいきなり網羅するのではなく、ブランドの成長に合わせ徐々に追加していくというやり方が良いでしょう。

配送については宅配業者の選定を行い、有料で急ぎの発送や時間指定、代引きに対応する等のオプションをつけるとユーザーに親切です。

5.カスタマーサポートの設置

お客様からの問合せや質問に対応する窓口の準備も忘れずに準備しましょう。

問い合わせフォームや対応が可能なら専用の電話番号を用意して明記しておくことでお客様に安心して買い物をしてもらうことが出来ます。

個人アパレルブランドの立ち上げにはいくらかかる?

個人のアパレルブランドの立ち上げにはいったいどれくらいのお金がかかるのかという点も気になることかと思います。

費用の相場は以下の通りです。

実店舗

実店舗を持つ場合、店舗の敷金、礼金、不動産会社の仲介手数料、家賃、改装費、設備購入費、仕入れ・製造代金、広告宣伝費etc…を含め、約1000~1500万円の費用が相場としてかかります。

もちろん立地や店舗の規模、内装工事の内容によっても異なります。

ネットショップ

ネットショップの場合は商品の仕入れ資金または製造代金、ショップの開設費、運営費として数万円~数十万円程度に抑えられます。

ショップの開設費は無料のところも多いです。

以上のように、実店舗とネットショップではお金の面でかなりの差がありますね。

資金が足りない場合は「クラウドファンディング」を利用する方も増えています。

個人アパレルブランド、成功のポイントは?

個人アパレルブランドを立ち上げるには特別な資格や経験は必要ありません。

しかし売上を出して安定して運用していくためにはいくつか注意しなければならないポイントがあります。

せっかくのブランド立ち上げを失敗で終わらせないために、ぜひチェックして下さいね。

コンセプトとターゲットの明確化

アパレルブランドに限らず、何か新しい事業を始める際にはそのコンセプトとターゲットを細かく明確にすることが非常に大切です。

コンセプトが決まっていないと展開する上でブレが発生し、消費者にとっても売る側にとってもどんな店なのか分からず混乱します。

またターゲットも同様で、例えば「20代 女性」といったようにざっくりしたものにしてしまうと、学生向けなのか社会人向けなのか、カジュアルなのかフォーマルなのか、どこの誰に向けた商品なのかまったく定まりません。

ターゲットは幅広い方が良い、というイメージを持っている人も意外と多いのですが、逆にファンやリピーターが得られにくくなってしまうのです。

ニーズやトレンドも調査しながら、どんなブランドを作りたいのかしっかりと検討して決めていきましょう。

Webを活用した集客

今の時代、新たな情報やサービスはテレビや雑誌ではなくSNSやネットで知る、という人が多くなっています。

実際に多くのブランドがオンラインショップを持っており、さまざまなSNSにアカウントを作成して投稿しています。

いくら素敵な商品を揃えていても、たくさんの人に認知されなければ意味がありません。

そのため、集客するためはSNSや動画といったWebで行うマーケティングの知識を身に着けることも成功へのポイントとなります。

丁寧な接客

最近はサービスの利用や商品の購入の決め手として「口コミ、評価、レビュー」を参考にされる方がほとんどです。

その中で顧客への対応が不適切な場合クレームにつながる可能性が高く、顧客の満足度は大きく低下します。

「この店で購入すると嫌な思いをするんだな」という印象を持たれてしまいそのことが発信されてしまうと、想像以上に拡散され経営が続けられなくなってしまうという事態に陥ることもあるのです。

そのため、一人ひとりのお客様を大切に、丁寧で誠実な対応を心がけることは起業する上でとても大切なことです。

シェアオフィス、バーチャルオフィスの利用

アパレルブランドを起業する場合、「特定商取引法」によりネットショップに住所を表示しなくてはなりません。

しかし個人アパレルブランドの場合、事務所や店舗を持たない人が多くいます。

自宅の住所を掲載してしまうと悪用されてしまう可能性もあり、リスクが伴いますよね。

そのため、最近はバーチャルオフィスと呼ばれる事業用に住所を貸し出してくれるサービスがありますので、これらを活用することをおすすめします。

縫製屋ドットネットは個人アパレルブランドの起業を支援します

以上で紹介した内容は個人アパレルブランドの立ち上げに必要な作業のほんの一部です。

ネットショップでの販売であれば簡単に始めることは出来ますが、自社の洋服を作る場合は初めての人にとって難易度が上がります。

特に初心者で小ロットの製造を受けてくれる縫製工場を探すことは、説明も上手くできず苦労するでしょう。

「ファッションが好き」という気持ちは一番大切ですが、それだけでブランドを運営していくことは出来ないのです。

そこでおすすめしたいのが当社「縫製屋ドットネット」のサービスです。

縫製屋ドットネットでは、洋服を作りたい人と日本国内の縫製工場をマッチングさせるサービスを提供しており、初心者や個人の方も歓迎しています。

高い技術力と豊富な実績、ノウハウ、ブランドの立ち上げに関連する専門の知識を持った信頼できる工場ばかりなので、相談しながら安心して進めることが出来ます。

個人アパレルブランドの実現に向け、まずは気軽にお問合せいただければと思います。

ファッションブランドの立ち上げ方は?手順や成功するコツを解説

「自分で新たにファッションブランドを立ち上げたいけれど、何をしたら良いのか分からない。」

という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

最近はブランドの立ち上げはもちろんアパレルの仕事もしたことはないけれど、ファッションが好きという理由だけで自分のブランドをスタートさせるケースがよく見られます。

どうやって立ち上げているのか疑問ですよね。

そこで今回の記事では、ファッションブランドの立ち上げ方の具体的な流れや必要な準備、注意点について解説していまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、ファッションブランドを立ち上げたい初心者の皆さんの参考になればと思います。

ファッションブランドは誰でも立ち上げできる?

ファッションブランドは立ち上げるために特別な資格は不要で、誰でも立ち上げることは可能です。年齢や経験の有無も関係ないので、学生で立ち上げる人もいます。

ただし、立ち上げるだけなら誰でもできますが、その後の運営をスムーズに進めるためにはある程度のスキルが求められることもあります。

例えば、服飾の専門学校などで学べるアパレル業界の専門知識。洋服に関してだけでなく生産や流通の仕組みについても学べるため、自身のアイテムを生産し販売する上で非常に役立ちます。

また、アパレル会社の商品開発や仕入れといった部門で勤務した経験も事業を運営する上で役立ちます。中でも規模の小さい会社での勤務は複数の業務に関われる可能性が高くおすすめです。

他にも、デザインやマーケティング、経営、広告等の専門的な知識やスキルも役立つでしょう。

ファッションブランドの立ち上げ方

ファッションブランドの立ち上げは、ブランド名を決めて商品を製作し販売すれば終わり、というわけではありません。

やらなければならない具体的な流れを以下に紹介します。

1.ブランドのコンセプトを決める

ファッションブランドを立ち上げる前にやらなければならないこと。

それはブランドのターゲットとコンセプトを明確化することです。

これはファッションブランドの立ち上げに限らず、新たにビジネスを始める際に重要な作業です。

商品のデザインや生地、価格の選択は、このターゲットとコンセプトに沿ったものでなければブランドの統一性や説得力がなく、集客をする際にも方法が定まらなくなり顧客の獲得が難しくなる可能性が高いです。

2.ブランドの名前とロゴを決める

ターゲットとコンセプトが決まったら、次にブランド名とロゴを決めていきます。

ブランド名はイメージに合うような響きや意味を考え、更に日本語表記にするのか英語にするのか、フランス語にするのか、字体はどうするのか…等を細かく決めていきます。

そして名前が決まったらブランドの顔となるロゴを作ります。

自分で作成するか、自信がなければデザイナーに外注するという選択肢もあります。費用を削減するために最近はロゴを簡単に制作できる無料のツールやアプリがあるので、それらを利用してロゴ作りに挑戦してみることもおすすめです。

3.開業の手続きを行う

起業の形態によって開業の手続きは異なります。

個人事業主としてファッションブランドを立ち上げる場合は、開業届の提出は必須ではありません。

しかし提出することで青色申告が出来るようになり節税という意味でも大きなメリットがあります。

届出先は税務署になります。ネットから簡単に提出することも可能です。

個人ではなく会社を設立する場合、法務局へ登記申請が必要になります。

会社設立は個人事業主の開業よりも手続きの手間やコストがかかりますが、社会的に信用を得られやすくなるため銀行から融資を受けたい場合に個人事業主よりも受けやすくなったりします。

株式会社なのか有限会社なのか等、会社の種類によっても手続きの内容や費用は違いますので、詳細については解説記事を検索いただければと思います。

4.商標登録を行う

必須ではありませんが、ブランド名の商標登録をしておきましょう。

ただし、他社が既にその名前を商標登録していると使用することが出来ず変更を余儀なくされるため、事前に同一名称のブランドや会社名、サービス名等はないか必ずチェックしておくことが大切です。

商標登録をしないままビジネスを展開し、後から他のブランドに同じ名前を商標登録されてしまうと、それ以降その名前を使えなくなってしまうため、そのリスクを避けるためにも早めに商標登録を済ませておくことをおすすめします。

5.商品の製造方法を決める

初めてファッションブランドを立ち上げ資金に余裕があまりない場合、製造する商品の種類は少なめに小ロット製造でスタートさせましょう。

まずはトップスだけから始め、売上が伸びブランドが成長してきたらボトムスを追加するといった形で少しずつ増やしていく方が失敗のリスクが少なく始められます。

6.商品を製造する

商品が製品化するまでには実は多くの工程を要します。

具体的には、

縫製工場の選定

・洋服のデザイン画や写真を用意してイメージを提示

・ディテールの指示

・生地、装飾品のイメージの提示

・指示書の作成

・使用する生地や装飾品を決定

・パターンの作成

・サンプルの作成

・寸法、ディテールの確認

・見積もりの確認

・生産枚数の決定

・製造依頼

・完成物の納品

ざっと上げただけでこれだけあり、アパレル業界が未経験の方が自分一人でこれらの工程をこなしていくのは非常に難しいでしょう。

そのような場合やアパレルブランドの立ち上げを支援するサービスを活用することをおすすめします。

7.商品を仕入れる

オリジナル商品だけでなく問屋から仕入れたものを販売することも可能です。

セレクトショップという形態にする場合は、この仕入れが中心となります。

問屋との取引はオンラインで行うことも出来るため、直接足を運ぶことなく仕入れることも可能です。

8.品質表示ラベルをつける

日本国内で洋服を販売する場合、「家庭用品品質表示法」にて商品の品質を記載した洗濯ラベルをつけることが義務付けられています。

記載する内容は、

・使用している繊維の名称

・洗濯絵の表示

・取扱注意事項が記載された付記用語

・表示者名及び連絡先(住所、電話番号)

この他にも、サイズや原産国の記載があるラベルがほとんどですが、これに関しては法律で表示の義務が定められているわけではありません。

しかし表示されている方が消費者の立場からすると親切で安心です。

なお、洗濯ラベルはタグを縫い付けるほか、直接印字してもOKです。

9.PR・プロモーションを行う

ファッションブランドを立ち上げたら、ターゲット層に知ってもらうことが大切です。

そのため、多くのアパレルブランドはInstagramやX(旧Twitter)、Facebook等のSNSを集客に活用し、販売サイトやホームページへアクセスしてもらうよう紐づけています。

販売を開始する前にブランドのコンセプトがユーザーに伝わるよう、画像やメッセージの投稿を行いましょう。

上手くいけば販売前にファンを増やすことができます。

ファッションブランドの販売形態の種類

ファッションブランドの立ち上げ方の中で商品をどのように売るのか、販売ルートはどうするのかといったことも重要です。

主な販売形態とそれぞれの特徴を下記で説明していきます。

実店舗を持つ

実店舗を構えるにはターゲットが集まりそうな立地をリサーチして物件を探し、店舗の賃貸契約、内装の工事、インテリアに必要な設備や家具の購入等、高額な初期費用と膨大な時間、労力が必要となります。

また、頑張って店舗を持っても経営が最初から上手くいくとは限りません。

軌道に乗るまでの期間も家賃や光熱費等はかかるため、資金不足にならないようしっかりとした計画が必要です。

ネットショップを開設

実店舗ほどの費用をかけずに商品を販売できる方法としてネットショップがあります。

最近は人気の高いブランドでも実店舗を持たずオンラインのみで販売しているショップも少なくありません。

また、実店舗と同じ商品を取り扱いする場合、ネットショップの方が早く販売を開始できること、実店舗と比較して家賃や人件費等のコストが抑えられる分、商品の価格を安くできる点などのメリットが挙げられます。

ネットショップとひと言で言っても、実はいくつもの種類があります。

自分でECサイトを開発する

自分または自社ででシステムを開発する、あるいは制作会社に依頼をして開発しオリジナルのネットショップで販売する方法です。

メリットとしてはブランドのイメージに合ったデザインのショップを作ることができ、他社との差別化を図ることができること。

一方で当然開発には費用が発生するため相場としては100万円以上の初期費用がかかり、更に保守やサイトの管理、顧客情報を取り扱うためセキュリティーに関しても強化する必要がある点はデメリットと言えます。

ネットショップサービスの利用

最近はBASE等のネットショップサービスの利用も人気が高く、用意されたテンプレートを使えば簡単にオリジナルショップを開設することが可能です。

一からシステムも開発するよりも大幅に費用を抑えられますが、選ぶサービスによっては開設や月額費用がかかったり、商品が売れると手数料を支払う必要があるため、それぞれの料金をよく確認して選びましょう。

ECプラットフォームの利用

上記二つの方法はオリジナルショップを構える方法ですが、楽天やAmazonのようなECプラットフォームにショップを出す方法もあります。

こちらも初期費用が月額費用はかかりますが、プラットフォーム自体の知名度が高ければ自分たちで広告や宣伝、営業活動をしなくても検索機能で集客できてしまう点がメリットです。

フリマアプリの利用

中古や不用品を出品するイメージの強いフリマアプリですが、実はオリジナルの商品を販売することが出来ることを知っていますか?

ショップとしての出店ではなく、他の登録者と同じようにアカウントを作成して自分のページに商品を掲載し販売します。

ただし、そもそもフリマアプリは商業利用を想定して運用されているわけではないため、購入したいものがある時にそれを直接探すために利用する利用者がほとんどです。

そのため、一度購入してくれたお客様に継続して利用してもらうことが他のネットショップと比べて難しいというデメリットが考えられます。

フリーマーケット、ポップアップストアへ出店

実店舗やネットでのショップも構えずに、募集されているフリマや商業施設で行われるポップアップストアに参加して販売するという方法もあります。

決められたスペースの中での出店なのでいずれも出店費用が安くランニングコストがあまりかからないのですが、出店先やイベント会場がコンセプトやターゲットに合っている場所かを見極める必要があります。

副業として始める場合やまだ商品の種類や数が少ない、自分のショップを構えるのは不安といった段階の時に試してみると人の反応を見たり意見をもらえることも出来るため、ショップを構えるために必要なものが何かを考える材料にもなるかと思います。

ファッションブランドの立ち上げに必要な資金の集め方

上記のように販売する方法によって必要な資金は大きく異なりますが、共通して商品の製造や在庫の管理、倉庫、法人であれば会社の設立費などの費用は必要です。

資金が足りなければ、最初は製造コストや在庫数を抑えられるフリマやポップアップストアからスタートさせることがおすすめですが、どんな形でも自分のショップを出店したいという場合は資金集めをしなくてはなりません。

そこでおすすめなのが「クラウドファンディング」です。

クラウドファンディングはインターネットを通じて多くの人から資金を調達する方法で、さまざまな目的で実施されています。

クラウドファンディングを成功させるためには、多くの人に出資したいと思わせることが必要です。

ブランドのコンセプトに共感してもらうこと、返礼品に自社の商品を提供することで商品に魅力を持ってもらえた場合に出資を受けることが出来ます。

みなさんに読んでもらうプロジェクトページ作りは徹底して行いましょう。

ファッションブランドの立ち上げ方の注意点

市場にはたくさんのファッションブランドが存在しています。その中で自分のブランドを立ち上げる際にはいくつか注意しなければならないことがあります。

主なポイントを紹介していきましょう。

類似ブランドの有無

他社との差別化を図るためにもできるだけ独自のコンセプトを設定することが大切ですが、

既に認知度の高いブランドの中にコンセプトや商品のデザインが似ている類似ブランドがあった場合、盗作を疑われ最悪の場合、訴訟などのトラブルに発展してしまう可能性があります。

ブランドを立ち上げる前に類似ブランドはないか、似たデザインはないかの確認は必ず行うようにしましょう。

集客方法を考える

ブランドを成功させるには、多くの人に自分のブランドを知ってもらう必要があります。

インフルエンサーに依頼してSNSで広めてもらう等、自分のブランドに最適な広告・宣伝方法を検討しましょう。

ニーズに合った商品の販売

ファッション業界のトレンドというのは日々変化しています。

その中で常に最新のトレンドをキャッチするために市場を調べ消費者やターゲットのニーズに合った商品を製造することが大切です。

独自のこだわりの追及もとても大切なことですが、求める人が少なくビジネスとして成り立たなければ元も子もありません。

最初はジャンル・カテゴリーを絞る

ブランドの立ち上げ早々、商品のジャンルやカテゴリーを広げ過ぎてしまうと製造コストが高くなり、資金が続かなくなってしまう恐れがあります。

そのため、最初はジャンルやカテゴリーを絞りある程度売上が伸びてきたら別のジャンルの商品に手をつける方がリスクが少なくおすすめです。

まとめ

ファッションブランドの立ち上げ方にはさまざまな方法があり、自分の予算や希望に合った方法を選ぶことが大切です。

また、立ち上げ前のコンセプトの明確化もブランドの運営を継続させていく上で非常に重要なこともお分かりいただけたかと思います。

しかしノウハウや経験の少ない初心者の方が一人でこれらのことを考え、準備し作業するのは非常に難易度が高いのが現状。

そこで縫製屋ドットネットは、初心者の方のファッションブランドの立ち上げをサポートし、初心者や小ロットに対応する国内の技術力の高い縫製工場とのマッチングサービスを提供しております。

不安なことや分からないことがあればどうぞお気軽にご相談ください。

アパレルの自社ブランド立ち上げに必要な準備や流れを解説

「アパレルの自社ブランドを新たに立ち上げたい!けれど、そのためには何をしたらよいのか分からない…」

といったお悩みはありませんか?

最近はアパレルメーカー等の法人だけでなく、インフルエンサーや個人でブランドを立ち上げようという人も増えていますが、ファッションや洋服が好きというだけで自社ブランドの立ち上げや運営に関する知識や経験もない状態では、準備をすることや進め方に対して不安は大きいでしょう。

そこで今回の記事では、アパレルの自社ブランドを立ち上げを希望している皆さんに向け、必要なことや流れ、立ち上げにかかる費用等について解説いたします。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

アパレルの自社ブランド立ち上げに向けて必要なこと

未経験で自社ブランドを立ち上げたいなら、やはりまずはアパレル業界で実際に働いて経験を積み、現場で商品の仕入れや商品開発、運営方法等のノウハウを習得することが非常に役立ちます。

また、服飾の専門学校に通いファッションビジネスやデザイン、製図、スタイリング等の専門的な知識を基礎から身に付けたり、人脈を作ることもおすすめです。

自社ブランドの立ち上げといっても、自分に経営やマネジメントのスキルがない場合はそういった能力のある人を見つけて一緒に立ち上げる方法もあります。

とはいえ、これらのことをしなくても独学で学び、起業への準備を徹底して行えば、自社ブランドを立ち上げることは不可能ではありません。

最も大切なことはファッションが好き、ファッションの仕事がしたいという強い気持ちです。

アパレルの出店方法の種類

自社ブランドを立ち上げるにあたり、どんな形態で出店、販売をするのかを検討する必要があります。以下、主なものを紹介しますので、それぞれのメリット・デメリットを踏まえ自分に合ったスタイルを選んでみてください。

実店舗

実店舗を持つことでお客様に実際に商品を手に取って見てもらえること、そして信頼度が上がるといった効果が期待できます。

しかし店舗にはテナントの家賃が当然発生するため、準備しておかなければならない必要な資金は高額となり、初めてのブランド立ち上げにはリスクが高いかも知れません。

ネットショップ、ECサイト

最近多い手法としては、実店舗を持たずオンラインのみで販売することです。

低いリスクで簡単に開始しやすく、実店舗と比較して家賃がかからないため初期費用も抑えられるというメリットがあります。

ネットショップを開設する場合、「特定商取引法」という法律に則り、運営者の住所や電話番号といった情報を表示する義務が課されますが、そのような表示をしたくない人はネットショップ開業のサポートをしてくれるサービスを利用すると良いでしょう。

フリマ、ポップアップストア

フリマやポップアップストアは期間が限定された出店方法なので、練習としてもおすすめです。

特にポップアップストアの場合、デパート等のイベントスペースを借りて出店できるので、いつか実店舗を持ちたいと考えている人にとって具体的なイメージが出来たり、普段はネットショップのみで販売している場合にお客様に直接手に取って見ていただき購入する機会を作ることが可能となり宣伝にもなります。

クラウドファンディング

アパレルの自社ブランド立ち上げ資金に困っている場合、クラウドファンディングを利用して資金集めをするケースも増えています。

自身の想いに賛同、共感してくれる人たちからサポートを得られることになるため、立ち上げ前にファンを作り集客にもつながります。

成功させるには想いが伝わり、多くの人を説得できるような内容のプロジェクトページを制作することが必須となります。

ブランド立ち上げをサポートするサービス

ブランドの立ち上げを支援するサービスも増えています。

企画から立ち上げ、その後に至るまで全てをサポートするのか、マーケティングの部分を支援するのか、そして縫製屋ドットネットのようにお客様に合った縫製工場をマッチングさせるサービスもあります。

困っている部分の支援を受けてスムーズに立ち上げ準備を進められるよう、これらのサービスを利用することもおすすめです。

アパレルの自社ブランド立ち上げに必要な準備と流れ

次に、自社ブランドを立ち上げる上で準備しておきたいこと、そしてどのように進めていくのか具体的な流れを順に紹介していきます。

ブランドのコンセプトを決める

アパレルブランドの立ち上げで重要となるコンセプトを決めます。

どのような想いが込められているのか、どんな人に向けてどんな商品を販売していくのかといったことを明確にすることから始めましょう。

ブランドを展開していく中で、「コンセプトに合っているか?ブレていないか?」といった判断基準や指針となる重要なものですので、しっかりと時間をかけて決めていきましょう。

ブランド名とブランドロゴの決定

ブランドの名前は、上記のコンセプト沿った、イメージできるようなキーワードや響きにすると良いかと思います。

日本語にするのか英語にするのか、さまざまなアイデアを出し単語やキーワードを組み合わせながら考えていきましょう。

また、名前が決まったらブランドのロゴも作成します。商品のタグ等にも表示させるものになりますので、こちらもコンセプトに合うデザインを選ぶようよく検討しましょう。

費用準備

自社ブランドの立ち上げ、つまり開業には資金の準備が重要です。

どれくらいの資金が必要かの目安は、どの形態で出店をするかによっても大きく異なります。

例えば実店舗を持つ場合、テナントの賃貸にかかる費用が必要です。

物件によって敷金や保証金の額は異なりますが、一般的な住居用の賃貸とは異なり店舗の場合は初期費用は高くなります。

また、どこに店を開くか立地も重要でターゲット層や多くの人が訪れやすい場所でないとせっかくお店を開いても来てもらえません。その分、家賃は高くなるでしょう。

合計で1000万円前後はかかると見ておきます。

ネットショップの場合は料金がかかるのは決済手数料やサービス、プラットフォームのシステム利用料くらいで、資金はほとんどない状態でも始めることが可能です。

また、ポップアップストアに出店する場合は時期や場所によっても違いがありますが、一般的な商業施設に出店する場合は1日あたり5,000円から20,000円程度が相場です。

オリジナル商品の製造

自社の商品を製造する場合、主な手順は下記のようになります。

1.メインとなるイメージを作成

2.ディテールの作成

3.デザインの指示書の作成

4.生地、素材の選定

5.縫製仕様書の作成

6.パターンの作成

7.サンプルの作成

8.縫製工場に見積もりを提出

9.生産

工程が多く複雑なため、初心者にとっては難しいと感じることが多いでしょう。

「縫製ドットネット」では初めてのアパレルブランドの立ち上げをサポートするため、これらの工程を全て準備していなくてもデザインとおおよその発注数さえ決まっていれば、後は経験豊富な職人が商品の完成までをサポートします。

洗濯表示ネーム(タグ)の取り付け

日本国内で衣類を販売する際、「家庭用品品質表示法」により取り扱い方法や製品の性能についての情報を消費者に提供することが義務付けられています。

そのため、皆さんの衣類にもついているタグ(洗濯表示ネーム)を取り付けなければなりません。

表記する内容としては繊維名、洗濯表示、注意事項、表示社名などです。

他のブランドから仕入れた商品を自社ブランドとして販売する場合は既についてる場合もありますが、海外からの輸入品等については自身で取り付けるのを忘れないようにしましょう。

プロモーションの実施

商品の準備が整ったら、次はいよいよプロモーションを行う段階です。

宣伝方法としては今ならInstagramなどのSNSの活用やWeb広告への出稿が主流となっています。

SNSでは実際の商品のコーディネートの提案なども掲載でき、インフルエンサーに依頼をして着用してもらい、自身のアカウントで宣伝してもらうことも有効です。

アパレルの自社ブランドを立ち上げた時にやること

無事に自社のブランドの立ち上げを行ったら、税務署へ開業届の提出が不可欠です。

提出しなくても罰則があるわけではなりませんが、開業届を行うことで確定申告の際に青色申告を利用でき税金が安くなります。個人での開業は登記手続きは不要ですし、開業届は比較的簡単に作成できるため、立ち上げから1ヶ月以内を目安に行いましょう。

また、必須ではありませんが商標登録をしておくと安心です。

同じブランド名を他社に登録されてしまうと、それ以降せっかく自分で作ったブランド名を使えなくなってしまうためです。

もちろん逆も然りで、商標登録されているブランド名を使ってしまうと商標権に抵触しますので、事前にチェックし絶対に使わないように気を付けましょう。

アパレルの自社ブランドを立ち上げる時の注意点

それでは自社のアパレルブランドの立ち上げに際し、失敗しないために注意しておきたい点を説明します。

類似ブランドがないか調査する

既存のブランドに似たような商品がないかどうかは、製造、販売を行う前に必ず調べて確認しておく必要があります。

似たような商品を作った場合、売上が期待できないばかりか訴訟やトラブルへと発展する事例も少なくありませんので注意が必要です。

いきなり商品を広げ過ぎないこと

自社ブランドを立ち上げる時はあれも作りたい、これも作りたいと気持ちが高まってしまいがち。

しかしあれもこれもとさまざまなジャンルやカテゴリーに手をつけてしまうと、小ロットで多くの商品の生産が必要となり、結果的に原価や製造コストが高くなる可能性があります。

予算に余裕のない最初はトップスのみ、ボトムスのみ、といったようにある程度種類を絞って販売をスタートさせることをおすすめします。

アパレルの自社ブランドの立ち上げを成功させるポイント

アパレルの自社ブランド立ち上げを成功させるには、上記でも紹介したようにまずはコンセプトやターゲットを明確に設定すること。そして市場のニーズや動きをリサーチすることが大切です。

ターゲットの決め方としてはマーケティングでもよく使われる「ペルソナ」を活用し、年齢や性別、職業、ライフスタイル等のプロフィールを詳細に設定しましょう。

また、アパレル業界はトレンドの変化が激しい世界です。常に最新の情報をキャッチすることを怠らないようにしましょう。

流行りに流されず独自の路線を進むという方法ももちろん良いですが、市場の大きさが売上の大きさにもつながりやすいため、ビジネスとして成り立たせるためには消費者が求めるもに応えた商品を販売することも必要となります。

まとめ

以上のように、アパレルの自社ブランドの立ち上げにはビジネスとして成り立つよう専門の知識や経験を事前に積んでおくと非常に役立ちます。

また、出店方法には大きく分けて3つの種類があり、メリット・デメリット、それぞれの特徴と自身の予算や希望を照らし合わせ、できるだけ無理なく運営できる形を選びましょう。

ブランドが成長するにつれて幅を広げていく方がリスクが少なくおすすめです。

また、立ち上げまでには複雑な工程がいくつも続き、初心者の方にとっては難しく感じることが多いでしょう。

そこで失敗せずに自社ブランドの立ち上げを実現するために、縫製屋ドットネット等のサービスを活用することもおすすめです。

本サイトでは、他にも縫製工場やブランド立ち上げに関連するさまざまな記事を投稿していきますので、ぜひ合わせてお読みください。

国内の縫製工場にはどんな特徴があるの?個人でも対応できる工場の探し方も紹介

近年はアパレルメーカーではなく個人の方、アパレル生産に未経験の方が自身のオリジナルブランドを立ち上げたり、アパレル製品を作りたいといって縫製工場を探されている方が増えています。

特に日本は多様なデザインのファッションを楽しみ、服やアイテムで個性を出したいという人が多い国。更に最近はSNSが普及し誰でも発信者になれる時代になったため、インフルエンサーがオリジナルブランドを立ち上げるケースも非常に多くあります。

一方で未経験者や小ロットでの生産を希望する人にとって、受注を引き受けてくれる縫製工場を自分で見つけるのは少し苦労するかも知れません。

コストを抑えるために海外の工場へ依頼するケースも増えている今、個人で国内の縫製工場に依頼することは出来るのか、そしてそうするメリットはあるのでしょうか?

そこで今回の記事では、日本国内の縫製工場の現状と特徴、強み、そして未経験や個人でも対応可能な縫製工場の見つけ方について解説します。

日本国内のアパレル縫製工場の現状とこれから

残念ながら日本の繊維産業や縫製業界の衰退は進んでおり、規模を縮小したり廃業、倒産する縫製工場が年々増えている状況です。

更に深刻なのは従業員の高齢化で、縫製にたずさわる日本人の数も減り、多数の工場では新たな人材を確保するために外国人の技能実習生を受け入れています。

高級ブランドには日本製にこだわりを持ち、国内に縫製工場を持つ会社もあります。

しかしそうではない多くの縫製工場が生き残るためには、大手メーカーのOEM生産を行ったり、オンラインショップ向けに商品を供給したり、自分たちのファクトリーブランドを作って直販するといった手段をとる必要があるでしょう。

日本国内の縫製工場の特徴と強み

日本のアパレル生産は、海外の工場と比べ細かく仕事を分業化しているという特徴があります。

その中で縫製工場は「縫製をし製品にする」という役割を担っています。

具体的には、生地を裁断し、縫製をしてアイロンで仕上げ、検品を行って出荷するという工程になります。

工場によって所有しているミシンの種類が異なるため、企画する全ての商品に対応できるわけではありません。希望の縫い方や編み方に対応できる工場であるかどうかを確認し、内容によっては複数の工場を連携させる必要があります。

国内の縫製工場の強みとしては、コミュニケーションがとりやすく細かな要望やニュアンスを理解し、柔軟な対応をしてくれること、高度な技術を持っている職人が多いため高品質な製品を生産できること、納期が短いこと、生産した製品の知財権を保護しやすいこと等があります。

個人や未経験でも歓迎してくれる国内縫製工場の探し方

縫製工場は経験豊富で大量生産する場合でないと依頼しにくいといったイメージはありませんか?

個人で洋服を作りたいけれど、アパレル生産に関する知識も経験も少なく、縫製工場を見つけるために何をしたら良いのか、どう探したら良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

そこで未経験の方や小ロットの生産、サンプル縫製でも対応が可能な縫製工場が集まる「縫製屋ドットネット」を活用してみませんか?

縫製屋ドットネットではアパレル生産を希望する方と国内の縫製工場とをマッチングし、ブランドの立ち上げをサポートしています。

十分な情報が無い人を支援するサービスですから、デザインと大まかな発注数が決まっていれば大丈夫。

パタンナーが型紙の作成を行い、ノウハウのある工場がデザイン画からきちんとした製品に仕上げますので安心してご依頼ください。

個人向けの縫製工場の探し方

「新しいブランドを立ち上げようと思っている。」「これから個人で活動を始めようと思っている。」

このように個人でアパレル業界の仕事をスタートさせようとしている人は多くいらっしゃいますが、その中には

「どこの縫製工場を選んだら良いのか分からない」「初心者で個人の自分を受け入れてくれる工場はあるの?」

といった不安を抱えている人は少なくないでしょう。

そこで今回の記事では、個人向けの縫製工場の探し方、選び方について解説してまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

個人での縫製工場の探し方

作りたいアイテムで探す

縫製工場とひと言で言っても、工場によって得意な縫製、不得意な縫製、使用しているミシンの種類によって縫うことが出来るアイテム、出来ないアイテム、取扱い可能な生地、NGな生地等々・・・まちまちです。

そのため、まずは自分が作ろう・作りたいと思っているアイテムは何なのか(コート、パンツ、スーツ、カットソー、子ども服等)というところから縫製工場を探していきましょう。

縫製工場のこれまで制作した実績を見てどんなものを生産しているのか、得意としているのかを調べて判断します。

中にはすべての縫製が可能、という工場が見つかることもあります。

最低ロット数で探す

ほとんどの縫製工場には最低ロットが決められています。

しかし個人で活動する場合、量産せず少ない枚数で生産したいというケースが多いかと思います。

そこで縫製工場を探す時はそれぞれの最低ロット数を確認し、小ロットでの生産が可能な縫製工場を探してみましょう。

中には小ロット生産を売りにしている工場もありますので要チェックです。

初心者歓迎から探す

初心者で個人の方が縫製工場を選ぶとなると、縫製やブランド、生産管理等の知識が必要となる場面にたくさんぶつかるでしょう。

一般的な縫製工場というのはプロや法人向けの工場が多いため、初心者向けのサポートは行っておらず断られてしまうというケースも少なくありません。

しかし、上記で紹介した小ロット生産を受け入れている工場などは個人の方や初心者を歓迎している可能性が高いです。

まずは経験を積むためにも、数は少ないですが初心者でも丁寧に対応してくれる縫製工場を探すことをおすすめします。

個人・初心者でも受け入れてくれる縫製工場の特徴

勇気を出して縫製工場に直接問合せや電話をしたのに、冷たく断られてしまうと落ち込んでしまいますよね。

個人や初心者でも受け入れてくれる縫製工場にはいくつかの特徴が見られます。

こだわりや強い希望により依頼したい縫製工場を心に決めている、という場合以外であれば以下の特徴を持つ工場に問合せをしてみてはいかがでしょうか。

1.サンプル、小ロットの生産が可能

2.受注生産が可能

3.個人の製作実績あり

4.ブランドの立ち上げ実績あり

5.「個人・初心者歓迎」とホームページやSNSに記載あり

以上のような特徴のある工場をいくつかピックアップし、その中から自分の理想を商品として形にすることが出来るかどうか問合せ、質問をしていきましょう。

個人で縫製工場を見つけることが難しい方におすすめのサービス

個人で縫製工場を探している方は以上を踏まえて工場を探していくことになりますが、自分で探してみてもなかなか条件に合った向上が見つからない、とお困りのお客様もたくさんいらっしゃるかと思います。

そんな方には、縫製屋ドットネットのマッチングサービスの利用を強くおすすめします。

縫製屋ドットネットは、個人でファッションの起業を考えている方や、ブランドの立ち上げに関する知識や情報が少ない方を支援するためのサービスを提供しています。

初心者や個人の方でも受け入れOKで実績の豊富な会社が多数参加していますので、お客様の希望に合った縫製工場を紹介することが可能です。

企画やデザイン、生地がある程度決まっていれば、標準体型のデータからパタンナーがパターンを作成してくれるので安心です。

ぜひ高い品質を誇る日本の縫製技術、職人の技であなたの夢を実現するお手伝いをさせてください。

ご相談は無料です。気になる料金も含め、お気軽にお問合せいただければ幸いです。

縫製工場のマッチングサービスのメリット・デメリットは?個人や初心者でも利用できるの?

「多くの縫製工場の中からどの会社を選べば良いのか分からない。」「そもそもどのように依頼をすれば良いの?」「アパレルが初めてで不安。」

アパレルブランドの立ち上げを検討している人や自分がデザインした服を縫ってくれる工場を探している方の中には、縫製工場選びに迷われている方も多いかと思います。

そこでおすすめなのが、縫製工場のマッチングサービスの利用です。

今回の記事では、縫製工場のマッチングのメリット・デメリット、日本のアパレル産業の現状などを中心に解説してまいります。

どうぞ最後までご覧ください。

縫製工場のマッチングサービスを利用するメリットは?

近年、縫製工場とアパレルメーカーをマッチングするサービスが増えています。

自分たちの生産設備を持たないアパレルメーカーと、営業力のない縫製工場に向け、所謂「仲介」を行って双方をつなぐ役割があるわけですが、縫製工場とのマッチングサービスを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか?

アパレル企業と縫製工場、それぞれの視点から見たメリットを以下に紹介していきましょう。

アパレル企業のメリット

縫製工場を探しているアパレル企業にとってまず大きなメリットは、細かな条件に合う工場を自分たちの手や足で探し出し選ぶという手間や時間をかけなくても良いという点でしょう。

また、条件に合った工場を見つけても、自分たちの考えたアイディアを理想の形にするためには縫製工場と信頼関係を作り、しっかりコミュニケーションをとっていかなければなりませんが、特にアパレルの初心者で実績がない場合はどのように依頼し進めていけば良いのか分からず、受け入れてもらえないケースもあります。

そこでマッチングサービスを利用すれば、そのような不安を持たずに依頼をすることが可能です。

更にはお願いする縫製工場が決まって製造が進む中で、進捗やスケジュールに関して工場に直接確認しなくても、マッチングサービス会社に間に入ってもらって情報共有することができる場合があるので、直接のやりとりよりもスムーズに進められるケースも少なくありません。

縫製工場のメリット

縫製工場にとってのメリットとしてまずあげられるのは、職人ばかりで営業を担当できる者がいない、そもそも営業活動が苦手、等といったよくあるケースでも新規の仕事をとることが可能である点。

そしてマッチングサービスに登録することで同じブランドばかりでなくさまざまな商品の生産に携われるチャンスがあるため、技術を磨き仕事の幅を広げられるといったメリットもあります。

縫製工場のマッチングサービスを利用するデメリットは?

それでは次に、縫製工場とアパレル企業を結びつけるマッチングサービスを利用することで考えられるデメリットについてもしっかり紹介していきたいと思います。

メリットとデメリットの両方を意識した上で上手く活用していただければと思います。

仲介手数料が発生する

縫製工場とのマッチングを提供している会社の多くは、利用にあたり仲介手数料を支払う必要が出てきます。縫製工場、アパレル企業、それぞれが規定で決められた料金を支払わなくてはなりません。

自分たちで探す労力や時間と比較して検討することをおすすめしますが、特にアパレル企業側としては多少お金をかけてでも希望にマッチした工場をいち早く見つけ、効率良く商品化を行いビジネスを進めていくためには必要な経費であると考えているようです。

継続受注、専属契約の保証がない

縫製工場としては、条件に合うアパレル企業がないとなかなか仕事を受注できないという点もデメリットとして挙げられます。

その場合はマッチングサービスに登録しつつ、他の集客の手法も並行して行わなければならないでしょう。

他には、継続して発注および生産できるかどうかが分からないという点です。

マッチングサービスでは専属での契約や長期間の継続を保証できるわけではないので、希望がある場合にはマッチングサービス会社へしっかり相談しましょう。

日本のアパレル産業の現状と課題

今やアパレルの縫製の発注は中国など海外にある縫製工場へと流れています。

また、アパレル産業は店頭で販売されるまでの間に多くの業者が入り中抜きされるシステムとなっているため、縫製工場が得られる単価は非常に安い現状にあります。

2023年には円安の影響で海外で生産するメリットは低くなっているものの、そもそも海外の低価格を売りにしたブランドが台頭し、日本のインフルエンサーや動画クリエイターたちが海外メーカーの洋服やファッションアイテムをこぞって紹介している状況です。

日本の縫製工場が生き残るためには、このような世界を相手に簡単ではないさまざまな問題に対処しなければならないのです。

縫製屋ドットネットはアパレル初心者の方でも丁寧にサポートします!

そんな中、縫製屋ドットネットは日本が誇る丁寧な縫製による高品質なものづくりを守るため、国内に工場を持っている縫製工場が集まり、さまざまな素材や生地、サンプルの縫製、小ロットでの製造に対応しています。

オリジナルのブランドを立ち上げたいという方、縫製工場に依頼するために何をすれば良いのか分からないと不安を抱えている方のサポートも行います。

細かな情報はわからなくても、デザインとおおまかな発注数さえ決まっていれば、型紙の作成やデザイン画から洋服を作ることができる工場がございます。必要な提案を適宜させてただきながら丁寧に支援しますのでご安心ください。

もちろん法人だけでなく個人の方も歓迎しています。

相談、お問合せは無料です。ぜひお気軽にご連絡くださいませ。

株式会社Yoshioka inc.

当社は天然素材を使用したシンプルなデザインの中で、ディテール・素材・加工方法にこだわったお取引先様が多いです。
着る人の個性を尊重したナチュラル・フェミニン・モードをミックスした、女性の体型を考慮したパターンを追及し、着易さとデザイン性に特化したナチュラルテイストとモードテイストをミックスした縫製を得意としております。

株式会社東京縫製

東京縫製

某有名アパレルハイブランドのお直しを50年一筋でやっている縫製工場です。
高度な技術力で洋服やハイブランドのスーツのお直しはもちろんの事、近年ではウェデングドレスやステージ衣装などのOEMも承っております。
3代目若社長が経営する縫製工場は熟練技術者から若手技術者へ技術の継承ができており、
安心して長くお取引きをする事ができます。
毎日、都内を自社の車で回収や納品で回っておりますので品物量や地域によっては集荷依頼、ご対応可能です。

是非一度、お問い合わせいただき、工場見学にもいらしてください。

服の品質の見分け方

服全般の品質の見分け方はTシャツと同じです

服の品質を見分けるには衿が傾むいているかどうかを見るのが一番です 。縫製するときに下が送り歯、上が押さえなので、下の生地を送り、上の生地を押すように縫うので、その時にミシンが押すのをそのままにしていると片方の衿先が下に巻き込んで、もう片方の衿先が上に跳ね上がります。何もせずに縫うとだいたいこんな傾向になるものなのですが・・・・・・。この動画のようにならないように縫うのが工場の技術です。衿が傾くのは、ミシンの構造上なってしまう現象をそのまま作ってしまうからです。技術が高ければ、そのようなミシンの構造上なってしまうことに逆らって、左右対称の衿に仕上げることができるのです。時には、押さえの抵抗を減らすためにテフロンを貼り付けたり、送り歯の手前にサンドペーパーを貼って、下の生地が送られ過ぎないようにしたりもします。

縫製される衣料品はプレス加工のように上から型抜きするように加工するのとは違い、かならず、右から左、あるいは左から右へと縫製されます。裁断も同様に生地を重ねて、右から左、あるいは左から右へと裁断されます。多くの生地を重ねることで、上と下の裁断ズレも起こります。また、先に述べたように縫製でも、ミシンの構造上、下の生地が送られ、上の生地が押されるので、必ずズレが生じます。このようなズレが大きい程、縫製の技術が低いと考えることができます。服の品質を見分ける際には、その服が左右対称になっているかを確認して、左右のズレが大きい商品の購入は避けるようにしましょう。

左右のズレがあると言う事は、設計とは違う商品になっていると言う事です。設計がどれだけ良くても、設計に忠実に作られていない商品は良い商品とは言えません。

材料品質も設計品質も良かったとしても、製造品質が悪ければ商品は台無しになります。最高級の食材と最高のレシピがあっても料理人が素人であれば、食材の良さを引き出すような料理にはなりません。材料品質が良く、設計も良くても、施工する大工が下手だと家が傾くかも知れません。材料や設計がどけだけ良くても、作り手が悪いと全てを台無しにしてしまうのです。

アクリルの板に溝を彫って、それに沿って縫製することもあります。そういう方法だと表衿と裏衿の合わせ縫いは傾きません。それでも、ステッチが下手だと傾くことがありますが傾きは僅かに抑えることが出来ます。

2本針の補強縫いは本当に補強になっているのか?

Tシャツやトレーナーの2本針補強

Tシャツやトレーナーの衿ぐりや袖ぐりなどに2本針のステッチがしてある商品をよく見かけます。

デザイン的にはゴツゴツっとした感じになり、男っぽいイメージで好きな方も多いでしょう。
デザイン的に好きで、2本針の補強がしてある商品を選ばれることには、全く反対いたしません。

ただ、問題なのは、縫製を知らないショップさんが、2本針で縫ってある商品は強い(強度が高い)と思っていらっしゃる方が結構多いことです。
ホームページなどでもそのことを書いているページを見かけます。

2本針で1工程多く縫ってあるわけですから、強度が増すと思うのは普通の感覚なのですが、2本針でステッチしてある内側の縫い目は2本針オーバーロックではなく1本針オーバーロックで縫ってありますので、2本針オーバーロックに比べるとかなり弱いのです。

そして、2本針の補強ステッチは単なる飾りでしかありません。

2本針オーバーロック      1本針オーバーロック

2本針オーバーロック+1本針本縫いステッチ

表側                     裏側

1本針オーバーロック+2本針補強

表側                     裏側

縫製直後の状態です。洗濯をして行くとどのように変化するか、レポートいたします。

20回洗濯後

2本針オーバーロック+1本針本縫いステッチ

特に縫い目のほつれはみられません。生地自体はくたびれてきますが、縫い目の強度は保っています。

1本針オーバーロック+2本針補強

わずかですが、2本針の縫い目がほつれています。この縫い目の特徴は、最後の1針がほつれると、連鎖的に次々と簡単に縫い目がほどけてしまうことです。

今の状態であれば、強度は維持していますが、人間というのは不思議なもので、このように糸が出てくると、引っ張ってみたくなるものです。

これの引っ張りどころが悪いと、補強の縫い目は全部無くなってしまい、1本針オーバーロックの縫い目だけ残ってしまうと、縫い目の強度は一気に落ちてしまいます。

二本針補強がほつれた状態

二本針は一旦ほつれ出すと連鎖します

二本針補強がほつれた状態(表側)

一旦ほつれ出すと、パラパラと一気に気持ちよくほどけてしまいます。

こうなると、ベースの縫い目が一本針オーバーロックなので、弱い縫い目になってしまいます。

二本針補強の縫い終わりをしっかり、ほつれ止めしてある商品もあります。

ほつれ止めしてあれば、こういう問題はありませんので、Tシャツなどを買う際は確認しましょう。